WordPressを利用してカスタマーサポートや顧客対応の業務を行っている方の中には、「WordPressでCRM(顧客管理)を実現したい」「最適なプラグイン・ツールを導入して、業務を効率化したい」といった悩みを抱えている方も多いかと思います。
そこで、本記事ではWordPressでCRMを可能にするプラグイン・ツールを紹介します。「プラグインとツールの選び方を知りたい」といったニーズにもお答えしますので、きっとあなたに合ったプラグイン・ツールが見つかりますよ。
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目次
WordPressでCRM(顧客管理)をする方法は2つ
WordPressで顧客管理をする方法は2つあります。
- WordPressプラグインを活用する
- CRMツールを導入する
それぞれにメリットとデメリットがあるため、詳しく解説します。
WordPressプラグインを活用する
WordPressプラグインとは、WordPressの機能を拡張するツールのことです。プラグインをインストールすることで、簡単にCRMを実現することができます。
ただし、CRMに関するプラグインは無数に存在するため、選び方には注意してください。中には悪意のあるコードが含まれたプラグインや、脆弱性のあるプラグインが存在します。
このようなプラグインを導入してしまった場合、あなたのWebサイトにおけるセキュリティが脅かされる可能性もあります。そのため、プラグインを導入する際は、以下の3つのポイントに注意しましょう。
- 知名度が高く、ユーザーが多いこと
- 常に最新バージョンへアップデートが繰り返されていること
- 英語に慣れていない方は、日本語に対応したプラグインを選ぶこと
ユーザーが多いプラグインは、比較的安心して利用することができます。トラブルに遭遇しても、Web上に豊富な解説記事があるため、Googleなどで調べれば簡単に解決できる場合が多いです。
また、バージョンが古いとセキュリティの脆弱性が懸念されます。WordPressは日々アップデートを重ねているため、突然利用できなくなってしまうケースも考えられるでしょう。
WordPressプラグインには英語表記のみの説明やQ&Aが非常に多いです。提供者への問い合わせも英語で行う必要があるため、英語が苦手な方は日本語に対応したプラグインを選択してください。これにより、翻訳の手間などが省け、業務の効率化にもつながります。
CRMツールを導入する
CRMツールとは、顧客ステータスを管理・分析できるツールのことです。お問い合わせ・お申し込みの受付や自動返信、複数名のチームによる顧客ステータス管理など、様々な機能が搭載されたツールが存在します。これらを活用することで効率的に業務を進めることができるため、最近はスタートアップの企業などの間で導入されることが多いです。
ちなみに、上記の「お問い合わせ・お申し込みの受付」はフォームをツール内で作成し、WordPressに埋め込むパターンが多いです。スクリプトをコピー&ペーストするだけで設置できるため、プラグインと同様、簡単にWordPressでCRMを実現することができます。
CRMツールを選ぶ際は以下の3つのポイントに注意してください。
- 課題や目的に合った機能を搭載しているか
- 利用コストが予算内か
- 操作が簡単で使いやすいか
導入を検討する前に、自社の抱える課題・CRMツールを導入する目的を明確にすることで、あなたに合ったツールが選びやすくなります。CRMツールに搭載している機能が合わないと、かえって余計な手間やプロセスが発生するおそれもあるため、必ず徹底しましょう。
また、CRMツールは無料から利用できるものが多いですが、さらに機能を拡張したい場合には追加料金が発生するパターンが多いです。そのため、利用コストとツール導入によるメリットを冷静に分析することが重要であるといえます。
CRMツールはたくさんの機能を搭載しているため、それらを迷うことなく利用できる操作性も大切です。操作性や視認性の悪いツールを導入した場合、ツールの利用に手間取り、日常の業務にストレスを感じることが増えてしまうでしょう。そのため、まずは無料トライアルを活用してCRMツールの使用感を確かめるのがおすすめです。
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WordPressでCRM(顧客管理)を可能にするプラグイン2選
WordPressでCRMを可能にするプラグインを2つ紹介します。
Flamingo(フラミンゴ)
Flamingoは、お問合せフォーム設置プラグインとして有名なContact Form 7から送信されたメールアドレスやメッセージ内容を保存・管理できるプラグインです。
フォームからコメントしてくれた人の氏名やメールアドレス、コメント数を管理できるため、簡易的なCRMに必要な機能が搭載されています。
管理データをCSV出力することも可能となっており、集まった顧客データを分析し、施策に活かすことも可能です。
Flamingoは、以下のようにWordPressの管理画面にメッセージを表示します。機能が多くないからこそ分かりやすく、誰でも簡単に利用することができます。
UpiCRM
UpiCRMは、Contact Form 7などのフォームから送信されたメッセージや顧客データを一元管理し、保護することができるCRMツールです。以下のようにWordPress管理画面から顧客データを管理・分析をすることができます。
また、顧客情報の並び替えや検索ができるソート機能や、WordPress画面上でデータの修復を可能にする機能などを搭載しており、痒いところに手が届くプラグインとなっています。
もちろんCSVダウンロードの機能も備わっているため、顧客情報の分析も簡単です。
WordPressでCRM(顧客管理)を可能にするツール3選
