フォームの設置はWebサイトにおいて必須とも言えるもので、顧客の情報収集や分析に役立ちます。しかし、実際にフォームを作成しようとした際、作成方法に悩んだ経験はありませんか?そこで今回は、おすすめのフォーム作成ツールと選び方を紹介します。
ツールを使ったフォームの作成方法や、効果をアップさせるコツもまとめました。フォームの設置を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
おすすめのフォーム作成方法は?
フォームとは、以下のようなユーザーから企業に情報を送信するための仕組みを指します。
・お問い合わせフォーム
・資料請求フォーム
・イベント申し込みフォーム
・アンケートフォーム
・会員登録フォーム
・ログインフォーム
・メルマガ登録フォーム
・予約登録フォーム
このようなフォームの作成方法には、コーディングによる自作やツールの利用などがあります。ここでは、3つの作成方法について見ていきましょう。
コーディングで作成する
コーディングで作成する場合には、HTML・CSS・PHPとい言ったプログラミング言語を扱える必要があります。さまざまな種類のコードやタグを使い分けながらコーディングを行えばうと、自社の魅力を活かしたフォームを作成することが可能です。
ただし、専門知識がない場合のは自作はおすすめできません。コーディングには知識とも技術がも必要なためので、対応できる人材がいない場合経験のない方は避けましょう。
Web制作会社に外注する
フォーム作成はWeb制作会社に外注することもできます。外注する場合は専門の手慣れた技術者がフォームを作成するため、高機能かつデザイン性の高いものに仕上がるのが特徴です。しかし、外注は費用が高額になるケースが多くあるので注意してください。
フォーム作成ツールを使う
初心者の方や短時間で簡単にフォームを作成したい場合には、フォーム作成ツールの利用を使うのがおすすめです。ツールにはさまざまな種類があり、問い合わせフォームやイベントフォームなど多彩なフォームを作成できます。
フォームの作成だけでなく、収集した情報の管理や分析ができるのもツールの魅力です。低コストで使えるものも多くあります。
おすすめのフォーム作成ツール10選を紹介
formrun(フォームラン)
formrunには40種類以上のテンプレートが用意されており、簡単にWebフォームが作成できます。フォームの作成は最短30秒、設置までは最短5分と効率よく作業ができます。iframe埋め込み機能により、作ったフォームをそのままサイトに設置できるのも魅力です。
フォームの作成はもちろん、問い合わせへの対応や顧客管理も一括して行えます。問い合わせはツール内から対応できるため、対応漏れや遅れも防げます。無料プランではフォームを1つ作成できるため可能なので、まずはトライアルで利用お試ししたい企業にもおすすめのツールです。
【料金プラン】
・フリー:無料
・BEGINNER:3,880円/月
・STARTER:12,980円/月
・PROFESSIONAL:25,800円/月
formzu(フォームズ)
formzuでは10種類以上のテンプレートを用意しており、さまざまな種類のフォームが作成可能です。チャットツールへの通知に対応しているため、問い合わせの見逃しや返信の漏れなどを未然に防げます。
また、PayPal決済に対応しており、ECサイトで使う購入フォームの作成にもおすすめです。Googleアナリティクスと連携すれば、データの管理や分析も簡単に行えます。日本語以外のフォームが作れるのも魅力の1つです。
【料金プラン】
・フリー:無料
・パーソナル:17.3円/日
・ビジネス:32.9円/日
・プロフェッショナル:84.9円/日
Form Mailer(フォームメーラー)
FormMailerは、リアルタイムバリデーションと呼ばれる機能がついていることのが特徴です。Webフォーム内の入力ミスをリアルタイムで検知し、知らせてくれるので入力ミスを最小限にできます。そのため、常に正しい情報を収集可能です。
