【2021年版】EFOツール7選を徹底比較!導入のメリットデメリットまとめ

EFOツール マーケティング

インターネットを介して商品を購入する際、個人情報の入力に手間取った経験はありませんか?
商品購入や会員登録などフォームに入力する機会は多々ありますが、たとえば下記のようなフォームだと面倒に感じる方も多いです。

  • 郵便番号を入れても住所が自動で反映されない
  • 入力完了した後にエラー部分が判明したが、どこを修正すべきかわからなかった
  • 間違って「戻る」ボタンを押してしまい、入力した内容がすべて削除された

ですが、これらはEFOツールで改善できるポイントでもあり、離脱箇所に適した対応ができれな売上アップなどにつながる可能性も大いにあります。

そこで本記事では、EFOツールについて機能やメリット・デメリット、おすすめのツールなどをご紹介。「商品・サービスに興味のあるユーザーは多いのに購入・資料請求に至らない」「入力フォームの離脱率が高い」といった課題がある方はぜひ参考にしてみてください。

EFOツールとは

EFOとは「Entry Form Optimization」の頭文字を取って作られた言葉です。
日本語に訳すと「入力フォーム最適化」となりますが、ユーザーのフォーム入力をサポートするためのツールと考えるとわかりやすいかもしれません。

EFOツールがあれば購入や会員登録などのアクションを起こそうとフォームに辿りついたユーザーに対してスムーズな入力を促すことができ、購入・会員登録からの離脱を防げます。

結果、CV(コンバージョン:成果)数の向上や売上アップなど会社にとって有益な方向に働くため、改善施策を検討中の方にとってEFOツールの導入は有効な手立てとも言えるでしょう。

EFOツールの機能とは

こちらでは、EFOツールの機能として下記の2つをご紹介します。

  • 入力支援機能
  • レポート機能

では、それぞれについて詳しく見ていきましょう。

入力支援機能

EFOツールの機能としてまず挙げられるのが「入力支援機能」です。
ユーザーにとって円滑な入力を促すための機能であり、CVまで結びつきやすくなります。

  • 背景の色が異なるなど、入力必須の項目がわかりやすく表示されている
  • 入力すべき残項目数が表示されている
  • 入力エラー時など、リアルタイムでエラーの理由が表示される

など、さまざまな機能があり、ユーザーも何を入力すべきなのか即座にわかります。

また、郵便番号を入れると町名まで自動で反映されたり、英数字の半角・全角やカタカナ・ひらがなも自動で変換されたりなど、入力を補助する機能も多種多様。
近年は最適化された入力フォームも多く、少しでも面倒に感じられるとすぐに離脱される可能性もあるため、入力支援の機能は特に重要でしょう。

レポート機能

EFOツールの中には、レポート機能を有しているものもあります。
レポート機能とはフォームを閲覧した人の数や入力完了に至らなかった人の割合などを数値で把握できるようにした機能のことで、課題の発掘や改善に役立てられています。

下記は一例ですが、

  • フォーム直帰率(※)が高い=必須項目が多いため入力が面倒に思われている
  • 未入力項目の多さが原因でエラーが頻出する=必須項目であることがわかりにくい
  • スマホからの離脱率が高い=フォームが小さく、入力しづらい

など、レポート機能で得られた数値をもとに、より効率的に分析できるようになります。
フォーム作成ができるツール自体は豊富にありますが、レポート機能を有しているのはEFOツールならではと言えるでしょう。

※直帰率…フォームを閲覧したものの、一項目も入力せずに離脱した人の割合

EFOツールを導入するメリット3つ

EFOツールを導入するメリットとして、下記の3つが挙げられます。

  • サイトの状態を俯瞰的に確認できる
  • ユーザー視点でフォームを見直せるためCV率アップにつながる
  • 導入前後もサポートを受けられるため、成果が見込める

