フォーム作成サービスの活用方法をやさしく解説!Web経由の問い合わせを増やそう

フォーム作成ツール

問い合わせ、イベント申し込み、資料請求、アンケートなど「Web経由でユーザーからの回答を集めて、スムーズに管理したい」というシチュエーションで、問い合わせフォームがあると便利です。

問い合わせフォームは、プログラミングに関する専門知識を持ち合わせていなくても、簡単に開設することが可能です。

本記事では、誰でもノーコードで手早く利用できる、フォーム作成サービスについて解説します。

入力フォームの活用用途

自社のWebサイトに入力フォームを設置することで、問い合わせ受付など、さまざまなユーザー対応がスムーズになります。

フォーム作成サービスを利用すれば、フォーム画面を単独で運用することもできます。自社のWebサイトが未構築で、「フォームの常設場所が無い」という場合でも、フォーム作成サービスで生成したフォームのURL自体をSNS等に掲載しておけば、ユーザーからの回答を受け付けることが可能になります。

次に掲げているのは、入力フォームのよくある活用用途の一覧です。

 

用途

概要

問い合わせフォーム

顧客からの問い合わせを受け付ける

資料請求

自社の説明資料やホワイトペーパーなどの請求を受け付ける

応募・申し込みフォーム

求人応募や写真コンテスト、キャンペーンなどの応募を集める

会員登録

サービスの会員やメルマガ会員への登録を受け付ける

予約フォーム

セミナーやイベント、飲食店などの予約を受け付ける

アンケートフォーム

商品やサービスのレビューや顧客への満足度調査などのアンケートを行う

購入フォーム

商品やサービスの購入を受け付ける

採用フォーム

求職者のエントリーを受け付ける

 

フォーム作成サービスを利用するメリット

問い合わせ、資料請求、購入申込みなど、ユーザーにどんなアクションをしてほしいかによって、用意すべきフォーム画面の内容は少しずつ変わってきます。

「うちでは、イベント申し込み用のフォームを作りたいけれど、どんな入力項目を立てて、どんな画面にすればいいだろう?」と迷ったら、フォーム作成サービスを利用すると便利です。

フォーム作成サービスには、以下のような4つのメリットがあります。

①多様な種類のフォームを作成できる

フォーム作成サービスでは、あらかじめ「テンプレート」が用意されています。
フォーム開設の目的に合わせてテンプレートを選んでいくだけで、一からデザインで悩まずとも、ユーザーにとって見やすく分かりやすいフォームが素早く出来上がります。

②htmlやWordPressなどの専門知識が不要

Webページ作成に関して「htmlやWordPressなど、専門的なことは一切わからない…」という人でも、フォーム作成サービスなら簡単に操作できます。

フォーム作成サービスはノーコードで、マウスのドラッグ&ドロップや、テキスト入力による操作だけで新規作成が完結します。

エンジニアやコーダーの手を借りること無く、イベント担当者や、問い合わせ事務局担当者が自分の手元でフォーム画面を完成させることができます。

③機能が豊富

フォーム作成サービスは、単に問い合わせ内容やユーザー情報を集約しておく役割だけに留まりません。

例えば、

  • ファイル添付
  • 自動返信
  • 入力補助
  • 外部ツールとの連携
  • 顧客管理
  • 一斉メール配信
  • レポート作成

など、高度な機能がさまざまに搭載されていて、無料で利用できるものもたくさんあるので、その後のマーケティング施策にまで活用できます。

 ④回答の集計・管理が簡単

イベント申し込みやアンケートなど、ユーザーから回答を集めた後は、集計・管理が必要です。

そのような時、フォーム作成ツールが強みを発揮します。

回答の集計機能や、自動グラフ化などの機能を搭載したツールもあるので、「集計や分析を効率化したい」と考えているなら、ぜひこのような機能にも着目してツール選びをすると良いでしょう。

 【目的別】おすすめのフォーム作成ツール12選

ひと口にフォーム作成サービスと言っても、各サービスでさまざまな特徴があります。

以下は、フォーム開設の目的に合わせて、おすすめのポイントを簡単にまとめた比較表です。

顧客管理に強い

formrun

顧客データの運用までできる。

Zoho Forms

顧客データ、回答データの集計・分析機能が充実。

問い合わせ受信時、関係者に同報できる。

HubSpot

無料から利用でき、顧客育成に強い。

シンプルで分かりやすい

Googleフォーム

回答をGoogleスプレッドシートに出力、自動集計・グラフ化も可能。

SurveyMonkey

アンケートやクイズ、投票フォーム作成に強い。

機能が豊富

フォームメーラー

フォームだけでなく、ランディングページも作成可能。

Tayori

フォームだけでなく、FAQやアンケート、チャット機能も使用可能。

多様なフォームに対応

フォームズ

さまざまな種類のフォームを作成でき、無料プランでも無制限。

SuguForm

送信数無制限、応募者数の多いキャンペーンなどにも使いやすい。

SECURE FORM

無料、自分のメールアドレス登録だけで、迅速にさまざまな用途のフォームを作れる。

イベント集客・管理に強い

Peatix

イベント予約&顧客管理に強い。

RESERVA予約

レッスン・施設予約&顧客管理に強い。

 