Googleアナリティクスと連携すればデータの分析も簡単にでき、グラフなどで見やすく表示できます。また、CSV形式でのデータダウンロードも可能です。低コストで使える点のも魅力で、無料プランのほかに2種類の有料プランが用意されています。
【料金プラン】
・Free:無料
・PRO:1,375/月
・BUSINESS:2,063円/月
Tayori(タヨリ)
TayoriはWebフォームだけでなく、FAQと呼ばれる「よくある質問」を作成できる点のが特徴です。作成したFAQはフォームと連動できるようになっており、問い合わせフォームと一緒に設置すれば同じような問い合わせがたくさん来ることのを防げます。
テンプレートの種類も豊富で、問い合わせフォームをはじめとしたさまざまなフォームの作成が可能です。レスポンシブデザインに対応しており、PCだけでなくスマホでも見やすいフォームを簡単に作成できます。
【料金プラン】
・フリー:無料
・スタータープラン:3,400円/月
・プロフェッショナルプラン:7,400円/月
Googleフォーム(グーグルフォーム)
Googleが提供しているGoogleフォームは、シンプルで見やすいデザインのフォームを作成できます。テンプレート数が17種類以上あるだけでなく多彩な回答形式が用意されているので、主にアンケートフォームの作成に向いているツールです。
回答の集計や分析をツール内で一括して行えるため、別ツールを用意する手間がありません。また、データの共有や複数端末からのアクセスにも対応しており、担当者同士で同時に編集できるのも嬉しいポイントです。
【料金プラン】
・無料プランのみ
※Googleアカウントの取得必須
SurveyMonkey(サーベイモンキー)
SurveyMonkeyは、アンケートフォームの作成におすすめのツールです。顧客満足度調査などの作成はもちろん、NPS調査も可能なため多方面からの分析ができます。集計や分析も一括で行えるため、さまざまなシーンで活躍します。
複数のプランが用意されていますが、複数人で管理する場合にはチームプランを選ぶのがおすすめです。エンタープライズプランは用途によって料金が異なるため、気になる方は一度問い合わせましょう。
【料金プラン】
・チームアドバンテージ:4,600円/月
・チームプレミア:11,050円/月
・エンタープライズ:要問い合わせ
ORANGE FORM(オレンジフォーム)
ORANGE FORMは低コストで導入できるツールとして人気があり、作成したフォームをSNSで使用できる点のが特徴です。ビジネス版はフォームを無限に作成でき、広告も非表示で外部のさまざまなツールとの連携もできます。
無料版でも無制限でフォームを作成できますが、一部の機能に制限があるので注意しましょう。また、チャットワークと連携すればフォームから送信されたデータの見逃しや、対応忘れなどを防げます。
【料金プラン】
・パーソナル版:無料
・ビジネス版:1,200円/月
FormOK(フォームOK)
FormOKは「Amazon Web Services」上で運営しているフォーム作成ツールで、ドラッグ&ドロップなどの簡単操作のみで多彩なフォームを作成できます。ライトプラン以上では丁寧なサポートが付いており、チームでの利用も可能です。
無料版はストレージやメッセージの保存期間に制限があるものの、有料版とほぼ同等の機能を利用できます。知識なしでフォームを作成できるので、初心者にもおすすめです。
【料金プラン】
・フリー:無料
・ライト:3,500円/月
・スタンダード:7,200円/月
EasyMail(イージーメール)
EasyMailは無料で使えるフォーム作成ツールとして知られており、無料でありながら無制限でフォームの作成が可能です。スマホ対応のレスポンシブデザインで、幅広いユーザーの流入を考えている方も活用できます。
既存のフォームをコピーして新しいフォームを作成できるので、同じような内容のものを複数作成したいときにも便利です。日本語・英語・中国語に対応しており、英語のフォームも簡単に作成できます。
【料金プラン】
・無料プランのみ
SuguForm(スグフォーム)
SuguFormは誰でもすぐにフォームを作れるツールです。無料版でも無制限でフォームを作成できますが、回答データ保存期間や返信数に制限があります。有料版ではCSVダウンロードが可能なので、データの管理もしやすいでしょう。
