Wix(ウィックス)は、「無料でホームページを作ってみたい」「デザイン性の高いホームページを手軽に作りたい」という方におすすめのツールです。
今までホームページを作ったことのない方でも挑戦しやすく、世界中で利用されています。
本記事ではWixの基本情報や料金プラン、メリット、具体的な使い方などについて説明しているので、ツール選びにお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
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目次
Wixとは
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Wixは作成者のスキルに応じて利用方法を選べるホームページ作成ツールです。
- 初心者向けの「Wix ADI」
- デザインを自由に編集したい方向けの「Wix エディタ」
- 開発者向けの「Corvid」
の3種類が用意されており、スキルに合わせて選択できます。
もともとはイスラエルで開発されたツールですが、2019年には日本法人が設立。
日本語のヘルプセンターや電話サポートもあり、操作の疑問点なども確認しながらホームページ作成を進められます。
Wixの料金プラン
Wixは無料で利用できるホームページ作成ツールです。
ですが、データ容量を増やしたい方や独自ドメインを設定したい方向けに「Wix プレミアムプラン」が用意されています。
無料で利用する際のドメインは「https://ユーザー名.wixsite.com/サイト名」となるため、「https://サイト名」など「wixsite」なしで設定したい方は有料での契約がおすすめです。
また、料金プランは「ホームページ」と「ビジネス&Eコマース」の2種類あり、それぞれ下記のように設定されています。
※2023年8月時点
<ホームページプランの料金表>
プラン名 | ドメイン接続 | ベーシック | アドバンス | VIP |
月額料金 ※年間契約時 | 500円 | 900円 | 1,500円 | 2,700円 |
Wix の広告非表示 | ー | ◯ | ◯ | ◯ |
常時 SSL セキュリティ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
帯域幅 | 1GB | 2GB | 無制限 | 無制限 |
データ容量 | 500MB | 3GB | 10GB | 35GB |
動画アップロード | ー | 30分 | 1時間 | 5時間 |
<ビジネス&Eコマースプランの料金表>
プラン名 | ビジネス | ビジネスプラス | ビジネス VIP |
月額料金 ※年間契約時 | 1,800円 | 2,700円 | 3,800円 |
便利なオンライン決済方法 | ◯ | ◯ | ◯ |
販売プラン・定期払い | ◯ | ◯ | ◯ |
顧客アカウント機能 | ◯ | ◯ | ◯ |
データ容量 | 20GB | 35GB | 50GB |
動画アップロード | 5時間 | 10時間 | 無制限 |
追加できる商品数の制限なし | ◯ | ◯ | ◯ |
カゴ落ちメールを活用 | ◯ | ◯ | ◯ |
サブスクリプション機能を利用 | ◯ | ◯ | ー |
マーケットプレイスで販売 | ◯ | ◯ | ー |
プレミアムプランを利用することで、Wixの広告削除や動画アップロードができるようになります。
14日間の全額返金保証もあるので、プレミアムプランの使用感を試したい方は一度契約してみるのもよいでしょう。
Wixを導入する3つのメリット

次に、Wixを導入するメリットを3つご紹介します。
「ホームページを作りたいけど、どのサービスにしようか決めかねている…」という方は、メリットを確認したうえでツールの導入を検討していきましょう。
無料でホームページを作成できる
Wixを導入するメリットとしてまず挙げられるのが、無料でホームページを作成できる点です。
無料プラン内でも利用できる機能が多く、デザイン性の高いホームページを簡単に作れます。
ただし、独自ドメインが使えないこと以外にもWixの広告が表示されたり、ファビコン(タブに表示される画像)が設定できなかったりなど、無料プランにはもちろん制限もあります。
無料プランからアップデートする際には半額キャンペーンが利用できる場合もあるので、予算に余裕のある方は有料プランも検討してみるとよいでしょう。
実績の高いサービスであり、継続利用が期待できる
世界中で利用されているWixですが、公式サイトによると2014年にはユーザー数5000万人を突破し、2019年にはユーザー数1億6,000万人を超えたとのことです。
サービスが開始して14年ほどですが、近年を見ると約5年間でユーザー数が3倍以上に伸びており、今後も安定したサービス利用が見込めるツールと言えるでしょう。
また、アプリの開発なども随時行っており、利便性の向上も期待できます。
現在は1,000個以上の機能・アプリがあるとのことですが、今後もさらなる機能が追加されていくことでしょう。
機能が充実しており、さまざまな目的に活用できる
Wixは機能が豊富にあり、個人から企業までさまざまな規模に応じたホームページを作成できます。
たとえば閲覧パスワードも設定できるので、有料会員向けのホームページを作ることも可能です。
また、テンプレートを利用すればネットショップとして商品を販売したり美容サロンの予約フォームを用意したりなど複雑そうな工程も手軽に再現できます。
機能を拡張できるアプリも数多くあるので、希望通りのカスタマイズがしやすいツールと言えるでしょう。
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Wixが初心者でも扱いやすい5つの理由

