Webサイトには必ずと言って良いほど設置されているメールフォームですが、できるだけ簡単に作りたいと考える方も多いでしょう。メールフォームにはさまざまな作成方法がありますが、簡単に作りたいならツールの利用がおすすめです。
今回はメールフォームを簡単に作る方法や基本知識とともに、おすすめのツール5選を紹介します。これからメールフォームを設置したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
メールフォームとは
メールフォームとはWebサイトなどに設置されているフォームで、ユーザーがメッセージや情報を入力して企業側に送信します。メールフォームには以下のように様々な種類があり、目的や用途に合うものを設置するのが基本です。
・問い合わせフォーム
・資料請求フォーム
・アンケートフォーム
・イベント・キャンペーン申し込みフォーム
・購入フォーム
・ログインフォーム
・会員登録フォーム
・メルマガ登録フォーム
フォームを設置するとユーザーが気軽に情報を入力してくれるようになるため、あらゆるシーンで活躍してくれます。
メールフォームの構造
メールフォームは、入力画面・確認画面・完了画面の3つの構造で成り立っています。以下で、それぞれの画面について詳しく見ていきましょう。
入力画面
入力画面は、ユーザーが情報を入力するフォームが設置された画面です。ここでユーザーは必要な情報を入力し、企業側に送信します。入力する形式はメールフォームの種類によって様々ですが、テキストや選択式の回答が多い印象です。
確認画面
入力が終わって次に進むと、確認画面が表示されます。「この内容で送信しますか?」と言ったメッセージが表示され、入力ミスや間違いがないか確認するための画面です。確認画面を設置しておくことで、より正確な顧客情報を収集できるようになります。
完了画面
確認画面からさらに進むと、最後に完了画面が表示されます。完了画面では、情報を入力してくれたユーザーに対する、お礼の文章などを記載しておきましょう。何日以内に返信をするか、その後の対応についてもあわせて記載しておくと親切です。
ユーザーがメールフォームに入力した内容を受け付けて貰えたと、はっきり分かるようにすることで安心感を与えられます。感謝を伝える文章を丁寧に記載しておくと、企業イメージのアップにも繋げられるでしょう。
メールフォームが簡単に作れるおすすめのツール5選
メールフォームを簡単に作成したいなら、フォーム作成ツールの導入がおすすめです。ここでは、特におすすめしたいツールを5つ紹介します。ツールによって得意としているフォームの種類や使える機能が異なるので、以下を参考に選んでください。
ツール名 | プラン | テンプレート数 | おすすめ機能 |
formrun | ・フリー:無料 | 40種類以上 | ・顧客の管理や共有 |
formzu | ・フリー:無料 | 10種類以上 | ・自動返信機能 |
FormMailer | ・Free:無料 | 8種類以上 | ・リアルタイムバリデーション |
Tayori | ・フリー:無料 | 7種類 | ・公開URL設定 |
Googleフォーム | 無料プランのみ | 17種類以上 | ・自動返信機能 |
formrun(フォームラン)
formrunはテンプレートが豊富で、40種類以上の中から目的にあわせたものを選んで利用可能です。最短30秒と、短時間で高機能なメールフォームが作成できます。自動入力や自動返信など、必要な機能がほとんど備わっているのも特徴です。
SSL暗号化対応などセキュリティ面も充実しており、無料からヘビーユーザー向けのプランまで用意されています。reCAPTCHA機能が備わっているので、botをはじけるのも魅力です。初心者にもおすすめのツールなので、ぜひチェックしてください。
formzu(フォームズ)
formzuでは無料プランのほか、複数の有料プランを用意しています。自動返信機能があるため、ユーザーに対して受付完了した旨を効率よく伝えられるのが特徴です。PayPal決済に対応しているので、ECサイトの購入フォームも簡単に作成できます。
チャットツールへの通知やGoogleアナリティクスとの連携も可能で、データの分析も簡単です。多言語対応のフォームも作成できるので、日本語以外のメールフォームを作成したい方にもぴったりでしょう。
FormMailer(フォームメーラー)
FormMailerにはリアルタイムバリデーション機能があり、メールフォームの入力ミスをリアルタイムで確認してくれます。ユーザーの入力ミスを未然に防げるので、正しい情報を収集しやすいのが特徴です。
また、Googleアナリティクスとの連携が可能なので、データの分析も簡単にできます。分析結果はグラフなどで閲覧できるほか、CSV形式でのデータダウンロードも可能です。SSL暗号化にも対応しており、セキュリティ面も充実しています。
Tayori(タヨリ)
