Webサイトに資料請求フォームを設置することで、訪問者とのコミュニケーションやリード獲得の入り口を作ることができます。
しかし見栄えが悪かったり、入力しづらいフォームでは、訪問者はページを離れてしまい、せっかくのビジネスチャンスを逃してしまう可能性もあります。
その重要性は理解しつつも、新しい資料請求フォームを作ろうにもエンジニアやデザイナーのリソースを割きたくない、開発に予算を割けないと考える方も多いのではないでしょうか。
今回は資料請求フォームの作り方やフォーム作成におけるポイント、資料請求フォーム作成に便利なツールを7つ紹介します。
資料請求フォームを作成する方法
資料作成フォームを作成する方法は、主に以下の3通りがあります。
- プログラミングで自作する
- WordPressのプラグインを利用する
- フォーム作成ツールを利用する
それぞれにメリット・デメリットがあるため、これから解説をしていきます。
プログラミングで自作する
フォームをプログラミングで作成するには、HTML、CSS、PHPなどのコードの知識が必要です。これらのコードにはそれぞれ以下のような役割があります。
- HTML:webサイトに表示されるテキストや画像を記述する
- CSS:テキストの大きさやフォント、色などのデザインを調整する
- PHP:フォームでユーザーが入力した情報を受け取る
インターネット上にも、フォーム作成に役立つコードの例が多く掲載されているため、是非活用してみてください。
メリット | デメリット |
・自由にカスタマイズが可能 | ・コーディングのスキルや知識が必要 ・完成までに時間がかかる ・不具合が起こった際に、対応できる人が限定される |
WordPressのプラグインを利用する
WordPressでは、プラグインを使ってフォームを作成・設置する方法もあります。
プラグインとは、ソフトに様々な機能を追加できるプログラムのことで、フォーム作成・設置ができるものも含め多彩な用途のプラグインが出回っています。
メリット | デメリット |
・プログラミングの知識を必要としない ・Wordpressでサイトもフォームも作成する場合、 Wordpress1つで作業を完結することができる | ・Wordpress内で複数のプラグインを利用している場合、 作業中にエラーが発生する場合がある |
フォーム作成ツールを利用する
様々なテンプレートがあらかじめ用意されており、用途に応じてテンプレートを選択し、必要な項目を追加してフォームを作成できます。作成したフォームを設置・配信した後、フォームから送信されたデータを自動で集計、管理することができるツールもあります。
中にはアクセス解析ができたり、問い合わせ管理ができたりと、独自の機能を搭載しているフォーム作成ツールもあるので、導入前の十分な比較・検討が大事です。
メリット | デメリット |
・多様な種類のフォームが作成できる ・集計や顧客管理などに便利 ・短時間で作成できる | ・値段の振れ幅が大きい ・カスタマイズできる範囲に限界がある |
資料請求フォーム作成ツールを選ぶポイント
資料請求フォーム作成ツールには多くの種類があり、どれを選べばいいかわからないという方もいるのではないでしょうか。
ここではツールを選ぶ際にチェックしたい機能について解説します。
ツールによって利用できる機能、値段も大きく変わってくるため、不要な機能のあるツールを選ばないことがコスト削減につながります。
効率よくツールを導入したいと考えている方は、是非この中から必要な機能を確認してみてください。
資料請求フォームに必要な機能
資料請求フォーム作成ツールには、
- フォームのCVRを計測する機能
- サンクスページにPDFを設置する機能
- 回答者へ自動返信する機能
- 回答情報を集計・分析する機能
- 顧客管理機能
といった機能があるととても便利です。
機能が増えるにつれて料金も上がる傾向があるため、必要最低限な機能が何か確認してからツールを選びましょう。
料金プラン
資料請求フォーム作成ツールの料金プランでは、
- プランごとに料金が決まっているもの
- ログインするユーザーごとに料金が増えるもの
という2種類があります。
使用するユーザー数によっては料金がかなり高くなる可能性もあるため、ツールの導入前にどれくらいの人数で使う予定なのか、見込みを立てておくことがおすすめです。
おすすめの資料請求フォーム作成ツール
formrun(フォームラン)

formrun(フォームラン)は、株式会社ベーシックの提供するフォーム作成&カスタマーサポートツールです。わずか30秒ほどで問い合わせフォームを作成し、ホームページに設置することができます。
フォームからの問い合わせをカンバン画面で管理でき、担当者や対応状況をチームでリアルタイムに把握することが可能です。また、メールテンプレートや自動返信メールといった機能があり、問い合わせ対応の時間を短縮できます。
加えて、すべての有料プランをお試しできる14日間の無料トライアルがあるため、事前に自社サービスに合うか確認もできます。
プラン | 料金(月額) |
FREE | 0円 |
BIGINNER | 3,880円 |
STARTER | 12,980円 |
PROFESSIONAL | 25,800円 |
Form Answer(フォームアンサー)
フォームアンサーは、問い合わせフォームや申し込みフォームなどを作成できるツールです。
20種類近くのテンプレートが用意されており、背景デザインも豊富です。
項目を新しく追加できたり、画像や動画、地図が差し込めたりするなどカスタマイズ性の高さが特長です。
ユーザーとのやり取りはチャット機能を用いて行うことができます。
SSL暗号化通信やユーザー権限の設定、画像認証によるスパム防止など、セキュリティ対策も充実しています。安心安全の利用環境を保ちながら運用できます。
プラン | 料金(月額) |
フリーコース | 0円 |
ライトコース | 3,600円 |
スタンダードコース | 6,150円 |
プレミアムコース | 14,300円 |
formzu(フォームズ)

