
PマークとISMSの違いが3分で理解できる!適用範囲・審査・費用・更新の比較と選び方とは?
「pマークとISMSって何が違うの?」「自社はどちらを先に取るべき?」
という悩みは、初めて認証対応を任された担当者が必ず直面するテーマです。
両者は似て見えても、守備範囲、審査の進み方、費用や更新の仕組みは大きく異なります。
この記事では、表形式で違いを分かりやすく解説し、普段の業務での適用範囲、審査・更新、費用、実務メリットを深掘りして解説します。 担当者が間違いやすいポイントもFAQ形式で紹介しているので、最後までお読みいただけると嬉しいです。
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目次[非表示]
pマークとISMSの違い|一目でつかむ全体像
ここでは両者の全体像を最短で把握できるように整理します。 どちらの認証も「情報を安全に扱う」という点では共通していますが、対象範囲や審査プロセス、そして市場における活用場面には大きな違いがあります。
先に“違いの地図”を頭に描くことで、次章以降の理解が格段にスムーズになります。 初心者の方でも迷わず要点をつかめるように、以下で比較表と要点整理を提示します。
pマークとISMSとは?
プライバシーマーク(Pマーク)
JIS Q 15001に基づき、個人情報の適切な取扱い体制を整えた事業者に付与される国内制度。JIPDECが制度運営を担い、指定審査機関が審査を実施します。更新は2年ごとです。
ISO/IEC 27001(ISMS認証)
情報資産全般を対象とした国際規格。認証機関が審査を行い、認定機関がその認証機関を監督する国際的な仕組みです。最新版(2022年改訂)ではクラウドやサプライチェーン、脅威インテリジェンスへの対応が強化されています。更新は3年ごとで、毎年サーベイランス審査があります。
これだけ押さえれば全体像がつかめる!
ここでは最初に「対象」「認知の軸」「審査の進み方」「更新の仕組み」「実務で効く場面」「導入の定石」の6点をまとめています。 この簡易表を確認するだけで、両者の特徴を直感的に理解できます。
比較観点 | pマーク(プライバシーマーク) | ISMS(ISO/IEC 27001) |
|---|---|---|
対象 | 個人情報の適切な取り扱い | 情報資産全般のマネジメント |
認知の軸 | 国内での安心表示・信頼訴求 | 国際規格としての対外説明・要件充足 |
審査の進み方 | 国内制度に基づく審査機関が審査 | 認証機関による審査+認定機関が監督 |
更新の仕組み | 原則2年ごとに更新 | 毎年サーベイランス+3年ごとの再認証 |
実務で効く場面 | BtoC導線の安心感、問い合わせ・会員登録のCVR向上 | BtoB・官公庁・海外取引、入札・監査の要件 |
導入の定石 | 個人情報の運用ルールを素早く整える | リスク評価と管理策で全社的に土台づくり |
以下本文も併せて読むことで、実務で迷いにくくなり、社内説明や稟議の材料にも活用できるでしょう。
適用範囲の違い|「個人情報」か「情報資産全般」か

ここでは守る対象の違いを具体例でイメージできるように整理します。 何を守るかが決まると、求められる体制、文書、教育、記録、レビューの設計も自然に見えてきます。
pマークは「個人情報の適切な取り扱い」に特化
pマークは、顧客の氏名・住所・メールアドレス・属性情報など個人情報のライフサイクル管理にフォーカスしています。
問い合わせや申込フォームなど日常的に発生するデータの運用、さらに権利対応(開示・訂正・利用停止)までが対象に含まれます。 フォーム運用や顧客対応と社内管理体制が分断していると記録や権限の整合が難しくなるため、ここをどう設計するかが導入成功のカギとなります。
▼お問い合わせフォームの項目にある「同意」が必要な場合とは?項目に追加する場合や注意点について詳しく知りたい方はコチラの記事がおすすめです。
>>お問い合せフォームで個人情報を取得する際に同意は必要?必要なケースや4つの注意点を解説
ISMSは「情報資産全般のマネジメント」を評価
ISMSは個人情報にとどまらず、設計情報・営業データ・ログ・構成情報・紙資料・口頭情報など“事業継続に関わる資産全般”を対象にしています。
資産ごとにリスクを洗い出し、適切な管理策を選定して運用できているかを第三者が確認します。 クラウド利用やサプライヤー管理、物理・論理アクセス、バックアップ、インシデント対応まで幅広く評価されるため、全社的なセキュリティ基盤を築くことにつながります。