また、無料版では広告が表示されますが有料版は非表示なので、ビジネスとして使うなら有料のプランがおすすめです。アンケート・問い合わせ・採用・応募など多彩なフォームが作成できるので、幅広く活用できます。
【料金プラン】
・フリー:無料
・プレミアム:2,000円/月
フォーム作成ツールの選び方
おすすめのフォーム作成ツールが分かったところで、次は選び方を紹介します。5つのポイントに分けて解説するので、ぜひ参考にしてください。
予算や無料トライアルの有無で選ぶ
フォーム作成ツールは種類ごとにプランや費用が異なるため、予算に合うものを選ぶことが大切です。費用が高いものが必ず良いわけではないためなく、自社に必要な機能が揃っているツールを選びぶようにしましょう。
また、無料版や有料版の無料トライアルが設けられているツールは、お試しでのとしての利用も可能です。特に初めてツールを利用する場合は、無料版やトライアルのあるツールを選んだほうが活用イメージが湧きやすくなりますでください。使い心地を試し、必要に応じてグレードアップを検討しましょう。
機能面で選ぶ
機能に関しては、自社が求めているものが実装されているツールを選ぶのがおすすめです。代表的な機能には以下のようなものがあるので、用途にあわせて選んでください。
・データ管理や共有
・iframe埋め込み
・住所補完機能
・自動入力機能
・自動変換機能
・reCAPTCHA
・レスポンシブデザイン
・SSL暗号化
ツールの中には、フォームの作成だけでなくデータの管理や共有ができるものもあります。また、iframe埋め込みができるツールなら、作成したフォームをそのままWebサイトに設置できて便利です。
ほかにもさまざまな便利機能があるので、自社が作成したいフォームの種類や目的とあわせて検討してください。
テンプレートの数や種類で選ぶ
フォーム作成ツールの多くにはテンプレートが用意されており、初心者でも簡単にフォームを作成できます。テンプレートの数はツールによって異なり、作成可能なフォームの種類もさまざまです。
問い合わせ・予約・資料請求・応募・イベント参加など、作成目的に合うテンプレートがあるかチェックしましょう。テンプレートの種類が多ければ自社に合ったものを探しやすいため、迷ったら数の多いツールを選ぶのもおすすめです。
カスタマイズ性で選ぶ
他社と差をつけたフォームを作成したいなら、カスタマイズ性に注目しましょう。背景やデザインを自由に変更できるものや、HTML/CSSカスタマイズに対応したものは自社らしい魅力的なフォームが作成できます。
テンプレートを使って作成すれば簡単にフォームが作れますが、カスタマイズをしてアレンジしていくことで他社と差をつけられます。
操作性や使いやすさで選ぶ
フォーム作成ツールは長く使うものだからこそ、操作性も重要なポイントになります。使いにくさが目立つとストレスになり、良いフォームは作成できません。特に初めてツールを使うなら、ドラッグ&ドロップなど簡単な操作で使えるものを選びましょう。
ツールを利用したフォームの作成方法
ここでは、ツールを利用したフォームの作成方法を紹介します。5つのステップに分けて解説していくので、参考にしながら作成してください。
1.作成の目的を設定
まず最初に、フォーム作成の目的を設定します。何のためにWebフォームを作成するのか、どのようなどんな効果を期待しているのかを明確にしてください。目的がブレてしまうと、フォームを作成しても期待通りの効果が出にくくなってしまいます。
2.目的に合うツールを選択
次に目的に合うツールを選択しましょう。例えば、アンケートフォームを作成したいなら、回答の集計や分析をツール内で行えるものがおすすめです。また、外部ツールとの連携ができるかなどもチェックしながら、自社に合うツールを選んでください。
3.テンプレートを活用して作成
利用するツールが決まったら、用意されているテンプレートを使ってフォームを作成します。テンプレートを使うと簡単にフォームが作成できますが、そのまま使うのではなく細かな設定をしながら他社と差を付けていきましょう。