次に、WordPressでCRMを可能にするツールを3つ紹介します。
formrun(フォームラン)
formrunは、弊社が提供するCRMツールです。ツール内で作成したフォームをWordPress内に埋め込むことができるため、問い合わせフォームや資料請求フォームを作成できます。
特徴は、カンバン式の管理画面(下記参照)です。カード式に表示された顧客データをドラッグ&ドロップで操作することが可能で、高い操作性・視認性を実現しています。この管理画面では「未対応」「対応中」などの回答ステータスや、ラベルの管理を行うことも可能なため、CRMとして活用することができます。
また、有料プランを使用することで、複数人のチームでフォーム管理をできるようになります。これにより、回答漏れなどのヒューマンエラーの防止や、業務の属人化を防ぐことが可能です。無料プランから始めることができるため、まずは使用感などをチェックしましょう。
Hubspot(ハブスポット)
Hubspotは、Hubspot社が提供するCRMツールです。
機能の豊富さが特徴で、顧客情報の管理やタスク管理などの営業担当者向けの機能にくわえ、ランディングページの作成やEメールの一括送信などのマーケティング担当者向けの機能が搭載されています。
メッセージの管理画面は以下のようになっており、視認性が高く、他の機能へのアクセス性も高い構造です。
Hubspotについて以下の記事で詳しく解説しているため、参考にしてみてください。
Tayori(タヨリ)
Tayoriは株式会社PR TIMESが提供するフォーム作成ツールです。
様々な状況のカスタマーサポートに対応できるフォームテンプレートが用意され、それをWordPressに埋め込むことで、メッセージやコメントを受けることができます。
もちろん、顧客管理機能も充実しており、届いたメッセージを受信箱で一括管理することが可能です。チームでのタスク分担や進捗管理にも対応しているため、返信忘れなどの事態がが起きることなく運用することができます。
以下のように、顧客対応の状況ごとに分類された画面にメッセージが蓄積されるため、一目で顧客ステータスを把握することができます。
Tayoriについては以下の記事で詳しく解説しているため、興味のある方はご覧ください。
WordPressでCRM(顧客管理)をするならプラグインよりツールをおすすめする理由
ここまで、WordPressでCRMを実現するプラグイン・ツールを紹介してきましたが、基本的にプラグインよりもツールの導入がおすすめです。
その理由は、プラグインに3つのデメリットがあるためです。
- プラグイン数が多いとサイトが重くなる
- 便利な機能がツールより少ない
- セキュリティ対策が万全でないものがある
CRMだけでなく、WordPressを運用する上での鉄則ですので、参考にしてみてください。
プラグイン数が多いとサイトが重くなる
プラグインは、スクリプトを読み込むことによって、動作します。つまり、プラグインの数が多ければ多いほど読み込むスクリプト数が増え、Webサイトが重くなってしまいます。
そして、ページが重くなる悪影響として、ユーザビリティが悪化することが挙げられます。お問い合わせやお申し込み直前の顧客がページを離脱してしまう可能性もあるため、プラグインの数は最小限に留めることが重要です。
便利な機能がツールより少ない
プラグインは、サイトが重くならないよう必要最低限の機能を搭載しており、ツールと比べて便利な機能が少ないことが多いです。特に、顧客からのお問い合わせやお申し込みを増やすための機能の数には圧倒的な差があります。
ツールの場合は、自らフォームを作成することによってサイトに合った違和感のないデザインが作れる、住所の自動入力などのユーザー補助機能が豊富である、などの成約率を向上させる多くの機能が搭載されています。
しかし、プラグインで利用できるのは、メッセージ管理や簡単な顧客分析機能のみであることが多く、成約に結びつく機能はあまり搭載されていません。このことから、本気でCRMを実現したいと考えるのであれば、プラグインよりもツールの導入がおすすめといえます。
セキュリティ対策が万全でないものがある
プラグインの中には、悪意のあるコードが含まれているものが存在します。具体的には、許可なくあなたのWordPressの情報を抜き取り、他サーバーと通信してデータを抜き取るようなものがその1つです。
また、アップデートが頻繁に行われていないプラグインが原因で、第三者からデータを抜き取られるケースも少なくありません。対策として、導入するときに最終更新日を確認する方法が挙げられますが、今後もアップデートされ続ける保証はありません。
上記の理由から、プラグインの数は最小限に留めることができるCRMツールが、顧客管理に適しているといえるでしょう。
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まとめ:WordPressで顧客管理をするならCRMツールがおすすめ
WordPressで顧客管理をするなら、CRMツールを導入するのがおすすめです。本格的な導入には料金がかかる場合も多いですが、多機能であったり、操作性・視認性がよかったりと、メリットは絶大です。もちろんセキュリティ対策も徹底されているため、安心してWordPressでサイトを運営することができます。
本記事では「formrun」と「Hubspot」「Tayori」の3つのCRMツールをご紹介しましたが、どちらもお値段以上の価値を感じることができるでしょう。とはいえ、いきなり導入するのは不安な方も多いと思いますので、まずは無料で使用感や操作性を確かめたうえで導入を検討しましょう。
CRMを実現し、その業務を効率化することで、他の業務により力をいれることができます。ぜひ自社に合ったツールを選択し、活用してみてください。