イベント受付フォームやアンケート作成に便利な「Googleフォーム」。
無料で使うことができ、フォーム作成に必要な機能が多数備わっていますが、自動返信メールを設定できる機能は標準では搭載されていません。
今回の記事では、Googleフォームに自動返信メールを簡単に設定する方法をご紹介します。無料でできる方法なので、Googleフォームを使用している方はぜひ試してみてください。
目次
Googleフォームに自動返信メールを設定する方法
Googleフォームに自動返信メールを実装するには、「アドオン」と呼ばれる機能を使用します。
アドオンとは、アプリに追加できる拡張機能のことを指します。Googleの提供するアプリにはさまざまなアドオンがあり、アドオンをインストールすることで、アプリに標準搭載されていない機能を追加することができます。
今回はGoogleフォームに自動返信メール機能を追加できる、「Email Notifications for Google Forms」というアドオンの使い方を解説していきます。
Email Notifications for Google Formsとは?

https://digitalinspiration.com/product/google-forms-notifications
Email Notifications for Google Formsは、Googleフォームにさまざまな拡張機能を追加できるアドオンです。
自動返信メールを実装できる以外にも、回答の受信通知を設定したり、フォームへの回答数を制限する機能などが備わっています。
自動返信メールには変数を設定することができ、フォームの回答に応じて自動返信メールの本文を変えることができます。
<料金プラン>
プラン | FREE | STANDARD | ENTERPRISE |
料金 | 無料 | 3.25ドル/ユーザー/月 | 7.25ドル/ユーザー/月 |
無料から使うことができますが、FREEプランの場合自動返信メールの送信数が1日に20件までとなるため、注意が必要です。
有料プランでは、無料のGoogleアカウントを使用している場合1日に400件まで、G Suiteアカウントの場合1日に1500件まで自動返信メールの送信が可能になります。
Email Notifications for Google Formsの使い方
それでは、実際にEmail Notifications for Google Formsを使って自動返信メールを設定する手順を見ていきましょう。
1. フォームの作成
まずは通常通り、Googleフォームを使ってフォームを作成していきます。
基本的なフォームの作り方は以下のページで解説していますので、ぜひこちらも参考にしてみてください。
>>【初心者でも分かる】Googleフォームの基本を徹底解説!無料で簡単にアンケートフォームを作成しよう
また、自動返信メールを設定するためには、回答者が自分のメールアドレスを記入する項目が必要になります。こちらの項目がなければ自動返信メールを送信できないので、忘れずに追加しておきましょう。
今回は例として、以下のようにイベント申し込みフォームを作成しました。

2. アドオンの追加
続いて、Googleフォームに「Email Notifications for Google Forms」アドオンを追加します。
まずは右上のメニューから、「アドオン」をクリックします。

検索窓に「Email Notifications for Google Forms」と入力し、該当のアドオンをクリックします。

アドオンのページが表示されたら、インストールをクリックしましょう。

アカウントの承認が必要になるので、「続行」をクリックし、ログインしてアドオンのインストールを許可します。

3. アドオンの設定
正常にインストールできていれば、右上のアドオンにEmail Notifications for Google Formsが追加されています。こちらをクリックして設定を行なっていきましょう。

「Create Email Notification」をクリックします。

右下にアドオンの設定画面が表示されるので、こちらを入力していきましょう。

入力する項目は次の通りです。
項目名 | 内容 |
Rule Name | メール設定の管理用の名前 |
Email Address(es) to Notify | 通知先メールアドレス |
Sender’s Email | 送信元メールアドレス |
Sender’s Name | 送信者名 |
Reply to Adress | 返信を受け付けるメールアドレス |
なお、自動返信メールのみを実装し、管理者への通知メールが必要ない場合は、「Email Address(es) to Notify」は空欄のままで構いません。
4. 自動返信メールの内容を作成
次に、自動返信メールの内容を作成していきます。
「Use a visual editor」を選択し、「EDIT」をクリックして編集を始めます。

以下のような画面が表示されるので、こちらで編集をします。自動返信メールとして送信したい内容を入力しましょう。
Email Subjectにメールの件名、Email Message Bodyにはメールの本文を入力します。

件名と本文には変数を設定し、フォームの回答によって内容を変えることができます。変数を挿入するには、右下の「Add Form Field」をクリックし、挿入したい項目を選択します。

「Add Form Field」をクリックすると、挿入できる変数の一覧を確認することができます。
「Answer to」にはGoogleフォームに設定した項目があり、これらの項目を挿入すると、フォームの回答がメール本文に表示されます。
また、「Generic」で有効に使える項目は、以下の通りです。
項目名 | 内容 |
All Answers | 回答内容全て |
Response Date | 回答日時 |
Response Number | 受付番号 |
今回は次のように自動返信メールを作成しました。
件名:イベントお申し込みを承りました ※このメールはシステムからの自動返信です {{お名前}} 様 お世話になっております。 この度は、弊社開催のイベントにお申し込みいただき、 以下の内容で参加をお受けいたしましたので、 {{All Answers}} それでは、当日お会いできるのを楽しみにしております。 イベントに関して、ご質問等ございましたら |
自動返信メールの内容については、以下の記事でテンプレートを紹介していますので、効率的にメールを作成したい方はぜひご覧ください。
>>【保存版】コピペで使える自動返信メールの例文まとめ!用途別に8つのテンプレートを紹介
入力が完了したら「Save」で保存し、「Notify Form Submitter?」にチェックを入れます。また、「Submitter Email Field」には、メールアドレスを入力する項目を選択します。

全ての設定が完了したら、「SAVE RULE」をクリックします。これで自動返信メールの設定は完了です。

5. 動作テスト
最後に、正常に自動返信メールが送信されるか動作テストを行いましょう。
フォームへの回答を行うと、このようなメールが送信されました。変数が反映されていることを確認できたら、自動返信メールの作成は完了です。

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詳細はこちらの記事をご確認ください。
>>ユーザー会の企画後2週間で集客をするために別サービスからformrunに切り替えた3つの理由 (株式会社イルグルム様)
まとめ:アドオンを使えばGoogleフォームに簡単に自動返信メールを実装できる
自動返信メールを設定しておくことで、フォームに回答したユーザーに安心感を与えることができるだけでなく、フォームの管理者にとっても、送信を自動化し業務を効率化できるというメリットがあります。
今回ご紹介した手順通りに行えば、誰でも簡単に自動返信メールを設定できます。無料から始めることができる方法なので、ぜひ実践してみてはいかがでしょうか。