Zoho CRMとは?機能の特徴&料金を紹介【無料版あり】

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Zoho CRMは、見込み客の獲得から商談、受注、既存顧客との関係構築までを効率化できるCRM・SFA(顧客管理・営業支援ツール)です。

「新規顧客やリピーターを増やしたい」「営業活動を効率化したい」「顧客とのコミュニケーションを活性化したい」など、顧客に関するあらゆる課題を解決できます。

様々な課題を解決できるツールではあるものの、どんな機能があり、具体的にどのように活用できるのかを把握できていない方も多いでしょう。

この記事では、Zoho CRMの機能や使い方、料金プラン、利用者の口コミなど基本的な情報を紹介するとともに、他社外国製ツールと比較してZoho CRMが優れているポイントを紹介します。

メリットやデメリットについても解説しているので、Zoho CRMについて知りたい方は参考にしてください。

Zoho CRM(ゾーホー)とは?

Zoho CRM TOP

Zoho CRMは世界25万社以上の導入実績を誇り、4,000万人以上のユーザーが利用しているクラウド型CRM/SFAツールです。

2005年にアメリカでサービス提供が開始され、Zoho CRMの豊富なサービスはインドで開発されています。日本ではゾーホージャパン株式会社が窓口です。海外製のため多言語化サービスに強みを持ち、現在28カ国の言語に対応しています。

見込み客の開拓や顧客管理はもちろん、見積もり、受注、請求、領収書発行まで行えます。Zoho CRMには販売管理システムも搭載されているので、エクセルを使って販売管理している企業には魅力的なツールといえます。

公式サイトによると、Zoho CRMを導入することで商談化率や一人当たりの売上高の向上、顧客の解約率低下などの効果が得られるとされています。Zoho CRMの無料トライアルは15日間。トライアル終了後も、無料版の利用を継続できます。

Zoho CRMでできること

Zoho CRMでできること

Zoho CRMは高性能かつ多機能なCRM/SFAツールです。

顧客情報や営業情報を管理するだけではなく、分析や業務の効率化などによって、企業の営業力を強化します。ここでは、Zoho CRMを使ってどのようなことができるのかを解説します。

1.CRMを自由にカスタマイズ

Zoho CRMは、BtoB・BtoCを問わず自社のニーズに合わせて柔軟にカスタマイズできます。

例えばホーム画面のレイアウトやセキュリティルール、管理したい項目、メールテンプレートなど、様々な項目のカスタマイズが可能です。担当者の業務範囲に応じて表示する項目を変更することもでき、画面レイアウトを変更したい場合は、画面に配置された項目をドラッグ&ドロップするだけです。

カスタマイズ性が高いことによって、業務フローの変更などに応じて新しいオペレーションをどんどん試せる上、違うと思えばすぐに修正できるため、業務改善が加速します。

2.ルーティン作業を自動化

Zoho CRMには営業活動におけるレポートの作成や、フォローメールの送信などの日常的に行うタスクを自動化できる機能があります。

エクセルを使った商談管理や受注、請求業務の必要がなくなるため、担当者は営業アプローチに注力できます。始業時や終業時などに必ず行っていたルーティン作業が減れば、空いた時間で次の一手を考えられるようになるでしょう。

また、顧客からの問い合わせに対して担当者を自動で割り当てることも可能なため、顧客管理業務の効率化や満足度の向上も期待できます。

3.営業活動の可視化

Zoho CRMは、優れたタスク管理とスケジュール共有機能を備えています。

営業担当者が日々の営業活動や実績を入力することで、1日に何件の顧客にアプローチしたのか、どのくらいのタスクを抱えているのかなど、あらゆる営業数値をリアルタイムで把握できます。

営業の管理者はメンバーの活動状況を一元的に管理できるようになるため、スピーディーな指導やアシスト、営業戦略におけるPDCAの高速化などができます。

営業活動の履歴はすべてZoho CRMに蓄積されていくため、組織変更や組織再編によって体制が大きく変わっても、過去の商談情報や経緯を簡単に把握できます。

4.外出先からもアクセスしやすい

Zoho CRMは外出先からもデータにアクセスできます。アクセスする方法には「モバイルブラウザ版」を使う方法と「モバイルアプリ版」を使う方法の2つがあります。

モバイルブラウザ版では、パソコンで版で利用できる機能のほぼすべてにアクセスできますが、インターネットへの接続が必須となります。

一方モバイルアプリ版は、ブラウザに比べ視認性が高く、オフラインの状態でも利用でき余すが、一部機能の利用は制限されます。

外出先で顧客情報の確認や登録、商談の進捗状況を確認できれば、いつでもどこでも商談準備や営業フォローなどが可能です。

5.あらゆる経路のコミュニケーションを集約

メール、電話、チャット、FacebookやTwitterなど、様々な経路での顧客とのコミュニケーションを一元化できます。

営業担当は、各顧客の状況に応じた対応が可能となり、顧客のニーズに沿った提案ができるようになります。社内の情報共有もスムーズになるため、連絡漏れや二重対応を防ぎ、クレーム防止に貢献します。

