思わず参加したくなる!BtoC企業が行なった面白いキャンペーン施策まとめ

マーケティング

企業が行うキャンペーンには、「商品を買いたい」「この商品を扱っている企業のことをもっと知りたい」と思わせる創意工夫が凝らされています。

たとえば、株式会社明治は自社製品のお菓子「きのこの山」「たけのこの里」を使った投票企画を2018年に開催しています。
Twitterを使った宣伝をはじめ、投票イベントを政治選挙に見立てたユニークなCMなど、ユーザーの興味を強くそそる手法が話題を集めました。

本記事では、各企業がSNSを通して行うバラエティに富んだキャンペーン事例を紹介しています。
「SNSでキャンペーンを始めたいけど、どんなふうに企画したら良いのだろう」とお悩みの方はぜひご参考ください。

 

ユニークなキャンペーン11選

キャンペーンは、多種多様な業界で実施されています。
こちらでは、特にFacebookTwitterLINEの3つのSNS上で行われたキャンペーンの事例をお届けします。

Facebook編

Facebookを使い実施されたキャンペーン例を3つ取り上げています。

カロリーメイト「この夏満喫したことは?」

参考:カロリーメイト公式Facebook

大塚製薬株式会社が手がけるカロリーメイトは、「手軽にバランス良く栄養補給できる」をキャッチコピーに掲げる栄養調整食品です。仕事や勉強で忙しい、でも栄養はしっかり取りたい…という消費者に長く愛され続けています。

そんなカロリーメイトがFacebook公式ページで行ったのは、あなたがこの夏満喫したことを投稿しようというキャンペーン。
参加方法は、キャンペーン記事を「いいね!」し、コメント欄に「自分がこの夏満喫したこと」を書き込むだけ。約200件のコメントが集まり、参加者の中から抽選で10名にカロリーメイトゼリーがプレゼントされました。

開催期間が8月の夏真っ盛りということで、暑い季節でもカロリーメイトゼリーで手軽に栄養補給ができることをアピールしています。

カルビー「食べたい味を投稿しよう」

参考:カルビー株式会社公式Facebook

シリアル食品「フルグラ」を製造・販売するカルビー株式会社は、「暑い日が続き食欲がない…そんなときはフルグラ!」という宣伝付きのキャンペーンを実施しました。

内容は、カルビーのFacebookコメント欄に合言葉「フルグラ」とフルグラで食べたい味を投稿し、抽選で10名にフルグラ1袋が送られるというもの。

「豆乳ハチミツ」「あんこ」「抹茶」「トマト」「アボカド&マンゴー」などユニークな意見が多数寄せられ、最終的なコメント数はおよそ400件にも上りました。
「どんな味がおいしそうかな」「こんな味があれば良いのにな」など、ユーザーの想像を膨らませる工夫がなされています。

タワーレコード「NO MUSIC, NO LIFE.な写真を投稿」

参考:タワーレコード公式サイト

大手CDショップチェーンのタワーレコードは、1997年から始まったコーポレイトポスターシリーズが、2017年で300回を迎えたことを記念しキャンペーンを実施しました。

Facebook、Twitter、Instagramのいずれかのアカウントをフォローし、ハッシュタグと合わせて「2017年のあなたのNO MUSIC, NO LIFE.な写真」を投稿する企画内容です。抽選でタワーレコードの広告集など特別なプレゼントも用意されました。

「あなたのNO MUSIC, NO LIFE.な写真」「300回記念」という宣伝で特別感が演出されています。40代前後の利用者が多いFacebookでは、青春時代に聴いた音楽への懐古から、キャンペーンに興味を持ってもらう効果も期待できそうです。

Facebookキャンペーンの強みと注意すること

実名登録、友達や家族だけでなく仕事上の人間ともつながりを持てる点がFacebookの特徴です。そんなFacebookの強みには「エッジランク」が挙げられます。

エッジランクとは、他ユーザーの投稿がTwitterのように時系列で表示されない仕組みのことです。エッジランクは、ユーザーの興味関心にあわせた記事を優先的に表示させるので、友だちになっているすべてのユーザーの記事が流れてくるわけではありません。

エッジランクを意識したFacebook運用を行うことで、自社の記事情報をユーザーのページにより多く届けることも可能になります。

またFacebookでキャンペーンを行う際には、公式のガイドラインや利用規約に則った運用を心がけましょう。ガイドラインや規約に違反するとFacebookを削除されてしまう可能性もあるので注意が必要です。