Wixは世界1億6000万人以上に利用されているホームページ作成ツールですが、なぜこれほどまでに広く受け入れられているのでしょうか。
こちらでは、Wixの使いやすさについて4つのポイントをご紹介します。
HTML・CSSのわからない初心者でも簡単にページが作成できる
Wixはホームページ編集用の機能が充実しており、HTMLやCSSなどプログラミング言語がわからない方でも問題なく使用できるツールです。
項目の位置調整であればドラッグ&ドロップの操作だけででき、背景を動画にしたり文章にアニメーションを追加したりなどデザインや動きにもこだわることができます。
機能が多いため、どこで何を触れば編集できるのか慣れるまでにはやや時間がかかるかもしれませんが、ヘルプセンターも充実しているので不明点は解決しながら作業を進められるでしょう。
豊富なテンプレートからページを作成できる

Wixはテンプレートが豊富にある点も特徴です。
【Wix エディタ】には700以上ものテンプレートがあり、カテゴリも「ビジネス」「飲食店&グルメ」「ブログ」などに分かれています。
しかも飲食店など特定のカテゴリを選択すると、「デリバリー」「レストラン」「カフェ」などさらに細分化されているため、自分の目的に合ったテンプレートを見つけやすいです。
また、【Wix ADI】を利用すればホームページの目的やイメージカラー、デザインを選択するだけで3つのテンプレートが自動で生成されます。
テンプレートを選ぶ時間もない…という方は、【Wix ADI】を利用するとより効率的にホームページ作成ができるでしょう。
コピー&ペーストなど、キーボードで簡単に操作できる
Wixには、キーボード操作を円滑に進めるためのショートカットキーが用意されています。
- 「Ctrl + C」でコピー
- 「Ctrl + V」でペースト
- 「Ctrl + Z」で元に戻す
- 「Ctrl + S」で保存
など一般的な操作と同じショートカットキーも多く、通常のキーボード操作に慣れている方であれば簡単にホームページ作成を進められます。
また、「Alt + N」でページ追加、「Ctrl + J」でモバイル版・デスクトップ版の切り替えなどWixならではのショートカットキーもあるので、業務効率化を図りたい方は積極的に利用していきましょう。
※Macの場合はCtrlキーの代わりにCmdキーを使用します
レスポンシブ対応だからスマホやタブレットの最適化も可能
Wixはレスポンシブデザインに対応しており、スマホやタブレットなどのデバイスでも問題なく表示されます。
モバイル用の編集も必要にはなりますが、位置調整やレイアウトの最適化なども簡単にできるので、スマホユーザーを見据えたサイト運営をお考えの方はモバイル版にもこだわるとよいでしょう。
また、Wixにはモバイルアプリもあり、お手持ちのスマホなどで予約・購入の通知やメッセージなどを確認できます。
顧客からの質問など迅速な対応が必要な場合にはダウンロードしておくのもおすすめです。
SEO設定に対応している
WixにはSEO対策関連の機能が豊富に用意されています。
SEOとは「検索エンジン最適化」の略で、適した設定を行うことでGoogleなどの検索エンジンで上位表示されやすくなります。
たとえば編集画面ではページのタイトルだけでなくディスクリプション(Googleなどの検索結果に表示されるテキスト)が設定でき、「Wix SEO Wiz」の機能を利用すればSEOの設定を円滑に進められます。
「Wix SEO Wiz」の操作方法は動画でも確認できるので、SEOの知識がなくて…という方でも比較的取り入れやすいでしょう。
Wixのデメリット3つ
Wixの利用では、以下3つのデメリットについても覚えておきましょう。
- 有料プランでないとビジネスでの活用は難しい
- カスタマイズ性に限界がある
- 外部でのバックアップ機能がない