Tayoriはカスタマイズ性が高く、他社と差をつけたメールフォームを作成したい方におすすめです。テンプレートが複数用意されているので、簡単にさまざまなフォームが作成できます。配置や色などを自由に変更しながら、自社に合うものを作成しましょう。
無料で使えるプランが用意されているほか、有料プランでは無料のトライアルが利用可能です。スマホユーザーに向けたレスポンシブデザインにも対応しており、どの端末でも快適にフォームを利用できます。Googleアナリティクスと連携して、データの分析も可能です。
Googleフォーム
GoogleフォームはGoogleが提供しているフォーム作成ツールで、アカウントさえ持っていれば誰でも無料で利用できます。テンプレートも充実しており、さまざまなメールフォームが簡単に作れるのが特徴です。
複数端末からの同時アクセスが可能なので、複数人での編集もできます。特にアンケートフォームの作成を得意としており、回答の集計や一時停止機能が備わっているのも魅力です。利用前に、Googleのアカウントを取得しておきましょう。
メールフォーム作成の基本知識
ここでは、メールフォーム作成に必要な基本知識を紹介します。これからメールフォームを作成したいと考えている方は、ぜひあわせて参考にしてください。
必要な機能
メールフォームの設置には、以下のような機能があると便利です。
・自動返信機能
・iframe埋め込み
・データの管理
・住所補完機能
・フリガナ自動入力機能
・全角入力の自動半角化
・reCAPTCHA
・レスポンシブデザイン
・SSL暗号化
メールフォームに自動返信機能があると、ユーザーに内容の受付が完了した旨を素早く伝えられます。自動返信機能によって業務の効率化が図れるだけでなく、ユーザーに安心感を与えられるのが特徴です。
ユーザーの入力サポートをする機能が備わっていると入力ストレスを最小限に抑えられます。その中でも、自動カナ変換や住所補完機能などは特に便利です。また、セキュリティ対策やスマホ対応は必須なので、あわせて確認しておきましょう。
設置費用
設置費用に関しては作成方法によって異なりますが、自作もしくはツールの利用であれば無料からスタートできます。試しにメールフォームを作成したい方には特におすすめです。ツールではプランによって費用が異なるので、あらかじめ確認しましょう。
月額もしくは年額などで設定しているツールが多く、年払いにするとお得なケースもあります。予算にあわせ、ぴったりのプランを選んでください。
作成方法
メールフォームを作成する方法には、以下の4つがあります。
・コーディングによる自作
・フォーム作成ツール
・Wordpressのプラグイン
・外注
自作をする場合には、CSS・HTML・PHPなどを扱うコーディング知識が必要です。テンプレートなどを用意しているサイトもありますが、知識がなければ上手く扱えません。ハードルが高いので、知識のある方はチャレンジしてください。
フォーム作成ツールでは、豊富なテンプレートなどを使って短時間でメールフォームの作成が可能です。専門知識を必要とせず、初心者でも簡単に扱えます。無料で使えるツールや、高機能なツールがあるので好みにあわせて選んでください。
WordPressのプラグインを使う場合は、そもそもWebサイトをWordpressで作成している必要があります。外注では費用が大きくかかるケースが多い上に、改善をする度に外注先に連絡をしなければならず手間がかかってしまうのが難点です。
メールフォーム設置のメリット
メールフォームの設置には、入力のハードルを下げるなどのメリットがあります。ここでは、メールフォームのメリットについて詳しく見ていきましょう。
入力のハードルを下げられる
フォームを設置することで、ユーザーが情報を入力しやすくなります。電話やメールで連絡をするよりも気軽に利用できるため、より多くの情報を送信して貰えるのがメリットです。電話や対面では常に担当者を配置する必要がありますが、フォームでは必要ありません。
業務の効率化をはかる際にも、メールフォームの設置は有効な手段です。作成もツールを使えば簡単にでき、自動返信機能や回答集計機能を上手く活用すれば人件費の削減にも繋げられます。
受付完了メッセージを送信できる
定型文で受付完了のメッセージを作って自動返信設定をしておけば、ユーザーに受付完了した旨を伝えられます。受付完了メッセージを受け取ったユーザーは安心感を得られるだけでなく、控えとして保存しておいて貰えるのもメリットです。
連絡先を公開する必要がない
メールフォームを使えば、企業側がメールアドレスや電話番号を公開する必要がありません。Webサイトにメールアドレスや電話番号を載せていると、迷惑メールやスパムなどの対象になってしまう可能性があります。
一方でメールフォームなら情報を掲載する必要がなく、迷惑メールや間違い電話なども防げるでしょう。ただし、ユーザー側はフォームに個人情報を入力するので、セキュリティ面は重視してください。
ユーザーの正しい情報を入手できる
