BASE株式会社は、ネットショップ作成サービス「BASE」を運営し、ものづくりを行う個人、ビジネスを展開する法人、地方自治体をはじめとする行政など、さまざまな方にご利用いただいております。
今回は、主にキャンペーン作成やお問い合わせ管理でformrunを導入・ご利用いただいているBASE株式会社の山村様に、formrunのご利用状況についてのお話を伺いました。
業種 | Web/ECサービス企画・開発・運営 |
主な用途 | 営業管理/顧客管理 キャンペーン応募 |
推しの機能 | ボード画面 ステータス管理 クリエイターフォーム |
目から鱗の機能 | Slack通知機能 |
利用プラン | PROFESSIONALプラン |
formrun導入の背景について教えてください
山村様:formrunは「QRコード決済App」というBASEのショップさん向けの機能提供に伴い、キャンペーンの申し込みフォームとユーザーアンケートを実施するために利用しました。
代表の鶴岡が8月に、中国のEC事情の現地視察をしてきたのですが、中国では多くの人たちが現金を持たずに、「アリペイ」や「ウィーチャットペイ」などのサービスを普段使いしていて、街のいたるところでQRコード決済を展開しているのを目の当たりにしたんですね。
すでにBASE事業部では「QRコード決済App」の提供に向けて動いていたのですが、鶴岡が中国に行ったことで、ECと決済サービスの両方を持っている自分たちが最初にQRコード決済をはじめなければという機運が高まり、帰国した瞬間すぐに「最速でQRコード決済Appをリリースしよう」と。
そして、「やるからには数千人規模が集うキャンペーンもやりたい」と。
このような背景のなか「QRコード決済応援キャンペーン」の企画は、瞬間的に立ち上がったプロジェクトだったんです。
しかし、期中ということもあり、多くの社員がすでにさまざまな業務を背負って走っているなかで、開発側のエンジニアさんもデザイナーさんの工数も多くは使えない、そのプロジェクトを推進できるメンバーも限られている環境下で、鶴岡に「いつからはじめますか?」と質問したら、「来週からいけますか?」みたいな(笑)
そこで、なるべくエンジニアさんやデザイナーさんの工数を使わずに、キャンペーンの作成や受付、応募したショップさんを管理するためのデータベースの構築と管理の仕組みを作ろうとした際に、鶴岡から「このサービス使ってみてください」と紹介してもらったのがformrunでした。
鶴岡代表からご推薦いただけたのはとても嬉しいですね。formrunのセットアップについてはいかがでしたか?
山村様:とても簡単でした。実際に、アカウントを作成したその日に、ビジネス側のメンバーだけでキャンペーン用のフォーム作成が出来ました。フォームを作るだけであれば10分もかからなかったと思います。
また、デザイン的にもUI的にも当社のサービスやコーポレートサイトのトーンとフィットし、他サービスの比較検討も迷うこともなく、これでいこう!と。
フォーム作成と顧客管理の点で、他のフォームサービスを選択しなかったのは何故でしょう?
山村様:他のフォームサービスって機械的と言いますか、ひと目見て、「ああ、これあの会社のフォーム使ってるな」という印象をユーザーさんに与えてしまうんですよね。
formrunなら、デザイナーさんの工数を使わずに、ビジネス側のメンバーだけで、「入力フォームのウインドウを右にしてみよう」といったレイアウトの変更や、画像を自由にインサートしたり、カスタマイズを自由にフォームを用意できました。
BASEはデザインをとても大切にしている会社。
そのため、”直感的にわかりやすい”ということが大切な共通のコンセプトとしてあります。
そのため、デザイン性や自由度、ユーザーインターフェイスも優れているformrunは、BASEのさまざまなLP(ランディングページ)とのフィット感がありました。
キャンペーン応募管理におけるformrunのご感想を教えてください
山村様:フォームに入力していただいたキャンペーンの応募情報が綺麗にデータベース化されて、かんたんにデータの抽出や管理ができる使い勝手が良かったですね。
一覧化されたリスト画面とステータスで管理できるボード画面がありますが、ボード画面が特に良いですね。
キャンペーンの応募受付から配送作業など細かくステータスを分けて対応していたのですが、カードを移動させるだけでステータス変更できるのが便利でした。
また、入力してもらったアンケート内容も視覚的に見やすいですね。
通常、リアルタイムに入力されて溜まっていくデータベースの管理は、従来エンジニアさん側にあります。
そのため、ビジネス側から必要な時に都度「◯◯のデータを出してください」と依頼をして、何回かのコミュニケーションを通じてデータを共有してもらうという手間をかけてしまう。
それをビジネス側のメンバーでも、キャンペーン状況の把握やステータス管理、データの抽出まで全てひとりで完結できるというのが、たいへん効率的でした。
BASEさんのこのたびのキャンペーンではformrunとSlackを連携して利用されたと伺いましたが、どのように使われていたのでしょうか?
山村様:BASEにおける全社コミュニケーションの中心となっているのがチャットツールのSlackとドキュメント共有ツールのDocBaseなんですが、 Slackで話題になると、会社全体が盛り上げるといいますか、みんなの意識が集まります。
そうすると、必然的にプライオリティも上がっていくので、要素として非常に大きかったりするんですね。
そんな社員全員がオープンに見えるSlackの空間で、formrunと連携したキャンペーンの通知がチャネルにぽこぽこと「応募がありました」「応募がありました」と流れてくる。
80人近くのBASEメンバーが、キャンペーンの回答状況をリアルタイム共有できて社内が盛り上がりました。この高揚感を共有できた点が良かったですね。
また、リアルタイムにSlack内でメンバーとコミュニケーションを行い、キャンペーン対応の準備を先んじて行えた点も大きいですね。
キャンペーンに応募してくださったショップの皆さんが記入してくださったアンケートの内容も、カードを開くと把握できますし、そのメッセージをメンバー全員が認識することで、どんどんテンションがあがる。
次々に届くキャンペーン応募を見ながら、自分自身、世の中が変わる気がしました。
もし、Slack連携によるリアルタイムな通知がなければ、ある程度時間がたった時点で「今、何件くらい応募があるだろう」という受け身的にデータを抽出していると思うのですが、 これだと対応が後手後手になってしまったのではないでしょうか。
formrunはどのような方にご推薦できますか?
山村様:僕らのケースのように、キャンペーンの募集管理におすすめです。
HTMLができなくても使えるので、エンジニアさんやデザイナーさんのリソースに頼らず、営業側のスタッフサイドで完結できる。
それにデータ数が数千の規模でもストレスなく管理、運用できるという点も幅広いキャンペーンで利用できます。
時間がない、リソースがないなかでも、妥協なくキャンペーンを展開できるというのは力強い味方だなと思います。
営業やエンジニアなど部署をまたがって運用するプロジェクトを実施しているチームにもお薦めしたいですね。
1978年生まれ 京都府出身。サントリー清涼飲料部門の営業を経て、2004年株式会社リクルートへ。学び事業にて、営業、商品企画を経験し、2009年ケイコとマナブ.net編集長、その後、共同購入サービスのポンパレ事業立ち上げに参画、ゼネラルマネジャーとして全国拡販を推進、CS推進部、ECビジネス推進室にてゼネラルマネジャー、関連企業での経営企画部長や、O2O、デジタルマーケティング、CRM、決済領域での新規事業企画等を経て、2017年より、BASE株式会社にジョイン。ビジネス部門全般とEコマースプラットフォーム「BASE」の店舗売上向上支援などカスタマーサクセスを推進し、同年7月にCOOに就任。