フォーム作成後は実際に設置を行い、運用を開始します。その際、iframe埋め込み機能のあるツールだと簡単に設置ができて便利です。
4.運用した結果を分析
フォームは運用をして終わりではなく、結果をもとに分析を行う必要があります。運用をスタートするとCV率や離脱率が把握できるようになるので、こまめにチェックをしながら文分析しをしていきましょう。
収集した情報の集計や分析が行えるツールを選ぶほか、Googleアナリティクスなどと連携できるツールを選ぶと便利です。
5.改善
分析をした結果、問題があると判断された場合はフォームの改善を行います。特に離脱率が高い場合には、フォーム内に何かしらの問題があると考えられる可能性があるでしょう。ユーザーが離脱している理由を分析しながら、よりよいフォームを作成してに改善してください。
一度改善したら終わりではなく、何度も運用と改善を繰り返していく必要があります。運用結果の推移を見ながら、改善ポイントを確認しましょう。
効果の出るフォームを作るコツ
おすすめのツールや作成の流れが分かったところで、ここでは効果の出るフォームを作るコツを紹介します。CV率アップを狙っている方は、ぜひ参考にしてください。
項目数は少なめに設定する
フォーム内に設ける項目は増やして多くしてしまいがちですが、できるだけ少なくするほうのがおすすめです。入力する項目が多いとユーザーの入力ストレスが増え、フォーム離脱率の上昇が懸念されますがグッとアップしてしまいます。
多くのユーザーに情報を送信して貰うためにも、気軽に入力できる程度の項目数を設定しましょう。フォームには必須項目と任意項目を設定できますがあります。特に必須項目は必ず入力しなければなならないので、少なめの項目数を意識してください。
エラー表示や自動入力機能を設ける
フォームを作成する際は、必ずエラー表示を設けるようにしましょう。エラー表示は「どの項目の」「何が」間違っているのか一目で分かるようにすると親切です。赤字などで目立つように表示すると、ユーザーも間違いにすぐ気が付きます。
また、自動入力に関しては「住所の入力補助」「自動カナ変換」「自動半角(全角)変換」などの機能が便利です。郵便番号を入力するだけで住所を自動で入力したり、全角で入力しても自動で半角にしてくれたりするだけでユーザーの入力ストレスを減らせます。
必須と任意を分かりやすくする
フォームの入力画面には必須項目と任意項目があります。必須項目は必ず入力しなければならないものですが、任意項目は入力しなくても送信可能です。この2つは色を変えて表示するなど、一目で見分けられるようにしておきましょう。
時間がのないユーザーは必須項目だけを短時間で入力して送信するので、違いが分かりにくいと入力の際に余計な労力時間がかかってしまいます。「必須」「任意」の文字色を変えるだけでなく、「必須」のみを赤字にして見やすくする方法もおすすめです。
確認画面と入力完了画面を設置する
フォームは以下の3つの画面で成り立っています。
・入力画面(フォーム画面)
・確認画面
・入力完了画面
確認画面はユーザーが入力した内容が正しいか確認するためのもので、送信までにワンステップあることで間違った情報の送付送信を防げます。入力完了画面には「お礼文」や「資料請求ボタン」などを設置することが可能です。
「お問い合わせありがとうございました」と言った文章や、「〇日以内にご連絡差し上げます」などのメッセージがあると丁寧な印象を与えられるでしょう。
資料請求フォームの場合には、入力完了画面にダウンロードボタンを設置しておくと便利です。
見やすいデザインを意識する
フォームを作成する際は、全体を通して見やすいデザインを意識しましょう。余計な画像やリンクを置かずにスッキリとした印象にするほか、カラフルすぎない落ち着いたデザインにするのもおすすめです。その際、自社のイメージに合う色合いを選択してください。
フォーム作成はツールの活用がおすすめ!自社に合うものを見つけよう
今回はフォームの作成方法とともに、おすすめのツールを紹介しました。フォーム作成ツールは種類によって使い勝手や得意とするフォームが異なります。ぜひ本記事を参考にしながら、自社に合うツールを見つけましょう。