
CMSとCRMの違いとは?連携のメリットと導入ポイントを徹底解説!
「CMSとCRMって似ているけど、実際にはどう違うの?」
「CMSだけで顧客管理(cms 顧客管理)は可能? それともCRMが必要?」
「CMSとCRM を連携したら、本当に成果につながるの?」
こんな疑問は、Web担当者やマーケティング担当者なら一度は抱いたことがあるはずです。
実は、CMS(コンテンツ管理システム)とCRM(顧客管理システム)は目的や役割がまったく異なります。ただし両者は「どちらかを選ぶ」ものではなく、連携によって顧客体験の質を大きく高められる関係にあります。
この記事では、「CMSとCRMの違い」をわかりやすく整理しながら、連携メリットや導入のステップ、実務でつまずきやすいポイント、最新トレンドまでをまとめて解説します。
▼CMSとCRMの効果を最大させるならformrun(フォームラン)
CMSとCRMをつなぐ“入り口”となるのがフォームです。せっかく顧客理解や分析を進めようとしても、最初の入力体験が不便だと離脱が増え、データが集まりません。
formrun(フォームラン)は、ノーコードで直感的にフォームを作成できるだけでなく、問い合わせ管理・メール通知・ラベル管理など、CMSとCRMの両方を活かすために欠かせない機能を備えています。
フォーム経由で得たデータをスムーズにCRMへ連携し、CMSで届けるコンテンツと組み合わせることで、顧客体験をワンランク引き上げることができます。小さく始めたい方にもおすすめの無料プランもあるので、まずは気軽に試してみてください。
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なぜ今「CMS×CRM」に注目されるのか?

多くの企業が「コンテンツは作れているのに成果が伸び悩む」という課題に直面しています。記事を更新しても、問い合わせや資料請求といった"次のアクション"につながらないのです。
その原因は、「誰に・何を・どの順番で届けるか」が曖昧なままコンテンツを発信していることです。
ここにCRMの顧客データが組み合わさると状況は一変します。
- どの属性の読者が
- どのページで足を止め
- 何に関心を示したのか
を把握でき、次に届けるべき情報が明確になります。
つまり、CMSは"見せる仕組み"、CRMは"理解する仕組み"。両方を組み合わせてこそ、「伝わる→行動につながる」体験が作れるのです。
CMSとCRMの基礎を整理

CMSとは?
役割:Webサイトやブログ、LPなどのコンテンツを作成・管理・公開する仕組み
特徴:ノーコードで記事やページを更新でき、情報発信のスピードと質を高める
代表例:WordPress、HubSpot CMS、Movable Type
CRMとは?
役割:顧客情報や行動履歴を一元管理し、信頼関係を構築する仕組み
特徴:問い合わせ・購買履歴・メール反応などを統合し、次のアクションを最適化
代表例:Salesforce、HubSpot CRM、Zoho CRM
CRMの機能やメリット、ツール選びのコツを知りたい方はコチラの記事もおすすめです。
>>CRMとは何かわかりやすく解説! 機能やメリット、ツール選びの4つのポイントを紹介
違いを表で比較すると以下のような形になります。
観点 | CMS(コンテンツ管理) | CRM(顧客管理) |
|---|---|---|
主な目的 | 情報発信の効率化 | 顧客理解と関係性強化 |
扱うデータ | 記事、画像、動画、LP | 顧客属性、行動、購買、商談 |
成果指標 | PV、滞在時間、CTAクリック | 商談化率、受注率、LTV |
担当部門 | Web/コンテンツチーム | マーケ、営業、カスタマーサポート |
CMSだけで顧客管理はできる?

結論から言うと、本格的な顧客管理はCRMが必要です。
CMSにもフォーム設置や会員機能といった"顧客接点の入り口"機能は備わっていますが、
- 長期的な関係管理
- 購買や解約の履歴追跡
- セグメント別のメール配信
- NPSや満足度の分析
といった高度な管理まで行うのは難しいのが現実です。
CRMを組み合わせることで顧客理解が深まり、「次にどんな記事や資料を案内すべきか」を論理的に判断できるようになります。
CMS×CRMを連携するメリット

1. パーソナライズ体験を提供できる
CRMの属性データをもとに、CMS側でCTAや記事導線を出し分けられます。セグメントごとに案内文を調整すれば、フォーム到達率も改善します。
2. 改善サイクルを回せる
「読まれているのに商談化しない記事」が可視化され、改善ポイントが明確に。導線リライトやCTA改善につなげられます。
3. データに基づく意思決定ができる
「誰に・どのコンテンツを・どの順番で届ければ成果が出るか」を定量的に分析でき、施策の再現性を高められます。
CMS×CRM連携は"設計・運用・法務・組織"の複合プロジェクトのため、いきなりフル実装すると、見えない前提のズレやデータ不整合が拡大して手戻りが大きくなります。小さく始めると次のメリットが得られます。
導入ステップ:小さく始めて育てる