まずは「自社で守るべき情報」を棚卸しする
顧客接点、扱う情報の種類、保存場所、アクセス権、委託の有無、取引先要件をリスト化することで、優先的にpマークを取るべきか、ISMSを導入するべきかを明確にできます。
この棚卸し自体が稟議や取引先説明の土台となり、認証準備の初期段階から効果的に活用できます。 完璧なリストを目指す必要はなく、まず“可視化”することが第一歩です。
審査・更新・難易度の違い|体制づくりと運用負荷を見通そう
ここでは、初年度から回せる仕組みを意識することが重要です。
認証は「取って終わり」ではなく、更新やレビューを通じて定常運用に落とし込むことで効果を発揮します。
審査の進み方
pマークは、申請→文書審査→現地審査→是正→付与の流れが基本です。 国内制度に基づく審査機関が担当し、実務運用と記録の整合が重点的に確認されます。
ISMSは、適用範囲決定→リスクアセスメント→管理策選定→内部監査→マネジメントレビュー→審査(文書+実地)の段階で進行します。 認証機関が審査し、さらに認定機関がその認証機関を監督する多層スキームです。
更新サイクル
pマークは2年ごとに更新が必要です。I
SMSは毎年のサーベイランス審査と3年ごとの再認証が求められます。 年次で改善を繰り返すことで成熟度が高まる一方、レビュー負荷も増えるため、定例タスク化が必須です。
小さく始めることが成功のカギ
責任者・実務リーダー・内部監査役割を明確にし、月次や四半期でサイクルを回すことが大切です。
委託先管理やクラウド利用も含め、誰が何をいつ確認するかを定義しておくことで、更新前の駆け込み負荷が軽減されます。
費用と期間の目安
見積もり会話に耐えられるレンジ感を把握することが初期検討に役立ちます。
比較観点 | pマーク | ISMS |
|---|---|---|
取得期間 | 約6か月〜1年 | 約8か月〜1年半 |
費用相場 | 数十万〜100万円前後 | 100万〜数百万円 |
更新頻度 | 2年ごと | 毎年+3年ごとの再認証 |
コスト削減の打ち手
認証取得には初期費用や工数がかかるため、いかに効率的に進めるかが重要です。 以下の3点を意識することで、負担を抑えながら継続的な運用につなげられます。
適用範囲を絞る
最初から全社でなく部門やシステム単位で始めると、工数と審査費用を大きく削減できます。
文書や記録を標準化する
テンプレートや命名規則を揃えると修正の手戻りが減り、更新対応がスムーズになります。
教育・レビューを定例化する
日常業務に組み込み、証跡を自動的に残すことで“駆け込み対応”を防げます。
これだけで、初年度の負担を抑えつつ二年目以降のコストも安定させられます。
実務メリットの違い
pマークとISMSは、どちらも「信頼を可視化する」ための仕組みですが、効いてくる場面が異なります。
選定の際は、自社の顧客導線と商談の現実に落として考えるのが近道です。ここでは、現場での使われ方を具体的に描きます。
pマークが実務で効果的な場面
国内の消費者向けサービスでは、問い合わせや会員登録の画面で「この会社は個人情報を丁寧に扱っている」という安心感が重要になります。
pマークはその印象を補強し、入力途中の離脱を抑えたり、フォーム送信の心理的ハードルを下げたりするのに役立ちます。 広告やランディングページでの信頼表示、プライバシーポリシーの説得力向上にもつながり、結果として問い合わせ・登録の完了率改善を後押しします。
ISMSが実務で効果的な場面
BtoBや官公庁、海外企業との取引では、調達や委託の審査で「情報セキュリティのマネジメントが運用できているか」を定量的に問われます。
ISMSは国際規格に基づく運用と改善サイクルを第三者が確認するため、入札やベンダー審査、監査対応の場面で説得力を発揮します。 セキュリティ質問票の回答や、クラウド利用・委託管理の説明でも、ISMSの枠組みがあると社内外の合意形成が速く進みます。
両方取得の相乗効果と使い分け
自社の事業がBtoCとBtoBの両面を持つなら、使い分けで効果を最大化できます。
フロントの顧客接点ではpマークで安心感を示し、バックエンドの取引要件や監査対応ではISMSで基盤の強さを示す考え方です。 順番はどちらからでも構いませんが、文書体系や教育・レビュー、委託先管理などの骨子を共通化しておくと、二つの認証を運用する負担は想像より小さくなります。
フォーム運用の安全性もformrunで整えられる!