Twitter編

Twitterを活用したおもしろキャンペーンも、多くの企業で実施されています。

サッポロビール「ネクターサワープレミアム プレゼントSNS投稿キャンペーン」

参考:サッポロビール株式会社公式サイト

サッポロビール株式会社は、これから春を迎える時期にぴったりのキャンペーンを実施しています。
参加方法は、公式TwitterかInstagramをフォローし、「春を感じる桃色の写真を投稿する」こと。写真映えするテーマが、写真投稿に強いTwitterやInstagramにぴったりの企画です。

参加者の中から抽選で200名に、サワーピーチのお酒がプレゼントされます。ユーザーが楽しく参加でき、季節感も上手く取り入れたキャンペーンです。

サントリー「ジャルジャルの朝飲むならどっち?おいしさ対決!」

参考:サントリーホールディングス株式会社公式サイト

拡散性のあるTwitterでは、飲み比べなどの鉄板ネタも効果的。サントリーホールディングス株式会社は、主力製品の1つ「サントリー天然水」シリーズの飲み比べ企画を実施しています。

2つの味をめぐり、芸人が様々な対決を行う動画が公開されています。その動画を見て、ユーザーは飲みたくなった味をTwitterでツイート。最後にサントリーのアカウントをフォローすることで応募が完了します。

芸人を起用したおもしろおかしい企画は、気になるユーザーも多いはず。近年注目されている「動画マーケティング」を活用している事例としても参考になるのではないでしょうか。

明治「きのこの山・たけのこの里 国民総選挙」

参考:株式会社明治公式サイト

株式会社明治の人気製品「きのこの山」「たけのこの里」は、しばしば消費者の間で「どっち派(どちらが好きか)」と話題の種となっています。その流れを上手く利用したのが、2つの製品を政党に見立てた投票キャンペーンです。

「きのこ党」「たけのこ党」「どっちも党」の3つのTwitterアカウントでフォロワー数を競ったり、各党でマニフェストを掲げ投票数が多かったものを実現したりするなど、ユーザーの参加意欲や購入意欲を掻き立てる内容となっています。

ネタ色が強ければ強いほどTwitterで拡散されやすく、上手く活用できれば様々な効果がもたらされるでしょう。

KOSE「好きなデザインを選んで投票しよう」

参考:株式会社コーセー公式サイト

複数の製品を比べて好きなものに投票する、という手法は、SNSマーケティングでよく見られる手法です。

化粧品を販売する株式会社コーセーは、自社製品のネイルカラーから好きなデザインを選び、TwitterかInstagramに投稿するキャンペーンを開催中。一番人気のデザインを選んでいたら、抽選でプレゼントが当たります。

ネイルデザインはコンテスト用に特別デザインされたもので、季節感を取り入れた春らしいカラーが女性のおしゃれ心をくすぐります。写真映えしやすい、女性ユーザーが多いInstagram向けの企画内容です。

株式会社ポケモン「#エブリデイピカブイ キャンペーン」

参考:株式会社ポケモン公式サイト

株式会社ポケモンは、新商品のゲームソフト販売を記念して、ポケモンの写真をTwitterに投稿する企画を開催しました。
公式アカウントをフォローし、対象のポケモンを写した写真を投稿すると抽選でグッズがプレゼントされるという内容です。

ポケモングッズの写真はもちろん、イラストや人気アプリ『Pokemon GO』の画面をスクリーンショットしたものでも参加可能。キャンペーン期間中には、対象ポケモンと写真を撮るための様々な仕掛けが用意されたり、投稿された写真でモザイクアートを作って展示したりと、ユーザーが楽しく参加できるような工夫が随所に見られます。

honto「平成最後の読書一生分プレゼント キャンペーン」

参考:honto公式サイト

大日本印刷株式会社が運営するオンライン書店・hontoは、「平成最後」のキーワードを用いたキャンペーンを実施しました。

2019年で平成時代が最後を迎えるにあたり、「次の時代も、もっと楽しんでほしい」という想いを込めたキャンペーンを開催。参加者の中から抽選で1年分使えるhontoポイントなどをプレゼントする企画内容でした。

また、公式ホームページで公開された画像をTwitterに投稿することで当選確率が10倍に上がる仕掛けもあり、キャンペーンへの参加を促すSNS活用法となっています。

Twitterでキャンペーンを行うときに注意すること

実際の知り合いでないユーザーでも気軽にフォローできる、投稿記事がタイムリーに掲載される、リツイート機能により記事がどんどん拡散されていることなど、Twitterには独自の特徴が多くあります。

Twitterのメリットは強い拡散性にあるため、話題性があったりネタ色が強かったりするキャンペーンは、多くのユーザー間に爆発的に広まる可能性があります。自社製品やブランドの認知拡大やファン獲得に大きく貢献できることも。

