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アンケート サンプル数 計算|標本誤差・信頼度からわかる適切な有効回答数の目安とは?

アンケートを実施するとき、多くの人が最初に悩むのが「回答者は何人集めれば十分なのだろう?」という疑問です。

少なすぎれば信頼性に欠けてしまい、逆に多すぎると無駄なコストや時間がかかってしまいます。
たとえば「社員100名の会社で、満足度調査をしたいとき」「顧客1万人に対して、ブランド認知度を調べたいとき」──このようなケースで、どのくらいのサンプル数を目標にすれば信頼できる結果になるのか、初心者の方にはわかりにくいのではないでしょうか。

この記事では、アンケートのサンプル数計算を初心者にもわかりやすく解説します。
標本誤差や信頼度の考え方、計算式や目安表、そして実際の調査目的ごとに「何件あれば十分なのか」を具体的にお伝えします。

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回収したアンケート結果をリアルタイムで集計し、グラフ化して確認することもできるため、必要サンプル数を満たした時点で判断を下すことも可能です。ぜひ最後まで読んで、安心して調査を進められるポイントを掴んでください。

目次[非表示]

  1. アンケートにおけるサンプル数と標本誤差とは?
    1. サンプル数とは何か
    2. 標本誤差とは?
  2. サンプル数を決める3つの要素
    1. 1. 信頼水準(Confidence Level)
    2. 2. 許容誤差(Margin of Error)
    3. 3. 回答比率(p)
  3. サンプル数計算式と具体例
    1. 基本式(母比率の信頼区間に基づく近似)
    2. 母集団が非常に大きい場合
    3. 母集団が小さい場合(有限母集団補正)
    4. Excel/スプレッドシートでの入力例
  4. 有効回答数と回収率を考慮する
  5. 調査目的別のサンプル数の目安
    1. 顧客満足度調査
    2. NPS調査
    3. 社内アンケート
    4. イベント・セミナーの満足度
  6. formrunを使ってアンケートを効率化する方法
    1. 1. テンプレートを使ってすぐに設計
    2. 2. 自動集計・グラフ化
    3. 3. 回答率を上げるEFO
    4. 4. 外部ツールとの連携
  7. アンケート サンプル数 計算の重要ポイント
  8. FAQ

アンケートにおけるサンプル数と標本誤差とは?

サンプル数とは何か

「サンプル数」とは、アンケートに回答してもらう人数のことを指します。母集団(全体の対象者)の一部を抽出して調査するため、「どのくらいの数を集めれば母集団の傾向を正しく推定できるか」が重要になります。

標本誤差とは?

標本誤差とは、母集団全体を調査するのではなく、一部のサンプルから推定を行うときに生じる誤差のことです。

例えば「全体の満足度は70%」だったとしても、たまたま集めた100人の回答では68%や73%といったズレが発生することがあります。これが標本誤差です。

標本誤差は、サンプル数が大きくなるほど小さくなり、信頼できる結果に近づきます。つまり「できるだけ多く集めたほうが安心」なのですが、無限に集めるのは現実的ではありません。そこで 適切なサンプル数を計算する方法 が必要になります。

標本調査について詳しく知りたい方はコチラの記事がおすすめです。
>>標本調査とは?身近な例と合わせて紹介!全数調査との違いや注意点も解説

サンプル数を決める3つの要素

サンプル数を計算する際には、大きく3つの要素を考えます。

1. 信頼水準(Confidence Level)

信頼水準とは「母集団の実際の値が推定範囲に含まれる確率」です。

  • 95%:最も一般的(Z=1.96)
  • 99%:より厳密(Z=2.58)
  • 90%:簡易調査向け

2. 許容誤差(Margin of Error)

許容誤差とは「どの程度のズレを許すか」の基準です。

  • ±5% → 一般的な社会調査の基準
  • ±3% → 精度を高めたい場合

許容誤差を小さくすれば正確になりますが、その分必要なサンプル数は増えます。

3. 回答比率(p)

賛成/反対の二択調査などでは、分布が50%:50%になると最もバラつきが大きく、必要サンプル数も最大になります。そのため、計算では p=0.5 を使うのが一般的です。

サンプル数計算式と具体例

サンプル数を計算する基本式は次の通りです。

基本式(母比率の信頼区間に基づく近似)

n = (Z^2 × p × (1-p)) / E^2
  • n:必要サンプル数
  • Z:信頼水準に対応する値(95%=1.96)
  • p:回答比率(0.5で計算するのが一般的)
  • E:許容誤差(例:0.05=±5%)

母集団が非常に大きい場合

信頼水準95%、許容誤差±5%、p=0.5 の条件で計算すると 約384件 が必要サンプル数になります。

これは母集団が10万でも100万でも、ほとんど同じ値です。実際に有限母集団補正を入れても、母集団10万人なら約383件、100万人ならほぼ384件で変わりません。