CMS×CRM連携は"設計・運用・法務・組織"の複合プロジェクトになります。そのため、いきなりフル実装すると、見えない前提のズレやデータ不整合が拡大して手戻りが大きくなります。小さく始めると次のメリットが得られます。以下のようなステップで導入えお進めていくことが理想です。
フォーム連携から始める
CMSとCRMをつなぐ最初の一歩は「フォーム連携」です。フォームは顧客との最初の接点であり、確実にデータを集められる入り口でもあります。まずは、CMS上に問い合わせや資料請求のフォームを設置し、訪問者がどのように行動しているかを把握しましょう。
特に注目したいのが「入力完了率」です。ユーザーはフォームが複雑だったり必須項目が多すぎたりすると、途中で離脱してしまいます。どの項目で離脱が多いのかを計測し、改善ポイントを見つけることが重要です。小さな調整でも成果が変わる体験を積み重ねることで、次の施策につながる基盤を作れます。
メール基盤を整備する
フォームから得たデータを活用するには、メール基盤の整備が不可欠です。特にフォーム送信後の自動返信メールは、顧客にとって企業から最初に届くメッセージです。ここで適切な通知が届かなかったり、迷惑メールに振り分けられたりすると、信頼を損ねてしまいます。
そのため、SPF・DKIM・DMARCといったセキュリティ設定を整え、確実にメールが届くようにしましょう。また、文面はシンプルな受付完了だけでなく、次のステップや関連情報へのリンクを添えると顧客に安心感を与えられます。メール基盤を整えることは、顧客体験の向上と信頼構築の第一歩になります。
▼formrun(フォームラン)には、メールを送付する機能が目的に合わせて3種類用意されています。
1.自動メール返信
2.個別メール機能
3. 一斉メール配信
また上記すべての機能は、フォームで得た顧客情報をメール本文や件名に変数として挿入することが可能です。フォーム作成から、フォーム回答者へのコミュニケーションまでformrunで一貫してできるため、顧客対応管理もスムーズになります。
顧客視点で導線を設計する
次のステップは、顧客目線で導線をデザインすることです。資料請求フォームを送信したあとに「資料をメールでお送りします。あわせて事例ページもご覧ください」といった案内を加えると、ユーザーは迷わず次の行動に進めます。
さらに、数日後に関連コンテンツやウェビナーの案内を自動で送れば、検討度合いを高めることができます。ポイントは、企業側の都合ではなく「顧客が次に知りたい情報」を先回りして提示すること。これにより、離脱を減らし、スムーズに商談や購入へつなげられます。
アンケートやNPSで声を集める
フォームやメールを整備したあとは、顧客の声を取り入れる仕組みを整えることが大切です。アンケートを活用すれば「サービスの満足度」「改善してほしい点」「参考になった情報」などを収集できます。特にどのコンテンツが役立ったかを聞くと、CMSの改善に直接役立ちます。
NPS(ネットプロモータースコア)も効果的です。「このサービスを勧めたいか」を数値で可視化できるため、顧客ロイヤルティを把握できます。高いスコアなら紹介や口コミの増加につながり、低ければ解約リスクを早めに察知できます。
これらの声をCRMに蓄積し、CMSの発信内容に反映することで、顧客とともにサービスを成長させる改善サイクルを回せます。
運用で注意すべき落とし穴