6.顧客情報の一元化による業務時間の削減

Zoho CRMでは顧客情報を一元管理できるため、業務時間の削減が期待できます。

顧客情報の一元化ができていないと、その情報を探すために時間がかかってしまいがちです。しかしZoho CRMなら、以下のような情報をまとめて管理できるため、情報収集の時間を削減することができます。

  • 氏名、住所、連絡先などの基本情報
  • 購入履歴、メモ、クレームなどの行動データ
  • 商談履歴や提案書といった営業管理情報

データは常に最新かつ整理された状態で保たれるため、検索する時間を大幅に削減できます。同時に関連情報もチェックできるため、商品やサービスの追加提案、販売もしやすくなります。

7.他システムとの連携

Zoho CRMは、20種以上ものアプリケーションと外部連携できるため、CRM以外のデータも一元管理できます。

拡張機能やプラグインを利用することで、以下のように様々なシステムと連携することができます。

  • Microsoft Word
  • Microsoft Outlook
  • Microsoft Office 365
  • Google Workspace(カレンダー・Gmail・ドライブなど)
  • Google 広告
  • Dropbox

上記以外にも、Zohoが提供しているサービスやWebサイト、フォームなどとの連携が可能です。

Zoho CRMの代表的な活用シーン

Zoho CRMの代表的な活用シーンと、その使い方について説明します。

営業管理(顧客登録~リード獲得まで)

Zoho CRMを活用することで、顧客情報の登録やリード獲得などを効率的に行うことができます。

CSV取り込みによる顧客情報の一括登録が可能なため、データを手入力する必要がありません。そしてZohoが提供している「Zoho Card Scaner」という名刺スキャンアプリを使えば、名刺のデータも簡単に登録できます。

また、Zoho CRMではWebフォームを設置できるため、フォーム経由でのリード獲得も可能となります。フォームから送信されたデータはシステムに自動で登録されるため、手間もかからないでしょう。

見込み客や既存顧客を管理するための機能として、「メールの一括送信」「定型メールの自動配信」「見込み客のスコアリング」などの機能も用意されています。

これらの機能により、見込み客の興味関心レベル獲得経路などを把握できるようになり、効率的なアプローチも可能となるため、リード育成にも活用できます。

商談・案件・受注管理

Zoho CRMには商談や案件を管理するための機能が用意されており、様々な情報を一元管理できます。

管理画面の「カンバンビュー」により、現在進行中のすべての商談・案件をステージ別(ヒアリング、提案、見積の提出、受注など)にわかりやすく表示することが可能です。

表示されている商談情報は、担当者やエリアなどに基づいた並べ替えはもちろん、ドラッグ&ドロップで表示順やステージを変更できるなど、営業担当者が見やすいように編集できます。

また、各商談ごとに受注確度を設定できる機能もあるため、商談のステージに基づいて売上予測を算出することも可能です。

商談の状況を管理するだけではなく、商談を進める中で発生したタスク・スケジュールを管理することもできます。このようにZoho CRMは、商談や案件に関する様々な情報を管理したい場合に役立ちます。

Zoho CRMの特徴的な機能

顧客管理や営業支援に役立つ、Zoho CRMの特徴的な機能を紹介します。

AIによる売上予測

Zoho CRMには、「Zia(ジア)」というAIによる予測分析・レコメンド機能があります。
この機能では、今後の売上を予測するとともに、営業アプローチに役立つ情報を提案してくれます。これまでの売上実績や収益、経済状況、業種動向、競合などの情報をもとに、月または四半期における売上予測を作成できます。

作成された売上予測や現時点での売上、営業状況などを比較したうえで、AIから「営業のフォロー頻度を増やしましょう」などの提案も受けられるため、営業活動の改善に役立つでしょう。