 顧客管理に強い

①formrun       


https://form.run/home/

スタートアップから大企業まで、幅広く活用されているフォーム作成サービスです。

無料プランから利用でき、高品質なフォームを作成してそのままWebサイトに埋め込むことができます。

また、顧客データの運用までできることが最大の利点です。フォームに送信されたデータを、GoogleスプレッドシートやSalesforceに出力でき、データ分析や顧客管理、メールマーケティングにも役立ちます。

・無料プランあり

・フォーム作成数や、管理メンバーを増やしたい場合は有料

②Zoho Forms

zoho forms
https://www.zoho.com/jp/forms/

ドラッグ&ドロップの操作だけで、ユーザーにとって使いやすい「対話型」のフォームを作成できます。選択可能な入力項目は30種類以上あり、自社の好きなように各項目のカスタマイズもできます。

ユーザー入力中にエラーがあれば、回答の重複や繰り返しについて注意を促す機能も付いています。

顧客データ、回答データの集計・分析機能も充実しています。

・無料プランあり

・フォーム作成数や、返信通数が多い場合は有料

③HubSpot

hubspot
https://www.hubspot.jp/products/marketing/forms

世界150,000社以上で導入されている、CRMツールです。

フォーム作成ツールと言うよりは、非常に高機能でありながら、無料プランから利用開始できるCRMツールとして有名です。

多数の機能の中から、フォーム作成機能だけを選んで利用することもできます。

「問い合わせしてきたユーザーの情報を管理、コミュニケーション履歴を確認、そのデータに基づいてターゲットを絞ったキャンペーンを作成し、成約へと促していく」といった、後々のマーケティング活動を広げていきたい場合に非常に向いています。

・無料プラン あり。フォーム機能のほか、チャットボット、ランディングページ作成機能なども無料で利用可。

・利用機能を拡張したい場合は有料

 シンプルで分かりやすい

④Googleフォーム

google form
https://www.google.com/intl/ja_jp/forms/about/

Googleアカウントだけで、無料で問い合わせフォームや出欠確認フォーム、アンケートフォームを素早く作成できます。

集まったユーザーデータや回答は、Googleスプレッドシートに出力でき、集計や自動グラフ化もできます。

非常にシンプルで使いやすいので、BtoB・BtoCどちらにも向いています。

ただし、デザインのカスタマイズの自由度があまりありません。

「とりあえずフォーム画面を手早く作って、単独で運用したい」といった場合に適してます。

・無料プラン あり

・アカウント数が多い場合(法人契約)は有料

⑤SurveyMonkey

surveymonkey

https://jp.surveymonkey.com/

シンプルなアンケートフォーム作成に強いツールです。

「顧客満足度アンケート」「クイズ」「投票」といった入力フォームを作成したい時に向いています。

集めた結果は自動分析でき、外部のツールにエクスポートすることもできます。

・無料プラン あり

・回答を管理できる人数を増やしたい場合は有料

 機能が豊富

⑥フォームメーラー

formmailer

https://www.form-mailer.jp/

個人、大企業、教育機関、官公庁など幅広い導入実績のあるフォーム作成サービスです。

フォームの項目を入力する際に、必須項目に入力漏れがないか、入力内容が正しいかをリアルタイムでチェックします。

フォームの郵便番号を入力するだけで住所を自動的入力する機能もあります。

また、投票フォームも作成でき、回答状況をリアルタイムで見やすくグラフ化して投稿者に見せることもできます。

その他、ランディングページも作成できるなど、非常に高機能なサービスです。

「そもそも自社のWebサイトが無いが、これから集客をしたくて、窓口・ホームページを1から作りたい」といった場面でおすすめです。

・無料プラン あり(フォーム利用のみ)