CMSやCRMはとても便利で、顧客管理やコンテンツ運用の効率を一気に高めてくれるツールです。ですが、「導入すれば自動的に成果が出る」というものではありません。便利な機能に頼りきってしまうと、思わぬ落とし穴にはまることもあります。特に以下のような点には注意が必要です。
データの二重管理
CMSとCRMをそれぞれ別に運用していると、顧客情報の定義や管理方法にズレが生じ、分析や施策に不整合が生まれやすくなります。これを防ぐためには、最初の段階から入力項目やデータの形式を標準化しておくことが欠かせません。
プライバシー対応
顧客が安心してフォームに入力できる環境を整えるには、収集の目的や利用範囲を明示し、必ず同意を得ることが必要です。そのうえでプライバシーポリシーを整備し、透明性のあるデータ活用を実現しましょう。
入力体験の不備
フォームが複雑であったり、必須項目が多すぎたりすると、ユーザーは途中で離脱してしまいます。必須項目を本当に必要なものに絞り、UIを工夫して“気持ちよく入力できる体験”を提供することが成果につながります。
CMS×CRM連携の入り口に最適なツール
「formrun(フォームラン)」
CMSとCRMを効果的に連携させるには、まず「顧客データをどのように集めるか」が重要です。ここで役立つのが、フォーム作成から問い合わせ管理までをワンストップで支援する formrun(フォームラン) です。ノーコードで直感的にフォームを作成でき、CMSへの埋め込みやCRMへのデータ連携もスムーズ。入力しやすいUIやメール通知、自動返信機能まで備えており、顧客との最初の接点を効率化できます。
formrunには、以下のような特徴があります。
- フォーム作成が簡単にできる
- 顧客管理を効率化できる
- ユーザーの入力を支援するEFO機能が搭載されている
フォーム作成が簡単にできる
非エンジニアでもマウスだけの簡単な操作中心でフォームが作成できるため、フォーム利用までに準備期間が短い場合にも役立ちます。 同じフォーム作成ツールのGoogleフォームと比べてもセキュリティ条件が高く、細かい設定まで機能が豊富となっているため、 ビジネス利用目的では、formrunのユーザーのうち7割がGoogleフォームから変更しています。
メールアドレスがあれば無料登録可能!無期限で無料プランが利用できるのでformrunでぜひフォームを作成してみてください。
テンプレートはこちら
顧客管理を効率化できる
formrun(フォームラン)を活用すれば、フォームで集めた顧客の対応管理まで利用できます。
formrunはフォーム作成はもちろん、フォームに回答された顧客データ情報をフォームラン上で一覧管理できるだけでなく対応ステータス別に分けて表示したり、対応する担当者別にフィルタして確認できます。 未対応・対応中・対応完了・商品発送済みなど、ステータスは自社が管理しやすいように編集・並び替えできます。
蓄積された回答データはExcelやGoogleスプレッドシート形式で出力もできるため、手元で分析も可能です。 さらにSalesforceやkintoneなど外部連携ツールと連携可能なので普段お使いのツールでも集計・管理ができます。
ユーザーの入力を支援するEFO機能が搭載されている
送信する際のエラーや、項目数が表示されていない、ブラウザを間違えて閉じてしまうなど、 フォームにまつわるよくある上記のようなストレスが原因でフォームから離脱するユーザーは7割を超えると言われています。
それらの離脱を防ぐため、回答者が便利にフォームを利用できる取り組みとして、残項目数表示や、ページ分割機能、入力途中保存、リアルタイムでのエラー表示機能などがあります。 そのためユーザーは、「自分の入力内容に間違いがないか」「あと何分で完了するか」などを常に把握できるため、回答負担が大幅に減ります。
EFO機能を導入するには約30,000円の費用がかかることが一般的ですが、formrunでは、わずか3,000円〜EFO機能を導入できます。 ぜひformrunでEFO機能を導入し、フォームの通過率が上がる経験をしてみてください。
CMSとCRMは「組み合わせ」で真価を発揮する

CMSは「コンテンツを見せる基盤」、CRMは「顧客を理解し育てる基盤」として、それぞれ役割が異なります。両者を組み合わせることで「誰に・何を・どう届けるか」が明確になり、顧客体験の質を高めながら成果につなげることができます。
もちろん、導入にはいくつかのデメリットや注意点もあります。たとえば、データの二重管理や運用負荷、プライバシー対応などをおろそかにすると、せっかくの仕組みが逆に手間やリスクにつながる恐れもあります。しかし、これらは小さく始めて段階的に改善する姿勢を持てば、十分に回避・解消できるものです。
メリットを活かしつつデメリットをコントロールすることで、CMSとCRMは単なるツール以上の価値を発揮します。まずはフォーム連携やメール基盤整備といった“小さな一歩”から取り組み、データをもとに改善サイクルを回す。そうすれば、顧客管理とコンテンツ運用の両面で効率化が進み、より確かな成果につながっていくでしょう。
よくある質問

Q1:CMSだけでCRMの代わりになりますか?
小規模運用なら代用できる場面もありますが、本質的には不可です。CMSは「見せる基盤」、CRMは「育てる基盤」。問い合わせ履歴やチャネル横断の行動を統合管理するにはCRMが不可欠です。
Q2:BtoCでもCRMは必要でしょうか?
はい。BtoCでは母数が大きく、RFM分析や離反兆候検知が欠かせません。CRMでクラスタリングし、CMSで出し分けを行うことでリピーター育成やアップセルが可能になります。
Q3:最初の一歩は何から始めるべき?
「計測設計 → フォーム設置 → メール基盤整備」の流れが効果的です。CRMに基本属性と行動データを取り込み、ダッシュボードで毎日可視化する習慣をつけましょう。
Q4:個人情報保護やセキュリティ面は?
収集目的や利用範囲を明示し、同意を取得するのが原則です。権限管理や操作ログの導入、ダミーデータでの検証など、最小限の収集と透明性を徹底しましょう。
Q5:効果測定はどう設計すれば良い?
ファネル(訪問→CV→MQL→SQL→受注)に加え、CTAクリック率やフォーム完了率といった先行指標を設定しましょう。CMSの行動データとCRMの人物データを組み合わせて因果を検証するのがポイントです。
Q6:既存顧客データの移行はどう進める?
棚卸し→マッピング→サンプル移行→全量移行の順で行い、ロールバック手順も用意しましょう。小さなテスト移行を経てから本番に進むのが安全です。
Q7:ツール選定は統合型と分離型のどちらが良い?
初期は統合型がスピーディーですが、成熟後はニーズに合わせて分離型+iPaaS連携も検討できます。評価基準は「機能適合」「拡張性」「TCO」「サポート」「移行容易性」です。




