ユーザーが必要な情報を入力し、企業に送信する問い合わせフォーム。多くの企業がWebサイトに設置していますが、簡単に設置できる方法がないか悩んだ経験はありませんか? そこで今回は、問い合わせフォームを作成する最も簡単な方法を紹介します。
簡単に作成する方法だけでなく、効果の出るコツもまとめました。問い合わせフォームの設置を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
問い合わせフォームの簡単な作成方法
まずは、問い合わせフォームを簡単に作る3つの方法を紹介します。それぞれのメリット・デメリットを一覧表でまとめているので、あわせて参考にしてください。
作成方法 | メリット | デメリット |
フォーム作成ツール | ・簡単に作れる ・短時間で作成可能 ・集計や分析も可能 ・低コスト | ・費用が発生する ・プランによって機能に差が出る |
自作(コーディング) | ・無料で作成可能 ・アレンジ自在 | ・専門知識が必要 ・コーディング技術が必要 ・管理が大変 |
外部会社への外注 | ・他社と差をつけられる ・高機能 ・デザイン性に優れる | ・費用が高い ・やり取りに手間がかかる |
最も簡単なのはフォーム作成ツールの利用
問い合わせフォームを最も簡単に作成する方法は、フォーム作成ツールの利用です。ツールを使えば知識がなくても高機能なフォームを作成でき、設置まで簡単にできます。種類によっては、収集した情報の集計や分析も可能です。
ツールには無料版と有料版があり、有料版では少なからずコストがかかります。ただし、低コストで使えるツールもあるため、高機能なフォームを簡単に作れることを考えるとコストパフォーマンスは高いと言えます。
知識があれば自作も可能
コーディング知識を持っている場合は、プログラミング言語を用いた自作も可能です。入力画面はHTMLを使って作成し、確認画面はPHPを使って作ります。また、CSSを扱えれば文字色やサイズなどが変更でき、デザイン性の高いフォームが作成できます。
ただし、自作をする場合には知識と技術が必要なため、初心者にはおすすめできません。内製できるのがメリットですが、便利な機能を搭載するには手間も時間もかかるので注意しましょう。
自社で作れない場合は外注
自社で作成できないときは、Web作成会社に外注する方法もあります。外注をすると高額な費用がかかりますが、他社と差をつけたクオリティの高い問い合わせフォームが作成可能です。しかし、改善をする度に依頼の連絡や見積もりが発生するため、手間がかかってしまいます。
連絡の手間はかかりますが、外注では専門知識のある技術者に依頼できるため、高機能なフォームを作成できるのがメリットです。デザイン性に優れた問い合わせフォームを作成するなら、外注も視野に入れましょう。
分析も簡単!問い合わせフォームに必要な機能
次に、問い合わせフォームの作成に必要な基本機能を見ていきましょう。簡単に集計や分析を行うための機能も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
基本機能をチェック
問い合わせフォームの作成には、以下のような基本機能が必要です。
・フォーム作成
・フォームテンプレート
・デザインカスタマイズ
・入力補助(バリデーション設定)
・URLリンク取得
・フォーム埋め込み
フォーム作成は、問い合わせフォームの作成において基礎となる機能です。フォームに項目を設置したりデザインを変更したりする際に使います。
フォームテンプレートは、フォームを作成するためのテンプレートです。各ツールには初心者でも作成できるように、複数のテンプレートが用意されています。デザインカスタマイズ機能は、問い合わせフォームの見た目を変更するために利用します。
入力補助はバリデーション設定とも呼ばれ、テキストボックス内の内容が正しい言語や文法で入力されているか確認するためのものです。その場ですぐに検証してくれる機能は「リアルタイムバリデーション機能」などと呼ばれています。
URLリンク取得は、作成したフォームを共有するための機能です。フォーム埋め込みは「iframeタグ」などを使い、Webサイト内に問い合わせフォームを設置するための機能です。ほかにもさまざまな機能があり、使いこなすことで便利なフォームが作成できます。
