講演会の開催やメールマガジンを配信している方の中には、「WordPressに登録フォームを設置して、たくさんの登録申請を集めたい」と考えている方も多いかと思います。登録フォームの設置は、24時間の登録受付や顧客管理の自動化など多くのメリットを享受することができるため、おすすめの施策です。
そこで、本記事ではWordPressに登録フォームを設置できるプラグイン・ツールを5つ紹介します。選び方についても詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
登録フォームを設置するメリット
登録フォーム設置するメリットは主に3つあります。
24時間受付できる
登録フォームを設置することで、24時間いつでも顧客からの登録を受け付けることができます。これによって、早朝の通勤時間や深夜のリラックスタイムなど、時間を問わずに登録を受け付けることができるため、顧客の取りこぼしを防ぐことができます。
特に、忙しいサラリーマンなどの中には「時間がない」といった悩みを抱えている方も数多く存在します。そのため、今まではリーチできなかった顧客からの登録に期待できることは、登録フォームを設置する大きなメリットといえるでしょう。
顧客情報を入手・管理できる
たとえば、電話で登録を受け付けた場合、メールアドレスなどの顧客情報を入手することは困難です。氏名・性別などの最低限の情報のみを入手できたとしても、その情報をExcelやGoogleスプレッドシートにまとめる工数が発生してしまいます。
しかし、登録フォーム上に知りたい質問項目を記載して設置することで、必要な情報を簡単に入手することができます。顧客情報は自動的にデータ化されるため、顧客に対して新たに施策を行うための管理・分析も容易です。
自動返信による対応ができる
登録フォームを設置することによって、顧客からのメッセージに対してサンクスメールなどの自動返信をすることができます。
メールや電話による登録を採用した場合、担当者の不在によって対応が遅れてしまうことがあります。これによって顧客に不信感を与え、サービスへのイメージが悪化することも考えられるでしょう。そのため、自動返信を活用して顧客対応を強化することによって、ブランドのイメージアップにもつながります。
WordPressに登録フォームを設置する2つの方法
WordPressに登録フォームを設置する方法は主に2つです。
プラグインを利用する
プラグインとは、WordPressに機能を追加する拡張機能のことです。導入することによって、サイト運営に役立つさまざまな機能を利用できます。中には、フォームを設置できるプラグインが存在しており、登録フォームを簡単に設置することが可能です。
プラグイン最大のメリットは、手軽に利用できることでしょう。WordPressにインストールするだけで利用できるため、誰でも簡単に導入することができます。
しかし、「増やしすぎるとサイトの表示速度が遅くなる」「セキュリティ対策が徹底されていないものも存在する」などのデメリットもあります。悪意のあるプラグイン製作者が個人情報の抜き取りなどを狙っている可能性もあるため、導入の際には注意が必要です。
フォーム作成ツールを導入する
フォーム作成ツールを導入することで、誰でも簡単にフォームを設置することができます。
デザインテンプレートが用意されていることが多く、コードの知識やスキルがなくともサイトに合ったデザインをフォームを作成することができます。また、登録の受付から顧客データの管理・分析まで一貫して行うことができるため、ツール1つを導入するだけでフォーム関係の業務を完結させることが可能です。
デメリットは、全ての機能を利用するためには有料プランへの加入が必要なツールが多いことです。そのため、導入前には予算と必要な機能をチェックすることが重要といえます。
登録フォーム設置ツール・プラグインを選ぶポイント
登録フォーム設置プラグイン・ツールをを選ぶ際は、以下の5つのポイントを抑えましょう。
テンプレートが豊富か
フォーム作成ツールの中には、デザインテンプレートが用意されているものがあり、利用することで簡単にデザインをカスタマイズすることができます。
搭載されたテンプレート数はツールによって様々です。より多くのテンプレートが用意されているフォーム作成ツールを選択することで、様々な用途に対応することができます。サイトに合わないデザインのフォームは顧客が離脱する原因になるため、用途に合ったツールを導入しましょう。
操作性・視認性が高いか
たとえ、機能性に優れたフォーム作成ツールを導入したとしても、操作性や視認性が悪ければ作業の効率が低下し、日常の業務に支障がでてしまいます。
そのため、フォーム作成ツールを選ぶ際は、できるだけストレスなく使用できるものを選択してください。無料から利用できるツールも数多く存在していますので、実際に触って操作性や視認性をチェックしましょう。
セキュリティ対策
顧客は登録フォーム入力時、多くの個人情報を送付します。セキュリティ対策が徹底されていないフォーム作成ツールを導入すると、個人情報の漏洩リスクなどによってブランドイメージが低下する恐れがあります。
そのため、通信データの暗号化(SSL化)やスパムメール対策など、セキュリティ対策が徹底されたツールを選択しましょう。
WordPressに登録フォームを設置できるプラグイン3つ
ここではWordPressに登録フォームを設置できるプラグインを紹介します。
Contact Form 7
Contact Form 7は、簡単にフォームを設置できるWordPressプラグインです。
コードの知識がない方でも登録フォームを設置することが可能で、自動返信などの多彩な機能を利用することもできます。