認証の取得と同じくらい、日々のデータ取り扱いも重要です。
オペレーションに負担をかけず自然に証跡が残る仕組みを導入すると更新や監査が軽くなります。
万全のセキュリティー
セキュリティが高いのもformrun(フォームラン)の大きな魅力です。 ISO/IEC 27001に準拠した運用やプライバシーマーク相当の体制、SSL/TLSによる暗号化通信、24時間365日の監視など、多層的な対策を標準で備えています。
自社でゼロから安全設計を行う場合、要件整理、脅威洗い出し、設計レビュー、テスト、監視運用まで多くの時間が必要です。 formrunは標準機能の時点で必要なガードレールが整っているため、「設定で守る」「使い方を決める」ことに集中できます。
結果として、要件定義や検証の往復を減らし、導入〜運用のリードタイムを短縮できます。
たとえば通信の暗号化やアクセス管理、ログの記録・監視はあらかじめ仕組みに組み込まれているため、個別のミドルウェア設定や監視ルールの細かな設計に追われにくくなります。 監査対応でも「どの機能でどう守っているか」を具体的に提示しやすく、社内説明や審査準備の工数も削減できます。
コード不要ですぐにフォーム作成が完了
設問に必要な項目を選んで配置するだけなので、非エンジニアでも迷わず作業できます。
デザインも簡単に調整できるため、デザイナーやエンジニアに依頼せずに、短時間で見栄えの良いフォームを公開可能です。
Googleフォームと比べてもセキュリティや機能が充実しており、ビジネス利用にも安心。実際にformrunユーザーの7割がGoogleフォームから乗り換えています。
メールアドレスがあれば無料登録可能!無期限で無料プランが利用できるので、今すぐformrunでフォームを作成してみてください。
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顧客管理・対応を効率化できる
formrun(フォームラン)を活用すれば、フォームで集めた顧客の対応管理まで一元化できます。 回答データは一覧で確認でき、対応ステータス(未対応・対応中・完了・発送済みなど)ごとに整理可能。
担当者ごとにフィルタリングできるので、複数人での対応も漏れやダブりを防ぎながらチーム全体で進捗を見える化できます。
さらに、メールテンプレートやAIメールアシスタントを活用すれば、返信作成もスムーズに。 顧客対応のスピードと質がどちらも向上します。
標準機能で情報整理・進捗管理まで完結するため、顧客対応の見える化がすぐに実現できます。 蓄積されたデータは、外部ツール連携(Salesforceやkintoneなど)やデータ出力(Salesforceやkintoneなど)も可能なので、将来的な拡張にも安心です。
ここまでの要点まとめと明日からできること

pマークは「国内消費者向けの安心感」を、ISMSは「国際規格に基づく取引要件対応」をそれぞれ強みとしています。 両方を組み合わせることで、BtoCとBtoBの両方に効果的な信頼基盤を築けます。更新や運用は一度仕組みを作れば日常業務と一体化させることが可能です。
明日から取り組めることとしては、まず「自社で守るべき情報の棚卸し」を始めること。 次にフォーム運用を一本化して記録が自然に残る基盤を導入すること。 そして教育とレビューを定例化し、年次の負担を軽減する準備を整えましょう。
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誤解しやすいポイントQ&A

Q1. pマークはBtoBでは意味が薄いのか
意味が薄いとは限らず、BtoBでも個人情報を扱う企業に有効です。
Q2. ISMSがあれば個人情報対策は不要か
不要ではなく、ISMSは枠組み。具体運用はpマークで補完する必要があります。
Q3. 両方取得は二度手間にならないのか
文書体系や教育・レビューを共通化すれば効率的に運用可能です。
Q4. 小規模でもISMSは可能か
適用範囲を限定すれば現実的です。外部支援の活用も一案です。
Q5. 更新前の駆け込みを減らすには
教育・レビュー・是正・記録を定例化し、日常業務を証跡にしましょう。
Q6. 認証取得でリスクは十分低下するのか
認証は枠組みの証明にすぎず、日々のフォーム運用や権利対応も重要です。