あると便利な役立つ機能
基本機能以外にも、以下のような機能が備わったツールだと便利です。
・条件分岐
・通知設定
・自動返信機能
・問い合わせ管理
・外部ツール連携
・一斉メール配信
・データ集計・分析
・レスポンシブ
条件分岐は、ユーザーの回答によってその後に表示させる設問を変更できる機能です。アンケートフォームなどに多く用いられています。通知設定はフォームへの回答があった際、指定したメールアドレスに通知してくれるため見逃しを防げます。
自動返信機能では回答を送信したユーザーに対し、受付が完了した旨を自動で伝えてくれます。問い合わせ管理は、フォームから送信された内容を一括で管理できる機能です。外部ツールとの連携ができれば、データの集計や分析も簡単に行えます。
レスポンシブは、ユーザーが使用している端末によって表示するデザインを最適なものに変更する機能です。最近ではスマホでWebサイトを閲覧するユーザーが多数を占めるため、レスポンシブデザインに対応した問い合わせフォームの作成がおすすめです。
問い合わせフォームを簡単に作るならformrun(フォームラン)がおすすめ
問い合わせフォームを簡単に作成するなら、フォーム作成ツールの利用がおすすめです。ここでは、その中でもおすすめしたいformrun(フォームラン)について紹介します。
初心者でも簡単!最短30秒で問い合わせフォーム作成
formrunには40種類以上の豊富なテンプレートが用意されており、最短30秒でフォームの作成が可能です。該当するテンプレートを選択し、細かい設定をするだけで簡単にフォームが作れます。また、埋め込み機能があるので作成したフォームの設置も簡単です。
知識なしで高機能なテンプレートが作成できるほか、操作性もよく機能面も充実しています。顧客データの運用も可能なので問い合わせフォームの作成だけでなく、多彩なシーンで活躍してくれるツールです。
プランが豊富で無料でも使える
formrunは無料プランのほか、3つの有料プランが用意されています。無料プランでもフォームを1つ作成できるので、試しにツールを使いたい方にもおすすめです。ただし、チームメンバーは1人のみ、添付ファイルの保存容量は100MBなど機能に制限があります。
また、有料プランではクレジットの非表示が可能で、自社のブランドイメージを大切にしたい方にも向いています。STARTER以上のプランになると、一斉メール配信やGoogleアナリティクスとの連携も可能です。
プランによる違いについては、以下の比較表でも詳しく解説しています。プラン選びに迷った際は、ぜひこちらもあわせて参考にしてください。
プラン名 | FREE | BEGINNER | STARTER | PROFESSIONAL |
月額 | 無料 | 3,880円 | 12,980円 | 25,800円 |
フォーム作成数 | 1個 | 5個 | 50個 | 無制限 |
チームメンバー | 1人 | 2人 | 5人 | 10人 |
添付ファイルの保存容量 | 100MB | 5GB | 10GB | 30GB |
確認画面表示 | × | 〇 | 〇 | 〇 |
クレジットの非表示 | × | 〇 | 〇 | 〇 |
一斉メール配信 | × | × | 〇 ※従量課金あり | 〇 |
Googleアナリティクス連携 | × | × | 〇 | 〇 |
CSVエクスポート | × | × | 〇 | 〇 |
ログインユーザのIP制限 | × | × | × | 〇 |
Googleスプレッドシート連携(自動更新) | × | × | × | 〇 |
Salesforce連携 | × | × | × | 〇 |
機能が豊富で使いやすい
formrunには、以下のような便利機能が搭載されています。
・フォーム作成
・デザインカスタマイズ
・問い合わせをカンバン方式で管理
・iframe埋め込み
・一斉メール配信
・自動返信機能
・独自ドメイン
・バリデーション機能
・住所自動入力補助
・ファイルアップロード