通常のフォーム作成ツールでは得られないメリットでもあるので、EFOツールの導入を検討している方は確実に理解しておきましょう。

サイトの状態を俯瞰的に確認できる

導入メリットの1つ目に挙げられるのがサイトの状態を俯瞰的に確認できる点です。

  • 1日のうちにどのくらいの人がフォームを閲覧しているのか
  • 資料ダウンロードや購入まで至った人の割合はどのくらいなのか
  • 曜日ごとに閲覧状況の違いはあるのか

など、データを取得することで自社サイトを客観的に分析できるようになります。

たとえばサイト閲覧者数に対してフォーム閲覧者が極端に少なければフォームまでの導線の改善が必要となるかもしれません。
また、曜日ごとの違いが見つかれば、閲覧数が多いタイミングでキャンペーンを打ち出すなどさまざまな施策を検討できるでしょう。

ユーザー視点でフォームを見直せるためCV率アップにつながる

EFOツールを使うことでユーザー視点でフォームを見直せるようになり、CV率の改善につながる点もメリットです。

ユーザー視点で見ると「入力がわかりにくい」「なぜ電話番号が必要なの?」などさまざまな疑問が浮かぶ場合もありますが、フォームを作った側は意外と欠点に気づきにくいものです。
たとえば必要性がわからない個人情報の入力に対して抵抗のある方も多いですが、電話番号や住所などの項目を削除することでCV率が大きく改善されるかもしれません。

EFOツールは、導入することでフォーム入力にかかった時間や離脱した箇所を明らかにできます。
導入効果を高めたい方は、積極的に分析・改善を繰り返すとよいでしょう。

導入前後もサポートを受けられるため、成果が見込める

フォームを作成する手段は数多くありますが、あえてEFOツールを導入するメリットと言えばサポート面の充実さも挙げられます。

たとえば目的に合わせてフォームを設定してくれたり、導入後も改善案を出してくれたりなど、会社によってさまざまなサポートを提供しています。

フォームに関する知識が豊富だからこそ得られる知見も多く、特にフォーム作成初心者にとっては嬉しいメリットと言えるでしょう。

EFOツールを導入するデメリット2つ

次に、EFOツールを導入するデメリットを2つご紹介します。
メリット・デメリットのどちらも把握することでツールへの理解が深まるので、ぜひ合わせてご確認ください。

初期費用や月額費用などの費用がかかる

EFOツールを導入するデメリットとして、まず1つ目に挙げられるのが費用がかかる点です。

自社でEFOツールを開発している場合を除き、ほとんどは外部のツールを導入することとなりますが、その際は初期費用や月額費用などがかかってきます。
かかる費用はツールによって数万円から30万円以上とさまざまなので、機能を比較して費用に見合っているか確認してから導入を進めましょう。

また、フォーム作成ツールの中には、EFOとしての機能が簡易的に備わっているものもあります。
フォーム作成ツールであれば無料で利用できるものも多いので、そちらから検討してみるのもおすすめです。

サイト構造が変わる恐れがある

次に挙げられるのが、EFOツールを導入することでサイトの構造が変わる恐れがある点です。
導入するEFOツールによっては既存のデザインと大幅に変わってしまうため、今までのフォームに慣れていたユーザーが離れてしまう可能性もあります。

また、外部ツールを用いることで、フォームへの導線に変化が生じたり障害発生時にフォームが表示されなくなったりなど、さまざまな影響があることも考えられます。
EFOツールを導入する際は、セキュリティ性や安定性にも留意して選択するよいでしょう。

EFOツール比較

最後に、おすすめのEFOツールとして下記の7つをご紹介します。
なかには無料で利用できるものやトライアル・デモが用意されているものもあるので、気になる方は使用感を試しながら導入を進めてみるのもおすすめです。

ツール名簡易特徴
EFOcats1画面につき1つずつ質問が表示され、入力がスムーズ
EFO CUBE入力補助やデータ解析の機能が業界最多クラス
EasyEntry複数のツールを低コストで導入できる
イージーメールフォームフォーム作成や管理に関する機能が充実
SiTestEFO以外にABテストやヒートマップ機能など多様な機能を搭載
エフトラEFO月額3万円から利用でき、さまざまな業界で導入されている
formrunフォーム作成や顧客管理の機能により業務効率化を図れる