メールフォームを設置する際、必須項目にしたものは必ず記入して貰えます。そのため、顧客情報の収集に役立つのもメリットの1つです。氏名や連絡先だけでなく、業種や会社名などを記載して貰うことで今後のマーケティングにも役立てられます。
また、エラー機能などを使えば入力ミスも防げます。ユーザーが間違って入力している部分を指摘し、修正を促してくれるので正しい情報が得られるのもメリットです。エラー表示をする際は、どこの何が間違っているか一目で分かるようにしましょう。
分析ができる
メールフォームを設置すれば、アクセス状況や送信された内容をもとにデータの分析が可能です。アクセス解析ツールなどを使えば、ユーザーの離脱率や導線などもチェックできます。分析結果により、フォームの改善などを行いましょう。
覚えておきたい用語集
ここでは、作成段階で覚えておきたい用語集について解説します。より簡単かつ短時間で作成するためにも、基本となる用語を覚えておきましょう。
テキストボックス
テキストボックスは、ユーザーが情報や内容を入力するための欄です。四角い枠で作られているメールフォームがほとんどで、項目によってサイズやデザインが異なります。テキストボックス内にはルールを設けることもでき、入力ミスがあると警告を表示してくれます。
ラジオボタン
ラジオボタンは左側に「〇」が表示された選択式の回答で、ユーザーが選んだ回答には丸の中に黒い丸が入ります。複数の選択肢の中から1つを選んで貰う際に有効です。別の回答を選ぶと、自動的に前に選んだ回答はリセットされます。
誤って複数の回答を選んでしまうことがないため、ユーザーがスムーズに内容を選べるのが特徴です。ラジオボタンは選択肢の数が少なく、短い文章でまとまるものに適しています。「はい・いいえ」や「あり・なし」と言った回答を設ける際に利用しましょう。
チェックボックス
チェックボックスは複数の選択肢の中から、複数の回答を選んで貰う際に使用する形式です。回答の左側に四角が書かれており、選んだ回答にはチェックマークがつきます。「興味のあるもの」など、複数の回答を選ぶ可能性がある項目に活用しましょう。
複数の回答を選べるチェックボックスですが、1つのみを選ぶことも可能です。「複数回答可」となるような質問に対し、チェックボックスを使ってください。
プルダウン
プルダウンはタップやクリックで、選択肢が現れる仕組みが特徴です。選択肢の数が多い場合や、文字数が多くフォームのデザインが見にくくなる場合に使います。普段は選択肢が隠れている状態なので、スッキリとした印象にしたいときにもおすすめです。
レスポンシブ
レスポンシブはユーザーが使用するデバイスにより、デザインを変えてくれる機能です。メールフォームはPCで見るのとスマホで見るのとでは、同じデザインでも異なる見え方になってしまいます。
レスポンシブデザインのフォームは、どちらでも違和感なく見たり入力できるのが特徴です。フォーム作成ツールの中には、自動で見えやすくデザインを変えてくれる機能がついた便利なものもあります。スマホで見るユーザーも多いので、ぜひチェックしましょう。
埋め込み型フォーム
埋め込み型フォームは、Webサイトのページ内にフォームを設置する方法です。通常、メールフォームは専用のページを設けて設置しますが、埋め込み型フォームの場合には、トップページの途中などにフォームを設置します。
わざわざページを移動せず、フォームの入力が行えるのがメリットです。ECサイトのLPに設置されている購入フォームは、ほとんどが埋め込み型フォームを採用しています。
フォーム離脱率
フォーム離脱率は入力画面に進んだものの、送信まで至らずにページを離れたユーザーの割合を指します。離脱率の平均は70%程度と言われており、数値が高すぎる場合にはフォームに何らかの問題がある可能性が高いでしょう。
フォーム離脱率は1つの指標としてチェックするべきポイントなので、運用を開始したらこまめに確認するのがおすすめです。
EFO(エントリーフォーム最適化)
EFOはエントリーフォームの最適化を意味する言葉で、一度作成したメールフォームの見直しを行うことです。メールフォームは作成して運用すれば終わりではなく、何度も改善をしながら最適化する必要があります。
項目数は最適か、フォームデザインに問題がないかをチェックしながら改善していきましょう。その際は、離脱率やCV率を確認しながら行うのがおすすめです。
CTA(行動喚起)
CTAは、企業側が求める行動をユーザーに促すことを指します。例えば、ホワイトペーパーを配布しているサイトであれば、資料のダウンロードを促すための文言や導線がCTAとなります。「ダウンロードはこちら」といったボタンの設置もCTAです。
作成ツールを活用して簡単に高性能なメールフォームを作ろう!
今回は、メールフォームを簡単に作成する方法を紹介しました。知識がなくても簡単にメールフォームを作成したいなら、フォーム作成ツールの利用がおすすめです。ツールにもさまざまな種類があり、選ぶツールによって使い心地も異なります。
これからWebサイトにメールフォームを設置したいと考えている方は、ぜひ本記事を参考にしながら自社にぴったりなツールを選んでください。