つまり「母集団が大きすぎる場合は、必要サンプル数は一定に収束する」のです。多くの教科書やガイドラインで「必要サンプル数は約384件」と紹介されるのはこのためです。

母集団が小さい場合(有限母集団補正)

母集団 N が小さい場合は以下で補正します。

n’ = (n × N) / (n + N - 1)
  • n’:補正後の必要サンプル数
  • n:上の式で求めた理論サンプル数(例:384)
  • N:母集団の人数

例:信頼95%・誤差±5%・p=0.5

  • N=1,000 → n’ ≒ 278件
  • N=500 → n’ ≒ 217件
  • N=100 → n’ ≒ 80件

Excel/スプレッドシートでの入力例

  • 基本式(母集団が十分大きい想定)

    = ((1.96^2) 0.5 (1-0.5)) / (0.05^2) → 約 384

  • 有限母集団補正(別セルに N を入力して)

    = (384 * N) / (384 + N - 1)

有効回答数と回収率を考慮する

理論的に必要なサンプル数がわかっても、実際には配布したアンケートすべてが回収できるわけではありません。

そのため「回収率」と「有効回答率」を考慮する必要があります。

  • 回収率:配布したうち、回答が返ってきた割合
  • 有効回答率:回収された回答のうち、不備のない有効な回答の割合

例えば1000人に配布して回収率30%なら300件。そのうち10%が無効回答なら有効回答数は270件です。

アンケートの信頼性を高めるには「有効回答率」も重要です。詳しい計算方法や改善ポイントは以下の記事にまとめています。
>>アンケート調査の有効回答とは?重要な5つの理由や計算方法・向上させるポイントを解説

調査目的別のサンプル数の目安

調査の目的によって必要なサンプル数は変わります。ここでは代表的なケースごとに解説します。

顧客満足度調査

商品やサービスの満足度を測る場合は、統計的な安定性を確保するために 誤差±5%・信頼水準95% を基準にすることが多く、必要なサンプル数はおよそ300〜400件が目安です。

これは「満足・不満足」という二分法の結果が50:50に分かれる可能性を想定しているためで、最も厳しい条件での必要件数といえます。母集団が数万人規模でも、この件数を超えれば十分に信頼できる調査が可能です。

顧客の満足度を正しく測る方法や調査設計の工夫については、以下の記事がおすすめです。
>>アンケートの顧客満足度調査とは?実施する3つの目的や項目、注意点を解説

NPS調査

NPS(ネットプロモータースコア)は「この商品を知人または友人にすすめたいと思うか」を0〜10点で回答してもらうシンプルな設問です。分析対象が推奨者・中立者・批判者の3カテゴリに分かれるため、300件程度でも統計的な有効性を保てます。

大規模な母集団でも「数百件の回答で十分」とされるのはこのシンプルさに理由があります。継続的にトラッキング調査する場合は、同規模を定期的に回収するのがおすすめです。 NPSの基本的な考え方やスコアの解釈方法については、こちらの記事が参考になります。
>>顧客推奨度(NPS)とは?計算方法・スコアの目安・改善施策を初心者向けに解説

社内アンケート

社員数が限られている社内アンケートでは、有限母集団補正を適用します。例えば100人規模の会社であれば、全員に回答してもらうのが理想ですが、実際には 半数〜7割程度 の回収でも十分に全体の傾向を把握できます。

母集団が小さい分、回答率を高めることが特に重要です。リマインドや回答しやすいフォーム設計によって、少ない対象者からでもできるだけ多くの有効回答を集めましょう。

従業員満足度調査(ES調査)の設計ポイントや実施のコツについては、以下の記事が参考になります。
>>従業員満足度調査(ES調査)とは?実施する目的や方法から3つの注意点を解説

イベント・セミナーの満足度

参加者が数十人〜数百人と限られているイベントやセミナーでは、できるだけ全員から回答を集めるのが現実的です。サンプル数が少ない場合、数人の意見が結果を大きく左右するため、回収率が調査の信頼性を大きく決めます。

そのため「イベント終了直後にQRコードを提示して回答してもらう」「景品を用意する」など、回答のハードルを下げる工夫が欠かせません。

formrunを使ってアンケートを効率化する方法

アンケートを実際に実施する際には、サンプル数の計算だけでなく「回収をスムーズに行える仕組み」が必要です。ここで役立つのが formrun(フォームラン) です。

1. テンプレートを使ってすぐに設計

formrunはデザイン性の高いテンプレートが120種類以上用意されており、満足度調査や社内アンケートなどにすぐ対応できます。デザインや設問構成はあらかじめ整っているので、少しの編集で“理想のフォーム”をスピーディーに公開可能。