一方で、拡散性という強みにはリスクも潜んでいます。たとえば、

  • ツイート内容にユーザーが不愉快になるような表現や、差別的な印象を与える文言が含まれている
  • ユーザーのツイート内に特定のキーワードが含まれていると、そのキーワードに対して自動で返信するようなbot機能を装備する

などの原因によって、Twitterユーザーから批判が相次ぎキャンペーンが炎上したという事例もあります。

拡散性がある分炎上するのもあっという間なので、そのリスクを理解した上で適切な運用を行っていきましょう。

LINE編

SNSを使ったキャンペーンは、Facebook、Twitterの他にもあります。最後にLINEを活用したキャンペーン事例を紹介しています。

アサヒ「贅沢搾り リニューアル発売記念キャンペーン」

参考:アサヒビール株式会社公式サイト

酒類製品の製造販売を手がけるアサヒビール株式会社は、LINEを使ったキャンペーンを実施しています。

自社製品のリニューアル発売を記念し、対象商品に貼付されたバーコードシールをスマホで読み込んでポイントを貯め、貯まったポイントを使いLINEから応募すると、抽選で宅飲みセットやLINEポイントなどがもらえます。

シールを使ったキャンペーンというとはがきで応募するイメージがありますが、SNSが普及した時代らしくLINEを活用することで、ユーザーがスマホから手軽に参加しやすくなっています。

ニッポンハム「KUWATA CUP 2019 みんなのボウリング大会コラボキャンペーン」

参考:日本ハム株式会社公式サイト

大手食品加工メーカーの日本ハム株式会社は、LINEとクイズ参加を組み合わせたキャンペーンを実施しました。

人気ミュージシャンを起用したユニークなコラボキャンペーンで、LINE公式アカウントを友だち追加しクイズに答えると、抽選で食べ比べセットやグッズなどが当たるという企画です。

手続きがLINEだけで完結するので、LINEユーザーなら誰でもすぐ参加できるキャンペーンになっています。参加した後にそのまま他の友だちに拡散してくれる可能性も狙えます。

LINEでキャンペーンを行うときに注意すること

ユーザー単位でダイレクトメール(DM)によって情報を届けられることが、LINEの特徴であり強みでもあります。企業のアカウントを登録していれば、FacebookやTwitterのように他ユーザーの投稿にまぎれて情報を見逃す可能性が低いからです。キャンペーン情報を確実にユーザーに伝えられる点がLINEならではです。

ただし、あまりにも頻繁にメッセージを送りすぎると、通知が来るのを面倒に思いアカウントがブロックされてしまう懸念もあります。
ユーザーと一対一で交流できるメリットとデメリットを理解したうえで、上手に活用していきましょう。

ユニークなキャンペーン、なぜ実施するのか

株式会社ポケモンの事例では、グッズの配布やフォトスポットの設置など、参加を促進させる様々な仕掛けにより多くのユーザーから反響がありました。
また、東京都と大阪府内では、キャンペーン期間中に開催された花火大会時にポケモンのうちわが配布され、キャンペーンへの参加だけでなく花火大会への集客という副次効果も得られました。

キャンペーンの実施には、自社ブランドやサービスのブランディングや認知拡大といった目的がありますが、そもそものキャンペーンがユーザーの目に留まらないことには目的を果たすことができません。

キャンペーン内容や実施方法に面白さをプラスすることで、ユーザーに興味を持ってもらうことがキャンペーン成功のコツでもあります。

また、キャンペーンを実施する上で意識しておきたいのは、体験型のキャンペーンであるかどうか。ただ「いいね!」を押すだけよりも、写真投稿や食べ飲み比べなど「参加している」と実感しやすい内容にすることで、参加を促す効果が期待できるのです。

まとめ:目的に応じてキャンペーンを設計・実施しよう

SNSの種類によって、適したキャンペーン内容は少しずつ異なってきます。
それぞれのSNSの特色を理解しながら、目的やユーザー層により使い分けることで様々な効果が期待できるのがSNSキャンペーンです。

インターネットの普及により、SNSマーケティングを行う企業も増えてきました。
「自社でもSNSキャンペーンを始めたいけど、何から手を付ければいいのか分からない」という方は、まず事例を参考にSNSキャンペーンのイメージを具体化することから始めてみましょう。

また、SNSだけでなくWeb上でもキャンペーンを行うことができます。
「まずは自社サイトでキャンペーンを作ってみたい」という方は、formrunでキャンペーンフォームの作成が可能です。
100種類のテンプレートの中にはキャンペーン用のフォームも用意されているので、気になった方は下記の記事もあわせて参考にしてみてください。

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