基本のフォーム作成機能はもちろん、フォームの見た目を自由にカスタマイズするためのデザインカスタマイズ機能も搭載されています。また、問い合わせ内容をカンバン方式で管理できるため、対応漏れを防いで効率よく顧客対応ができます。
iframe埋め込み機能を使えば、Webサイトへの設置も簡単です。フォトコンテストなどの開催時に便利なファイルのアップロード機能や、ユーザーの入力補助をするための機能も豊富に備わっています。機能はプランによって異なるので、あらかじめチェックしましょう。
十分なセキュリティ対策が施されている
問い合わせフォームは顧客情報を扱うのでセキュリティ対策が必須です。formrunでは、以下のようなセキュリティ対策を行っています。
・SSLによる暗号化
・24時間365日サーバーを監視
・ISO 27001 (ISMS) を取得
・プライバシーマークを取得
・データアクセスの管理/制限
・TLSの採用
SSL暗号化によって情報を暗号化しているのはもちろん、常にサーバーを監視していることも特徴です。プライバシーマークを取得しており、安心してフォームが利用できます。また、アクセスの管理や制限も行っており、不正なアクセスを未然に防ぎます。
formrunだけでも十分なセキュリティ対策がされていますが、不安な場合には別のものと組わせて複数利用するのがおすすめです。ユーザーに安心して入力して貰うためにも、万全の体制を整えましょう。
チャットツールと連携できる
formrunではチャットツールとの連携が可能で、問い合わせの見落としを防止できます。連携できるツールは以下の通りです。
・メール
・Slack
・Chatwork
・Teams
・LINE WORKS
このようなツールと連携することで、問い合わせがあった際に通知をしてくれます。対応漏れを防げるので、ユーザーの信頼度アップにも繋げられるでしょう。
問い合わせフォーム作成ツール活用のメリット
問い合わせフォーム作成ツールの利用には、さまざまなメリットがあります。ここでは、ツールを使うメリットを4つ見ていきましょう。
知識なしで簡単に作成できる
問い合わせフォームを作成する大きなメリットとして、知識なしで簡単に作成できる点が挙げられます。ツール内にはテンプレートが用意されており、作成に関する専門知識がなくても手軽に作成できる点が魅力です。
テンプレートの数や種類はツールによって異なりますが、多くのツールが問い合わせフォームのテンプレートを用意しています。また、デザインカスタマイズ機能を使えば、簡単な操作のみで自社だけの問い合わせフォームを作成可能です。
作成・管理・分析まで一括で行える
多くのツールでは、フォームの作成・管理・分析を一括して行えます。作成した問い合わせフォームをWebサイト内に掲載した後、集まった回答や情報をそのままツール内で管理・分析できるのがメリットです。
別でツールを用意したり、データを移したりする手間がなく簡単に管理できます。もともと管理機能が備わっているのはもちろん、Googleアナリティクスなどの外部ツールと連携すればより詳細な分析も可能です。
複数フォームの作成や管理もしやすい
問い合わせフォーム作成ツールでは、複数のフォームを作成できます。作成できるフォーム数はツールや選ぶプランによって異なりますが、有料プランの多くでは複数の作成が可能です。中には、無制限で作成できるプランもあります。
フォームを複数作成した場合、基本的にはそれぞれの管理が必要です。しかし、ツールを利用している場合には複数個のフォームを一括して管理できます。ダッシュボードなどを使って一覧で見られるツールもあり、手軽に管理したい方におすすめです。
機能性に優れたフォームが作れる
ツールを使えば、簡単に機能性に優れたフォームが作成できます。問い合わせがあるとチャットツールに通知する機能や、自動返信機能などがあるため業務の効率化を図れます。
自作で機能性に優れたツールを作ると時間がかかりますが、ツールなら最初から多くの機能が備わっているので余計な手間がかかりません。知識がなくても高機能なフォームが作成でき、よりよい効果を出しやすくなります。
問い合わせフォーム作成ツール活用のデメリット
問い合わせフォーム作成ツールの活用にはメリットがある一方で、デメリットもあります。ここでは、デメリットについて見ていきましょう。
費用がかかる