上記デメリットを理解したうえで、自社のWebサイト制作で活用するかを判断するのがおすすめです。具体的なデメリットの詳細については、以下で解説します。
有料プランでないとビジネスでの活用は難しい
Wixの無料プランは広告が表示されたり独自ドメインが設定できなかったりと、実際のビジネスの現場で活用するのは難しいのが現状です。利用できる機能や容量も制限されています。
実際のビジネスで活用して長期的に運用をしていくのであれば、ベーシックプラン以上を契約しましょう。
カスタマイズ性に限界がある
Wixで作成したデザインの編集は、Wix側が用意しているカスタマイズの範囲内でしかできません。
もちろんカスタマイズ要素は豊富で、似たデザインのWebサイトしか制作できないわけではありません。しかし、CSSやJavaScriptなどのプログラミング言語は記載できないため、WordPressなどカスタマイズ性に優れたサイト制作ツールと比べると、カスタマイズは限られます。
また、一度テンプレートテーマを選んで制作を始めるとその後は変更できない点も覚えておきましょう。
外部でのバックアップ機能がない
Wixは外部でのバックアップ機能がないため、Wix外でバックアップデータを保管できないデメリットがあります。
ただし、完全にデータを復旧できないわけではありません。Wixでサイトを編集した際に、都度サイトのバージョンを自動的に作成しており、万が一の場合にバージョンを一つ前の状態に戻してサイトデータが復旧可能です。
また、手動でサイトの複製ができるため、最悪の場合は複製したサイトをデータごと移行して復旧させる対応ができます。
Wixの利用をおすすめする企業とは
以下のような特徴を持つ企業は、Wixの利用をおすすめします。
- 専門的な知識を持ったWebサイト制作の人材がいない
- 一度に大きな予算をWebサイト制作にかけられない
- 定期的に保守運用ができる専門的な人材がいない
- 公開までの期間を可能な限り早めたい
一方で、以下のような場合は、WordPressなどのCMSを利用したWebサイト制作がおすすめです。
- 少数でも専門的な人材がいる
- 一定規模のWebサイト制作予算がある
- 公開までにある程度の猶予がある
- 自社ブランディングをさらに高めるようなWebサイトを制作したい
- サイト内の機能をより充実させたい
Web制作ツールの選定時には、人材・予算・自社の求める機能などを明確にしておきましょう。
Wixの使い方(初心者向け)
では、実際の使い方を見ていきましょう。
今回はテンプレートを選択できる【Wix エディタ】を使ったホームページの作成方法を解説します。
また、もっと手軽に作りたい方は【Wix ADI】を利用するのもおすすめです。
そちらは質問に回答することである程度の形が整ったホームページが完成するので、急ぎの方などは使用してみるとよいでしょう。
1. 新規登録

まずはWixの公式サイトで新規登録を行います。
公式サイトのTOPにある【今すぐはじめる】あるいは【ログイン / 新規登録】をクリックしましょう。

会員登録ができるページに遷移したら【無料新規会員登録はこちら】を選択します。

新規登録はメールアドレスとパスワードを記入するだけです。
【新規登録】をクリックすると、そのまま質問に回答するページに遷移しますが、メールフォルダにWixからのメールが届いているので、まずは登録したメールアドレスに間違いがないか確認しておくとよいでしょう。
2. テンプレートを選択

次に、テンプレートを選択します。
新規登録をすると上記のページに遷移しますが、右下からスキップしても問題ありません。

スキップすると上記のページが表示されるので、今回は【テンプレートを選択】をクリックします。
また、質問に回答するほうを選ぶと、ホームページを作る目的や作成経験などを聞かれます。
その選択したレベルに応じた作成方法が表示されるので、そちらを利用してもよいでしょう。

