
量的調査と質的調査の違いとは?アンケートを実施する方法と4つの分析方法を解説
アンケートにはさまざまな種類がありますが、その中でも量的調査とは一体どのようなアンケートなのか気になっている方も多いのではないでしょうか。
「量的調査の定義や手法、メリット・デメリット、事例が知りたい」
「統計ソフトの利用方法など、量的調査に関する包括的な情報が知りたい」
こんな疑問に答えるために、本記事では、量的調査の定義や手法、メリット・デメリットを紹介するとともに、定量調査を実施する7つの方法も解説します。
量的調査の定義や実施方法を正確に学び、データに基づいた意思決定ができるように努めましょう。
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量的調査と質的調査の違いとは?

量的調査と質的調査の違いは、調査の目的やデータの扱い方にあります。
量的調査は、数値化されたデータを用いて、全体の傾向や相関関係の把握を目的とします。「〇%の人がA商品を購入した」などの結果が得られるため、客観性が高く、分析や比較がしやすいのが特徴です。アンケートや統計処理が代表的な手法として用いられるのが量的調査です。
一方、質的調査は人の感情や行動の背景を深く理解するための手法です。「なぜA商品を選んだのか」「どのような場面で使っているのか」などの問いに対して、インタビューや観察を通して回答を得ます。
質的調査は、数値では表せない情報を得られるため、個々の価値観や意図を深く探るのに適しています。
このように、量的調査は「どのくらい」「何人が」など数量に焦点を当てるのに対し、質的調査は「なぜ」「どのように」など意味に注目する点が大きな違いです。
調査の目的に応じて、どちらを使うかの判断が重要です。必要に応じて両者を組み合わせることで、より深く、正確な分析が可能になります。
量的調査を実施するメリット

量的調査の最大のメリットは、数値による客観的なデータが得られることです。
アンケートや統計などを通じて、多くの対象者から同じ形式の回答を集めるため、傾向や相関関係の把握がしやすくなります。また、標準化された方法を用いるため、再現性が高く、他の調査結果と比較しやすいのも利点です。
結果をグラフや表で可視化できるため、関係者への説明にも説得力を持たせやすいです。意思決定の根拠となるデータが明確になることで、マーケティングや商品開発の精度も高まります。
大規模な調査でも一貫性のあるデータ収集が可能な点も、実務上大きな強みです。
量的調査を実施するデメリット

量的調査は、一人ひとりの背景や感情を深く理解するのが難しい点がデメリットの一つです。
質問が定型化されているため、回答者の本音や意図が反映されにくくなることがあります。また、数値の集計や分析には専門的な知識が必要であり、結果の解釈を誤ると誤った判断につながる恐れもあります。
自由回答を省くことで効率化は図れますが、予期せぬ発見や新たな視点が得られにくい側面も否定できません。
さらに、調査票の設計ミスがあると、収集したデータ全体の信頼性が損なわれるリスクもあります。こうしたデメリットがあるため、量的調査単独では限界があり、目的に応じた手法選びが求められます。
▼調査票の設計方法については以下の記事で詳しく紹介しています。
>>アンケート調査票の作り方と設問設計の完全ガイド【初心者から応用まで】
量的調査アンケートの実例を解説

量的調査アンケートの実例を、以下に4つまとめました。
- 顧客満足度調査
- 市場調査
- 消費者行動調査
- 教育評価調査
顧客満足度調査
顧客満足度調査は、商品やサービスに対する利用者の評価を数値で把握する量的調査の代表例です。
5段階評価や10点満点などの定量的な設問形式で構成され、満足度の平均値や不満点の傾向を明確に抽出できます。企業はこの調査結果をもとにサービスの改善点を特定し、リピート率の向上や顧客ロイヤルティの強化を図ります。
定期的に実施すれば、時系列での比較分析も可能になり、継続的な品質向上につなげられるのが特長です。
「サービスの品質にどのぐらい満足していますか?」「スタッフの対応にどのぐらい満足していますか?」などが顧客満足度を調査するアンケートの文例です。
▼顧客満足度調査の実施方法について詳しく知りたい方はコチラの記事がおすすめです。
>>CS顧客満足度とは?基本指標・改善ステップ・実践施策まで初心者向けにやさしく解説
市場調査
市場調査は、新商品開発や既存商品の改善、販路拡大などに活用される量的調査です。
消費者の認知度や購買意向、競合他社との比較などを数値データとして収集します。調査はオンラインや街頭で実施されることが多く、広範な属性層の意見を集めやすいのが特徴です。
分析結果はマーケティング戦略の根拠として活用され、市場のニーズやトレンドの把握に役立ち、意思決定をサポートするための重要な手法です。
「当ブランドを知っていますか?」「これまでに何回サービスを利用したことがありますか?」などが市場調査のアンケート文例です。
▼市場調査の手法や注意点は以下の記事で紹介しています。
>>市場調査とは?やり方や代表的な5つの手法、注意すべきポイントを解説
消費者行動調査
消費者行動調査は、なぜ人が特定の商品やサービスを選ぶのか、その行動パターンを明らかにする量的調査です。
調査では、購入頻度、利用シーン、購入時の重視点などを数値化して分析します。得られたデータから、購買行動の傾向や意思決定に影響する要因が把握できます。
この結果は広告戦略や販売促進の方向性を見直す材料となり、より効果的な顧客アプローチが可能で定量データによる客観的な視点が魅力です。
「この商品を購入した主な理由を教えてください。」「この商品を知ったきっかけは何ですか?」などが消費者行動を調査するアンケートの文例です。
教育評価調査
教育評価調査は、授業や研修の内容・指導方法などの受講者の評価を収集する量的調査です。
理解度や満足度を数値で可視化でき、教育の質や効果を客観的に測定できます。回答はリッカート尺度などを用いた定型形式が一般的で、集計・分析もしやすい構造になっています。
教育機関や企業研修など、プログラム改善や講師の質向上を目的に活用されることが多く、継続的な教育改善に向けた土台となる調査です。
「この授業(講座)全体の満足度を教えてください。」「授業中の教員の説明はわかりやすかったですか?」などが教育評価を調査するアンケートの文例です。
定量調査の7つの手法を解説