問い合わせフォーム作成ツールの利用には、少なからず費用がかかります。費用は選ぶツールやプランによって異なりますが、予算に合うものを選びましょう。中には無料で使えるツールや、トライアルが用意されているものもあります。
プランによって使える機能やフォーム作成数が異なるケースも多くあるので、気になるツールを見つけたら料金プランをよく確認してください。費用はかかりますが、基本的には低コストで使えるものが豊富です。
使い慣れる必要がある
ツールの操作方法はおおむね簡単ですが、中には使い慣れるまでに時間がかかるものもあります。不安な場合には、直感的な操作で作成できるツールを選びましょう。多くのツールが初心者でも使えるように設計されているので、まずはトライアルから試すことが得策です。
他社との差をつけにくい
フォーム作成ツールは多くの企業が導入しているため、他社と差をつけにくいのもデメリットの1つです。特にテンプレートを使って作成している場合、どこかで見たことがあるようなデザインになってしまいます。
ツールの中にはカスタマイズ性の優れたものもあるので、自社のオリジナリティを意識しながらカスタマイズしましょう。背景デザインや色、テキストボックスのデザインを変えるだけでも雰囲気が変化します。
簡単に作れる問い合わせフォームでも効果を出すコツ
簡単に作れる問い合わせフォームで効果が出るのか不安な方も多いでしょう。ここでは、簡単に作れるフォームでもしっかり効果を出すコツを紹介します。
項目数を少なめに設定する
問い合わせフォームの項目数は、極力少なく設定するのがおすすめです。顧客情報を集めようとして項目数を増やしすぎると、入力を面倒に感じたユーザーがフォームから離脱してしまいます。最低限必要な以下の項目を参考に、多くなりすぎないよう注意しましょう。
・氏名
・会社名
・返信用メールアドレス
・問い合わせ内容
氏名や会社名と問い合わせ内容、返信用のメールアドレスがあれば最低限の情報は得られます。任意項目として他の項目を設置する場合は、数が多くなりすぎないようにしてください。特にカナ表記は不要な場合が多いため、できれば項目から削除しましょう。
入力ストレスを減らす
効果の出るフォームを作成したいなら、ユーザーの入力ストレスを減らすことも大切です。住所などの入力補助機能や自動カナ変換機能を使い、スムーズに入力できるようにサポートしましょう。
セキュリティ面を重視する
問い合わせフォームにおいては、セキュリティ対策が必須です。簡単に作れるフォームの場合でも、セキュリティ面は必ず重視しましょう。ツールを使っている場合、基本的なセキュリティ対策は施されているはずです。
どのようなセキュリティ対策が施されているかチェックし、不足していると感じる場合は別の対策を考えましょう。問い合わせフォームはユーザーが個人情報を入力するので、情報が保護されていないと入力をためらわれてしまう可能性があります。
確認画面・完了画面を設ける
問い合わせフォームは入力画面・確認画面・完了画面の3つから成り立っています。確認画面はユーザーが入力内容にミスがないか確認するための画面であり、できれば設置しておきましょう。完了画面では、問い合わせをしてくれたことに対するお礼を伝えます。
見やすいデザインを意識する
フォームのデザインが見にくいと、それだけで避けられてしまいます。見やすい問い合わせフォームを作成するなら、以下のようなポイントに注意しましょう。
・チェックボックスは縦一列に配置する
・入力の必須と任意は分かりやすくする
・スマホに対応させる
・テキストボックスを小さくしすぎない
・余計な画像やリンクは貼らない
完成したフォームは一度自分で使用し、使いにくさがないかチェックするのがおすすめです。ユーザー目線で入力したいと思えるフォームにしましょう。
ツールの利用で簡単に問い合わせフォームを作成しよう
今回は問い合わせフォームを簡単に作る方法とともに、設置のメリットや作成のポイントを紹介しました。問い合わせフォームを簡単に作成するなら、フォーム作成ツールの利用がおすすめです。中でもformrunは、知識なしで簡単に作成できます。
これから問い合わせフォームを設置したいと考えている方は、ぜひ本記事を参考にしながらツールを使って作成してください。