※2020年10月時点に公式サイトにて確認した情報をもとに作成しています

EFOcats(イーエフオーキャッツ)

EFOcats(イーエフオーキャッツ)

https://www.fcafe.com/efocats/

EFOcats(イーエフオーキャッツ)は、大阪府に本社を構える株式会社エフカフェの提供するEFOツールです。
トライアルはありませんが、Google HangoutなどのWeb会議システムを利用して実際の機能を無料で確認できます。

EFOcatsの特徴・魅力

  • 1画面につき質問が1つずつ表示され、フォーム入力の手間を軽減
  • 従来のフォームと比べてコンバージョン率が150%アップした企業も
  • 入力支援・分析レポートも搭載しており、改善を図れる

EFOcatsの利用料金

 初期費用月額費用/1ドメイン
スマホのみ30万円3万円
スマホ+PC30万円5万円

※年払いの場合は1ヶ月分無料

EFO CUBE(イーエフオーキューブ)

EFO CUBE(イーエフオーキューブ)

https://www.efo-cube.info/

EFO CUBE(イーエフオーキューブ)は、東京都に拠点を構える株式会社GeeeNが提供するEFOツールです。
さまざまな企業で実績を上げており、導入後6ヶ月で途中離脱率に改善が見られなかった場合は全額が返金される保証制度を用意しています。

EFO CUBEの特徴・魅力

  • 大手企業など4,200以上のフォームに導入されており、実績が豊富
  • 業界最多クラスの入力補助機能やデータ解析機能を搭載
  • サポートセンターを完備しており、導入後も安心

EFO CUBEの利用料金

初期費用サポート費用月額費用/1ドメイン
0円0円5万円

※6フォーム目以降は1フォームごとに月額1万円追加。

EasyEntry(イージーエントリー)

EasyEntry(イージーエントリー)

http://easy-efo.com/

EasyEntry(イージーエントリー)は、兵庫県にある株式会社HARMONYが開発したEFOツールです。
HARMONY社はほかにもヒートマップツールやリスティング広告の改善ツールなどを用意しており、一度の申し込みで計6つのツールを導入できます。

EasyEntryの特徴・魅力

  • 低コストで導入~運用まで可能
  • 簡単にレポートを作成でき、プレゼン資料などに活用できる
  • フォームのPV数(閲覧数)によって料金が異なる

EasyEntryの利用料金

プランフォームのPV数使用ポイント
A1~10,0001
B10,001~50,000100
C50,001~100,000500

※料金はポイント制にて設定。1ポイント=100円にて購入可能
※初期費用として、別途500ポイント必要

イージーメールフォーム

イージーメールフォーム

https://www.easymailform.net/

イージーメールフォームは、滋賀県に本社を構える株式会社リーフワークスが提供しているメールフォーム作成ツールです。
EFOのみに注力したツールではありませんが、専門的な知識がない方でも簡単にフォームを作成でき、スムーズな改善を図れます。

イージーメールフォームの特徴・魅力

  • 管理画面からステップに従うだけでフォームを作成できる
  • フォームの一元管理やファイル添付機能など、作成・管理に関する機能が豊富
  • ダウンロード版は保守・サポートが有料となる

イージーメールフォームの利用料金

プラン料金
ダウンロード版製品本体:74,250円
イージーメールフォーム専用パック初期費用:66,000円
月額費用:33,000円~

※その他デザインからの依頼ができるプランもあります。

SiTest(サイテスト)

SiTest(サイテスト)

https://sitest.jp/

SiTest(サイテスト)は、大阪府に本社を置く株式会社グラッドキューブが開発したLPO(ランディングページ最適化)ツールです。
通常版の機能の1つとしてEFOツールを用意しており、ほかにもABテストやヒートマップ解析など分析・改善に役立つさまざまな機能を搭載しています。

SiTestの特徴・魅力

  • NTT西日本や小林製薬などの大手企業をはじめ、50万サイト以上が導入
  • 導入後のフォーム入力完了率が1.5倍以上改善した企業も
  • 半角・全角の自動変換やフリガナ自動入力など機能が豊富