項目の追加・削除・並び替えもワンクリックで簡単に行えます。
formrunで、あなたの理想のフォームを手軽にスピーディーに作成してみてください。

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2. 自動集計・グラフ化

formrun(フォームラン)では、回答がリアルタイムで集計されているため、いつでも回答結果が確認できます。

自動でデータをグラフ化、自動で回答データを一覧化できるので、簡単な集計・確認作業はformrunで完結します。自分で表やグラフを作る手間はゼロ。“見やすい形”に整理されたデータをそのまま社内報告に使えるので、キャプチャを貼るだけで資料が完成。日々の集計作業が驚くほどラクになります。

さらに、Googleスプレッドシート連携やExcel出力にも対応しているため、より詳細な分析や複雑な集計作業も柔軟に対応可能です。 これまでアンケート回答状況の報告に集計の手間がかかっていた方は、ぜひformrunでアンケートフォームを作成し、集計作業まで効率化してみてください。

3. 回答率を上げるEFO

送信する際のエラーや、項目数が表示されていない、ブラウザを間違えて閉じてしまうなど、 フォームにまつわるよくある上記のようなストレスが原因でフォームから離脱するユーザーは7割を超えると言われています。

それらの離脱を防ぐため、回答者が便利にフォームを利用できる取り組みとして、残項目数表示や、ページ分割機能、入力途中保存、リアルタイムでのエラー表示機能などがあります。 そのためユーザーは、「自分の入力内容に間違いがないか」「あと何分で完了するか」などを常に把握できるため、回答負担が大幅に減ります。

EFO機能を導入するには約30,000円の費用がかかることが一般的ですが、formrunでは、わずか3,000円〜EFO機能を導入できます。 ぜひformrunでEFO機能を導入し、フォームの通過率が上がる経験をしてみてください。

EFO(入力フォーム最適化)については以下の記事がおすすめです。
>>EFOとは?入力フォーム最適化の意味と導入メリット

4. 外部ツールとの連携

通知系からデータ連携まで幅広く対応しているため、普段の業務フローにそのまま組み込み、さらに効率化できます。 通知では、Slack・Chatwork・Microsoft Teams・LINE WORKSと連携し、フォーム回答を即座にチーム全員へ共有

データ連携では、Salesforce・kintone・HubSpot・Mailchimp・クラウドサインなどと接続でき、営業・マーケティング・契約業務までシームレスにつながります。「使っているツールとつながる」からこそ、導入後すぐに実感できる便利さがformrunの強みです。

ぜひお使いの環境に連携して、日々の業務をもっとスムーズにしてみてください。

アンケート サンプル数 計算の重要ポイント

  • サンプル数は「信頼水準」「許容誤差」「回答比率」で決まる
  • 一般的には300〜400件で十分な調査結果が得られる
  • 母集団が小さい場合は有限母集団補正を行う
  • 有効回答率や回収率を考慮して配布数を設計する
  • 調査目的によって必要な数は変わる

アンケートのサンプル数を適切に設定できれば、調査の信頼性が高まり、意思決定に役立つデータを得られます。

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回収したアンケート結果をリアルタイムで集計し、グラフ化して確認することもできるため、必要サンプル数を満たした時点で判断を下すことも可能です。ぜひ最後まで読んで、安心して調査を進められるポイントを掴んでください。

FAQ

Q1. サンプル数が少なすぎるとどうなりますか?

標本誤差が大きくなり、結果が母集団を正しく反映しなくなります。少人数の意見が全体像を歪めてしまう危険があります。

Q2. 100件でも十分な場合はありますか?

社内アンケートや小規模イベントの調査では、母集団が小さいため100件で十分なケースも多いです。有限母集団補正を行えば、必要サンプル数は少なくなります。

Q3. 回収率が低いときの対策は?

リマインドメール送信、回答しやすいフォーム設計(EFO機能)、インセンティブの導入が有効です。formrunなら自動メール返信やテンプレート活用で回収率を上げられます。

EFO(入力フォーム最適化)については以下の記事がおすすめです。
>>EFOとは?入力フォーム最適化の意味と導入メリット

Q4. サンプル数が多ければ必ず良いのですか?

多いほど誤差は小さくなりますが、コストや時間も増えます。目的に応じた適切な数を設定することが重要です。

Q5. サンプル数は目的によって変わりますか?

はい。顧客満足度調査と市場規模推定調査では必要件数が違います。目的に合わせた数を見極める必要があります。

Q6. Excelで自分で計算できますか?

可能です。簡単な式を入力するだけで、信頼水準95%・誤差5%のサンプル数を求められます。Googleスプレッドシートでも同様に計算できます。

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