・ランディングページ作成や、外部ツール連携をしたい場合は有料。

⑦Tayori

https://tayori.com/

顧客からの問い合わせを複数名のチームで対応して、進捗を分かりやすく可視化したい場面に向いています。

「フォーム・受信箱」「FAQ」「アンケート」「チャット」の4つの機能を利用でき、顧客対応を効率化できます。

無料プランでも、受信数は無制限です。

・無料プラン あり。フォーム、FAQ、アンケートをそれぞれ1個まで利用可。

・管理者の人数を増やしたい場合や、チャットも利用したい場合は有料。

 多様なフォームに対応

⑧フォームズ

formrun

https://www.formzu.com/

無料プランでも無制限にフォームを作成でき、「お問い合わせ」「資料請求」「会員登録」「アンケート」「商品注文」「宿泊予約」など、様々な用途に使えます。

回答の条件分岐など、複雑な設定も可能です。

ユーザーの入力中に「送信ステップ(今、どこまで入力したかを可視化するステータスバー)」を設置できる機能もあり、離脱率を抑える工夫もできます。

・無料プラン あり。

・フォーム内の広告表示をなくしたい場合は、有料。

⑨SuguForm

https://sgfm.jp/

「お問い合わせ」「アンケート」「注文」「イベント申し込み」「採用」など多用途に対応可能です。

リアルタイムエラー表示や、住所補完機能も搭載。

また、有料プランに移行すれば、回答データの保存数に制限がなく、長期間保持できるので、応募件数の多いキャンペーンなどにも使いやすいでしょう。

・無料プラン あり。

・回答データを長く保存したい場合や、ユーザーに向けたメール返信数が多い場合は、有料

⑩SECURE FORM

https://www.secure-cloud.jp/sf/

「お問い合わせ」「求人応募」「顧客アンケート」「商品注文」など、さまざまな用途に向けたフォームを、メールアドレス登録だけで誰でもすぐに使えます。

「会社で急遽キャンペーンをすることになって、顧客に向けた窓口開設が今すぐ必要!」といった場面でも、目的に合ったフォームを手早く設置できます。

・無料プラン あり。

・回答データのCSV出力や、フォーム作成数を増やしたいときは、有料。

 イベント集客・管理に強い

⑪Peatix

https://peatix.com/?lang=ja

「Peatix」は、オンラインイベントや、リアルイベントの情報を集約し、さまざまなイベントを探して応募できるプラットフォームです。

イベントを主催する企業側から見れば、集客に特化した応募フォーム作成に活用できます。

誰でも簡単に、イベント名やチケット金額、会場住所などを入力するだけで告知ページ作成でき、事前審査不要で、すぐにチケットを販売し、集客を開始できます。

・無料プラン あり。(無料イベント告知は、無料で掲載できる。)

・有料イベントの告知は、チケット代に応じた手数料を支払う必要あり。

⑫RESERVA予約

https://reserva.be/

「ヨガレッスン」「健康診断」「整骨院」「ホテル・旅館」など、レッスンやサロン、施設の予約管理・顧客管理が無料でできます。

「自身が運営するサロンや教室の、予約サイトを作りたい」「オンラインで予約受付をしたい」「カードで事前決済など、できるだけ予約・顧客対応の自動化を進めたい」と考えている事業主・個人におすすめです。

・無料プラン あり。

・個人事業主でも、集客規模が大きい場合は有料。

 フォーム作成後に入力完了率を高める方法

ユーザーがせっかくフォーム画面にたどり着いても、入力の負担が多いと面倒くささを感じて、フォーム画面から離脱してしまう場合があります。

その割合のことを「離脱率」と言い、実に7割が途中離脱をして、問い合わせアクションが完結しないケースが非常に多いです。

フォーム画面まで到達してくれたユーザーを逃さず、確実に「問い合わせ」「申込み」などのアクションが完了するよう、企業側が配慮・工夫をして、機会損失を防ぐことが重要です。

そこで以下、フォーム入力完了率がアップするポイントを紹介します。

①入力項目を最低限に絞る

まず、入力項目を最低限に絞りましょう。

入力項目が多いとユーザーは途中で面倒になり、入力を断念してフォーム画面を閉じてしまいます。

企業側は「顧客から、なるべく詳しい情報を聞き出したい」と考えがちですが、回答項目を増やしてユーザーにストレスを与えるのではなく、何よりも「入力完了率が高まること」を優先的に考えるべきです。

「どんなフォームなら、入力が簡単か?」というユーザー視点に立って、項目は極力減らしましょう。

 ②住所補完機能などを活用する

フォーム作成サービスでは「住所補完機能」などを活用できます。郵便番号を入力すると、住所は自動で補完入力されるなど、ユーザーの手間を減らすことができます。

文字数が多く、入力がユーザーにとってストレスになり、ミスも起こりやすい項目では、補完機能を活用し、入力完了率を高める工夫を加えましょう。

 ③リアルタイムでエラーメッセージを出す

フォーム入力時、ユーザー側のミスがある場合に、リアルタイムでエラーメッセージを出しましょう。

すぐに入力ミスを察知できれば、ユーザーにとっても「何度も送信エラーになって、なかなか次の画面へ進めず面倒…」「面倒だから、もうフォーム入力を途中であきらめようかな」といったストレスを軽減でき、入力完了へと促すことができます。

半角や全角、住所、メールアドレス、パスワードなど入力ミスが起こりやすい項目は、リアルタイムでエラー表示を出すことで、離脱率を減らしましょう。

 「ユーザーにどんなアクションをして欲しいか」を明確にしよう

フォーム作成サービスを活用すれば、誰でも手軽でスピーディーに

  • 集客
  • ユーザーからのコンタクト獲得
  • 回答管理
  • 顧客管理

をはじめることができます。

フォーム作成サービスを選択する前に、自社は「ユーザーにどんなアクションをして欲しいのか?」を明確にしましょう。

数多くのフォーム作成サービスを比較してみると、「顧客管理機能」「ランディングページ作成」「チャット機能」「アンケート・投票・クイズ画面作成」などフォーム以外の機能も豊富に備わっていることが伺えます。

「自社の目的に最も適したフォーム作成サービスはどれ?」と、数多くのサービスの中から選択肢を絞り込んでいくのがおすすめです。

 

https://form.run/