テンプレートは700以上の種類が用意されています。
種類が多いため、左側でカテゴリを選択して探してみるのもおすすめです。

今回は【ウェビナーランディングページ】のテンプレートを例に、ホームページ作成を進めていきます。
<注意> Wixは一度作成したホームページを別のテンプレートに変更することができません。 別のテンプレートを利用したい場合は新しく作りなおす必要があるため、目的に適しているかどうか編集前に必ず確認するようにしましょう。 |
3. 管理画面から編集

テンプレートが決まったら、管理画面より編集していきましょう。

文言を編集したいときは、該当の箇所をダブルクリックするだけです。
フォントの種類や文字の大きさ、文字の間隔なども自由に変更できるので、完成イメージに合わせて修正していきましょう。

背景画像も、該当箇所をダブルクリックすると変更できます。
テンプレートでもいろんな画像が用意されているので、ホームページに合ったものがあれば選択しましょう。

位置を移動させたいときは、ドラッグ&ドロップでOK。
上記のように紫色のラインが表示されるので、位置の調整も簡単です。

また、左側にある項目ではページ・アプリの追加やブログの管理などが可能です。
アプリは無料で利用できるものも多く、SNSとの連携やGoogleマップの追加などができるようになります。
作りたいホームページの内容に沿って、必要なものがあれば追加してみるのもよいでしょう。
4. ページを保存・公開

ホームページが完成したら、上部にある【プレビュー】で確認します。
また、同じ箇所に保存用のボタンがありますが、Wixは自動で保存するかどうかも選択できます。
こまめに保存しておきたい方は自動保存を設定しておくとよいでしょう。

モバイル版になると位置が変わって見えづらい箇所が発生することもあります。
プレビューを確認する際は、モバイル版の見え方も必ず確認してください。
プレビューの確認が完了したら、編集画面に戻って【公開】をクリックするだけです。

上部のバーにある【設定】で【ダッシュボード】を選択すると、管理メニューからサイト名や公開状況の変更などができるようになります。

その他、ホームページの多言語化や共同管理者の設定、SEOレポートなどさまざまな機能が搭載されているので、気になる機能があれば積極的に活用してみるとよいでしょう。
formrun×Wixで申し込みフォームを公開しよう
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弊社提供のフォーム作成ツール「formrun」はホームページにフォームを埋め込むための機能が搭載されており、Wixにも展開可能です。
formrunであればフォームへの回答をリスト化・ボード化でき、問い合わせ管理の面でも役立ちます。
- ホームページにお問い合わせページを設置したい
- キャンペーン用のLP(ランディングページ)に応募フォームを用意したい
- ホームページからセミナーに申し込めるようにしたい
など、目的に応じて埋め込んでみるのもよいでしょう。
iframe埋め込みを用いてフォームをホームページでシェアする
formrunにある「iframe埋め込みフォーム」の機能を活用すると、Wixにフォームを設置できるようになります。
設置するための大まかな流れは下記のとおりです。
- formrunのiframe埋め込み設定画面にフォームを埋め込みたいページのURLを記載する
- Wixのページ編集画面よりフォーム埋め込み設定を行う
【Wix ADI】【Wix エディタ】のどちらを選んだかによって、細かな手順が変わってきます。
下記では詳しい流れを解説しているので、ぜひ合わせてご覧ください。
>>「Wix」にformrunのフォームを埋め込む方法について詳しく見る
まとめ:Wixでホームページを作ってみよう
Wixは無料で利用できるツールなので、「とりあえず試しにホームページを作ってみたい」という方にもおすすめです。
まずは無料で導入し、本格的な運用を続けたい方や使用感に納得した方は有料への変更を検討してみてはいかがでしょうか。
また、無料で使えるホームページ作成ツールはほかにも数多くあります。
下記の記事では15個のツールを比較しているので、できるだけ多くのツールから選びたいという方はぜひ参考にしてみてください。
>>「無料のホームページ作成ツール15選を一覧表で比較!おすすめのツールを解説」を見る