また、開発者が日本人であることから、日本語による解説が豊富に用意されています。大人気プラグインでユーザー数が多いことから、分からないことは検索して解決することも可能です。さらに、公式サイトにお問い合わせ窓口も設けられているため、自力でどうしても解決できないことがあったとしても、万全のサポートを受けることができます。
Contact Form 7について、詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
MW WP Form
MW WP Formは、シンプルなコードを入力するだけでフォームを作成できるWordPressプラグインです。完全無料で利用できることから、多くのユーザーに利用されています。
MW WP FormはHTMLの知識が少しあれば、自在にデザインをカスタマイズすることができます。たとえば、先ほど紹介したContact Form 7と比べると、フォーム設置の簡単さはContact Form 7が優れていますが、カスタマイズ性についてはMW WP Formの圧勝といえます。
他にも、顧客が登録フォームへ入力後に表示される確認画面・完了画面を表示できるなど、ユーザビリティを追求したフォームを作成することも可能です。
MW WP Formについて、詳しくは以下の記事で解説しています。
Jetpack Contact Form
Jetpack Contact Formは、HTMLやタグの知識がなくても、簡単に登録フォームを設置できるプラグインです。Jetpackという有名なプラグインの機能の1つがフォーム作成となっており、その他にも顧客管理やセキュリティ対策、SNS連携など多くの機能を利用することができます。
メリットの多いJetpack Contact Formですが、顧客が登録ボタンを押した後の確認画面表示などのユーザー補助機能が未搭載というデメリットもあります。そのため、もしこれらの機能が必須であると考えている方は別のツールを検討してください。
WordPressに登録フォームを設置できるツール2つ
ここでは、WordPressに登録フォームを設置できるツールを2つ紹介します。
formrun(フォームラン)
formrunは、弊社が提供するフォーム作成ツールです。
40種以上の多彩なテンプレートを利用することで、最短30秒でサイトデザインに合ったフォームを作成することができます。住所の入力補助など、ユーザー補助機能も充実しているため、ユーザーにストレスを与えることなく登録まで導くことができます。
また、以下のような視認性の高いカード型で顧客情報を管理し、ドラッグ&ドロップの簡単操作で顧客ステータスを整理することができます。社内担当者にストレスを与えることのないツールとなっているため、業務の効率化に大きく貢献するでしょう。
formrunの詳細については、以下の記事で解説しています。
Hubspot(ハブスポット)
Hubspotは、Hubspot社が提供するフォーム作成ツールです。
コードの知識がなくても簡単にフォームを作成できる他、多くの補助機能を利用することができます。例えば自動返信機能や登録された顧客情報をもとに担当者へ通知する機能など、円滑に業務を進めるために必要な機能を数多く搭載されています。
また、フォーム作成は「Hubspot CRM」というツールに搭載された機能のひとつであるため、その他の多くの機能を利用することができます。例えば業務タスク管理など営業担当者向けの機能や、Eメール一括送信などのマーケティング担当者向け機能などを、以下の管理画面からすべて利用することが可能です。
Hubspotについては以下の記事で詳しく解説しているため、参考にしてみてください。
登録フォームを作成する際に注意すべきポイント3つ
ここまでに紹介したツールを導入したら、早速フォームを作成してみましょう。その際は以下の3つのポイントに注意してください。
入力項目数が多すぎないか
「せっかくだし多くの顧客情報を手に入れたい」と考えて、多くの入力項目を設置している登録フォームをしばしば見かけます。しかし、項目数が多いとユーザーにストレスを与えてフォームからの離脱率を上げてしまう可能性があるため、入力項目は最低限の数に留めることを意識しましょう。
サイトにフォームデザインが馴染んでいるか
作成するフォームは、自社サイトに馴染むデザインへカスタマイズすることが大切です。なぜなら、サイトに合わないフォーム画面は顧客に違和感を与える可能性があるためです。この違和感が顧客がWebサイトを離脱する原因となることもあるため、必ず徹底してください。
エラー表示が分かりやすく表示されているか
エラーはできる限り入力項目の近くに表示することが理想です。エラー箇所が分かりにくいフォームの場合、ユーザーはエラーを探す手間が増えてしまいます。その結果、めんどうに感じた顧客がフォームから離脱してしまうため、なるべく与えるストレスを減らすことを心がけましょう。
まとめ:WordPressに登録フォームを設置しよう
登録フォームを設置することで、通常のメールや電話よりもはるかに多くの顧客の登録に期待することができます。特に、WordPressへの登録フォーム設置は、多くのプラグイン・ツールを選択することができるため、自社サイトに合ったフォームを作成しやすいです。
しかし、多くの選択肢があることから、自社に合わないツールを導入してしまう企業も数多く存在します。この場合、費用が高くなってしまったり、作業の効率が落ちてしまったりと、思うような効果を発揮することができない状態に陥ります。
そのため、登録フォーム設置プラグイン・ツールは徹底的に自社に合ったものを選ぶことが重要です。本記事で紹介したプラグイン・ツールはすべて無料から利用することができるため、まずは実際に操作して使用感などをチェックしましょう。