定量調査を実施する方法は、主に以下の7つが挙げられます。
インターネット調査
郵送調査
ホームユーステスト(HUT)
訪問調査
街頭調査
会場調査(CLT)
来場者調査・店頭調査
インターネット調査
インターネット調査は、オンライン上でアンケートを配信し、短期間で大量のデータを収集できる手法です。
スマートフォンやパソコンから手軽に回答できるため、幅広い層の参加を得やすく、コストも抑えられるのが特徴です。調査設計や配信の自動化が進んでおり、回答の回収から集計まで効率的に行えます。
ただし、インターネット環境に依存するため、高齢者層やデジタル弱者の意見が得にくい点には注意が必要です。
郵送調査
郵送調査は、紙のアンケートを封書で送付し、対象者に記入・返送してもらう方法です。
インターネット調査が難しい層や、住所データのある既存顧客への調査に適しています。手書きによる回答は丁寧な傾向があり、信頼性の高いデータを得られる場合があります。一方で、回答までに時間がかかることや、回収率が安定しない点がデメリットです。
丁寧な文面と返信用封筒を同封するとアンケートの回収率向上に役立ちます。
ホームユーステスト(HUT)
ホームユーステスト(HUT)は、商品を実際に家庭で使用してもらい、使用後の評価をアンケートで収集する調査手法です。
使用者のリアルな生活環境に対する感想が得られるため、開発段階の商品やリニューアル品の評価に適しています。消費者目線の率直な意見が集まりやすく、商品の使い勝手や改良点の発見にもつながります。
実施にはサンプル商品の準備や配送手配など、事前の準備が欠かせません。
訪問調査

訪問調査は、調査員が対象者の自宅を訪れ、対面でアンケートを実施する方法です。
質問の意図を直接伝えられるため、誤解のない回答が得られやすく、回収率も比較的高い傾向があります。高齢者やネット非対応層にも対応できるのが大きなメリットです。
一方で、調査員の移動やスケジュール調整にコストと時間がかかるため、対象範囲を限定した調査に適しています。調査員が対象者に対して、どれだけ丁寧な対応をできるかが、信頼性向上につながります。
街頭調査
街頭調査は、駅前や商業施設周辺などで通行人に声をかけ、その場でアンケートを行う調査手法です。
街頭調査は、短時間でさまざまな属性の回答者を確保できるのがメリットです。しかし、正確な回答を得るためには、質問数や設問の内容はシンプルにする必要があります。
認知度調査や第一印象の評価、簡易な購買傾向の確認などに適しています。
調査員の話しかけ方や対応力によって回収結果に差が出るため、実施前の研修を丁寧にしておきましょう。
会場調査(CLT)
会場調査(CLT)は、あらかじめ招いた参加者を会場に集めて行う調査方法です。
新商品の試食・試用や広告視聴後の評価など、一定の条件下での反応を比較したいときに有効です。複数の商品や表現の比較もでき、精度の高いデータが得られます。
調査環境をコントロールできる点も大きなメリットです。ただし、参加者の集客や会場運営にコストがかかるため、予算と効果を見極めた上での実施が重要です。
来場者調査・店頭調査
来場者調査・店頭調査は、イベントや店舗を訪れた人に対して直接アンケートを実施する方法です。
体験直後のリアルな感想を収集できるため、臨場感のある評価が得られやすいのが特徴です。特に販促イベントや展示会、店舗レイアウトの改善などに活用されています。
対象者の行動と回答が一致しやすいため、購買意欲や接客の影響分析にも向いています。ただし、混雑時は協力を得にくくなるため、実施のタイミングが重要です。
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formrunにはアンケートの作成に活用できる以下の特徴があります。formrunを利用するメリットは下記の3点です。
アンケートフォーム作成が簡単にできる
アンケート回答の集計も自動でできる
フォーム共有や埋め込みが簡単
アンケートフォーム作成が簡単にできる
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また、Googleスプレッドシートと連携したデータ集計やExcelファイルへのエクスポートも可能なので、より複雑な集計作業も可能です。
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フォーム共有や埋め込みが簡単
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設置方法も簡単で、フォーム作成後に発行できるHTML要素(スクリプト)をサイトにコピー&ペーストで貼り付けるだけで埋め込みできます。
テンプレートを活用して量的調査を効率よく実施しよう

量的調査は、数値によって全体の傾向を把握する手法で、顧客満足度調査や市場調査・消費者行動調査・教育評価調査などに活用されます。
インターネット調査や郵送調査・訪問調査・街頭調査・会場調査などさまざまな方法があり、目的に応じて使い分けが可能です。
得られたデータはヒストグラムや標準偏差、クロス集計、ピボットテーブルなどで分析され、客観的な意思決定の材料となります。
数値化しにくい感情の把握には限界がありますが、目的に合った手法を選ぶことで、信頼性の高い判断材料を得られ、より的確な意思決定につなげることができます。
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