フォームズは累計100万件以上利用されている老舗のフォーム作成ツールです。
無料プランであってもデザイン面での細かなカスタマイズや無制限のフォーム作成が可能な点が特徴です。
あとどのぐらい入力すればいいのかが一目でわかる「送信ステップ」や、郵便番号入力による住所の自動反映など、ユーザーの入力負担を減らすための機能が充実している点も魅力です。
英語にも対応しており英語表記を選ぶことでラベルやボタンを一括で英語表記に変更できる機能があります。
広告が表示される、保存できる回答数は100件までなどと、無料プランの場合いくつか制限があるため、事前に確認しておきましょう。
プラン | 料金(日割) |
フリー | 0円 |
パーソナル | 17.3円 |
ビジネス | 32.9円 |
プロフェッショナル | 84.9円 |
SECURE FORM(セキュアフォーム)

https://www.secure-cloud.jp/sf/
セキュアフォームは、パーツをドラッグ&ドロップで設置するだけで簡単にフォームを作成できるツールです。フォーム作成の専門知識がなくても、直感的に操作できるのが魅力です。
無料プランでは、最大3つまでフォームを作成できます。フォームの背景デザインは130以上もの種類が用意されており、フォームの目的にあったものを設定できます。
セキュアフォームでは、国内外の政府機関や大手企業などに導入されているグローバルサイン社のものSSLを採用しています。大切なデータのやり取りも安心して行うことができます。
プラン | 料金(月額) |
フリー | 0円 |
ベーシック | 900円 |
ビジネス | 1,800円 |
FormMailer(フォームメーラー)

フォームメーラーは、ドラッグ&ドロップでフォーム作成ができるといった、専門知識不要で直感性な操作が可能なサービスです。
他のツールと比較すると、デザインの選択数は多くありませんが、SSL暗号化やレスポンシブデザイン対応・自社の独自ドメインに対応しています。
セキュリティもしっかりしているので、資料請求の他にも投票やアンケート・注文など幅広く使用できます。
加えて、高機能なビジネス版は14日間の無料トライアルがあるため、事前に自社サービスに合うか確認もできます。
プラン | 料金 |
Free | 0円 |
Pro | 月額1,250円 |
Business | 3ヶ月6,250円~ 12ヶ月22,500円~ |
Tayori(タヨリ)

Tayoriは、利用目的に合わせたテンプレートがあります。テンプレートは、資料請求フォームはもちろん、チャット形式のフォームまで作成できます。
このような機能で、カスタマーサービス業務の効率化が可能なのです。
効率化のひとつとして簡単に使えるFAQの作成機能もあり、事前に問い合せが多い疑問の解決ができます。
また、FAQページはフォームとの連携も可能です。
さらに、有料プランでは自動応答差出人名の変更やメールアドレスの変更ができたり、回答内容の保存・解析など、問い合わせ業務にあると嬉しい機能が盛りだくさんです。
プラン | 料金(月額) |
フリー | 0円 |
スターター | 3,400円 |
プロフェッショナル | 7,400円 |
オレンジフォーム

https://form.orange-cloud7.net/index.html
オレンジフォームは株式会社オレンジスピリッツが提供するフォーム作成ツールです。
同社の「オレンジメール」と連携することでフォームに回答をしたユーザーにメールの一斉送信ができるようになります。
有料のビジネス版はChatworkやGoogleアナリティクス、スプレッドシート、PayPalなど各種ツールとの連携ができ、利用料金は月額1,200円と格安。
デザインの自由度は高くありませんが、作成にあたってHTMLやCSSなどの専門知識は不要なので、シンプルデザインのフォームを求めている場合にオススメです。
プラン | 料金(月額) |
パーソナル版 | 0円 |
ビジネス版 | 1,200円 |
各フォーム作成ツール比較表
ここまでご紹介したツールを比較表にまとめましたので、ツール選びの参考にしてみてください。
ツール名 | 料金(月額) | CVR計測 | 自動返信 | 回答集計 | EFO | 顧客管理 |
FormAnswer | 0~14,000円 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
formzu | 約0~2,800円 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
SECURE FORM | 0~1,800円 | × | 〇 | 〇 | × | × |
formrun | 0~25,800円 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
FormMailer | 約0~2,800円 | 〇 | 〇 | 〇 | × | × |
Tayori | 0~7,400円 | 〇 | 〇 | 〇 | × | 〇 |
オレンジ フォーム | 0~1,200円 | 〇 | 〇 | 〇 | × | × |
まとめ
資料請求フォームには数多くの種類や機能がありますが、機能が多ければいいという訳ではありません。
資料請求者から見て無駄な機能、分かりにくいデザインな場合、本来獲得できるはずだった顧客を逃してしまうということにも繋がります。
まずは必要な機能を明らかしたり、無料プランの機能を使ってみることがおすすめです。
今回ご紹介したツールの中に気になるものがあれば、ぜひ使用感を確かめてみてください。