SiTestの利用料金

プラン初期費用月額費用
通常版無料お問い合わせ
ヒートマップ機能のみ無料8,500円~

エフトラEFO(エフトライーエフオー)

エフトラEFO(エフトライーエフオー)

https://f-tra.com/ja/efo/

エフトラEFO(エフトライーエフオー)は、東京都に拠点を構える株式会社エフ・コードが提供しているEFOツールです。
公式サイトにて管理画面を操作できるデモを用意しており、実際の解析レポート画面や入力支援機能を確認できます。

エフトラEFOの特徴・魅力

  • 3,400件以上の導入実績があり、平均22%もの改善を実現
  • 入力支援・レポートともに機能が充実
  • 20フォームまでであれば月額3万円で導入でき、低コストで運用可能

エフトラEFOの利用料金

プラン月額費用その他費用
入力支援プラン3万円初期設定代行:3万円~/フォーム
設定変更代行:1万円~/フォーム

※月額費用はドメインかつ端末が同一の場合の料金

formrun(フォームラン)

https://form.run/

formrun(フォームラン)は、弊社の提供しているフォーム作成・顧客管理ツールです。
必須項目がわかりやすく表示されたり、バリデーションを行う機能、住所入力の補完機能を搭載していたりなどフォーム入力を支援する機能も有しています。

formrunの特徴・魅力

  • 無料プランや14日間の無料トライアルがある
  • ドラッグ&ドロップの直感的な操作性でフォームを作成できる
  • 顧客管理機能もあり、フォーム作成以降の作業も効率化できる

formrunの利用料金

FREEBEGINNERSTARTERPROFESSIONAL
無料3,880円12,980円25,800円

 

formrunを使ってEFO施策を行っている事例は下記からご覧ください。

>>マーケターのストレスなくEFO施策が手軽に、高速に!BtoBマーケティングにも活用できるformrun活用法とは(株式会社Shirofune 様)

まとめ:EFOツールで効率的に成果を高めよう!

フォームまで辿りついたユーザーは、商品購入やお問い合わせ、資料ダウンロードなどのCVにもっとも近いユーザーです。
商品・サービス自体の魅力は伝わっているため、フォームにまで配慮することで一気に成果を高められるかもしれません。

また、本記事ではEFOツールのメリット・デメリットや実際のEFOツールについて紹介しましたが、EFOの改善ポイントが知りたい方は下記の記事もおすすめです。
EFOに関して理解を深め、より効率的に成果を高めていきましょう。

>>「EFOとは?問い合わせ数を倍増させるための15ポイント+おすすめツール9選」を読む

よくある質問

ここではEFOツールに関して、よくある質問を取り上げて解説していきます。

EFOとは?

EFOとは「Entry Form Optimization」の頭文字を取って作られた言葉です。日本語に訳すと「入力フォーム最適化」となります。CV(コンバージョン:成果)数の向上や売上アップなどをするためにより質の高く、入力しやすいフォームにすることです。

EFOツールとは?

EFO施策をサポートするためのツールのことで、フォームをユーザーにとって入力しやすいものに最適化します。購入や会員登録などのアクションを起こそうとフォームにたどり着いたユーザーに対してスムーズな入力を促すことができます。

EFOツールにはどんな機能がある?

主に、ユーザーにとって円滑な入力を促すための機能で、CVに結びつきやすくする「入力支援機能」と、フォームを閲覧した人の数や入力完了に至らなかった人の割合などを数値で示す「レポート機能」があります。

EFOツールを導入するメリットは?

まずは、「フォームの状態を数値化できる」という点が挙げられます。フォームの閲覧者数やコンバージョン率などのデータを取得することで客観的に分析できるようになります。
また、「ユーザー視点でフォームを改善できる」というメリットもあります。入力に時間がかかった項目や離脱が多い項目を把握し、改善することでCV数の向上や売り上げアップに繋がります。

EFOツール利用にかかる費用は?

月額数万円〜30万円ほどの費用感のツールが多いです。また、別途初期費用がかかるものもあります。機能を比較して費用に見合っているか確認してから導入を進めましょう。