ワークフロー機能

ワークフロー機能とは、日々のルーティンワークを自動化する機能のことです。いつ、どのような条件で、どのような処理を行うのかをワークフローとして設定します。

例えば、受注を獲得した後に会計ソフトに売上データを入力する業務や、請求書発行アプリに必要なデータを送信する、などの業務を自動化できます。

メールや通知の送信、タスクの登録、項目の更新などの比較的簡単なものから、他サービスへのデータ送信やSNS送信など、やや複雑な業務まで定義できます。

また、AIによる分析機能も備わっているため、ワークフロー機能で実行された処理において、どのような効果があったのかを分析することが可能です。設定したワークフローにおける問題を検知したり、日々の活動内容をもとにワークフローの設定案を提示してもらうこともできます。

承認プロセスの自動管理機能

承認プロセスの自動管理機能とは、あらかじめ設定した条件をもとに、承認・不承認などの処理を自動的に行う機能です。

承認者を複数必要とする場合は、複数の承認者に対して申請を行うことはもちろん、同時に申請することも可能です。申請の停滞を防止するため、承認期限の設定や、リマインド通知の自動送信設定もできます。

承認申請中のデータは承認・不承認の処理が完了するまでロックされます。

顧客セグメント(RFM分析)機能

顧客セグメント機能とは、顧客の属性や購入パターンなどの情報をもとに顧客を分類できる機能です。顧客ごとに「重要顧客」「新規顧客」などのラベルを設定することができます。

各顧客にラベルを設定することで、詳細画面で視認しやすくなるほかフィルターで絞り込むことも可能となります。

また、RFM分析(購入日、頻度、購入金額の3つの指標で顧客を分類する手法)を用いることで、顧客をスコアリングすることもできます。顧客の属性や購入パターン、受注確度などを把握できるようになるため、より顧客に合ったアプローチが可能となるでしょう。

Zoho CRMの口コミ・評判

参考までに、Zoho CRMの口コミ・評判をいくつか紹介します。

プラス評価

マイナス評価

Zoho CRMの料金体系

Zoho CRMは初期費用0円で利用でき、有料プランのほかに無料プランも用意されています。

有料プランは4つ用意されており、最も低コストなプランだと月額1,440円/ユーザー(税別)から利用できます。SFA機能はプロフェッショナルプラン以上の契約が必要です。

プラン無料スタンダードプロフェッショナルエンタープライズアルティメット
年間契約料金(税抜き)3ユーザーまで無料1,440円/ユーザー/月2,400円/ユーザー/月4,200円/ユーザー/月5,400円/ユーザー/月
月間契約料金(税抜き)3ユーザーまで無料2,160円/ユーザー3,600円/ユーザー5,400円/ユーザー6,600円/ユーザー
データストレージ(1~200ユーザーの場合)最大5,000件(1GB)10万件(200MB)約500万件(10GB)約500万件(10GB)約500万件(10GB)
CRM(顧客管理・商談管理、マルチチャネル連携など)
ベーシックSFA(帳票管理、ブループリントなど)××
エンタープライズSFA(AI、承認プロセスなど)×××
最新トレンド機能×××

Zoho CRMのデメリット

Zoho CRMのデメリット

ここまで、Zoho CRMの強みと言える多彩な機能と料金設定について解説してきました。

Zoho CRMには様々なメリットがあるものの、いくつかデメリットも存在します。

海外産のため日本語が不自然

Zoho CRMの開発元は海外の企業であるため、日本語化のレベルが十分ではない場合があります。操作画面やマニュアル、Q&Aなどの一部不自然な日本語があった場合、どういった意味であるかを考えながら操作しなければなりません。

年々改善はされているものの、使い方の説明や画面上の日本語のニュアンスがわかりにくいと、ツールを使いこなせずに業務効率が落ちてしまう可能性もあるため注意が必要です。

機能と入力項目が多すぎる

Zoho CRMには搭載されている機能が多く、カスタマイズできる幅も広いからこそ、十分に使いこなせなくなる可能性があります。

機能の設定やカスタマイズに時間がかかってしまっては、本来の業務に時間を割けなくなってしまうでしょう。また入力できる項目も多いため、顧客情報や商談情報の入力に時間がかかる可能性もあります。

充実した機能があったとしても、効率的に使いこなせなければ意味がありません。自社の業務フローや抱える課題などをもとに、本当に豊富な機能が必要か、使いこなせるかなどを事前に検討しましょう。

モバイルアプリには機能制限がある

Zoho CRMの提供するアプリは、レポートの詳細表示や、複数キーワードによる検索に対応していません。

アプリからデータの追加、変更、削除などの操作を実行することも可能ですが、機能制限の少ないWebブラウザ版との使い分けが必要なシーンが出てきます。表示項目のカスタマイズもできないため、やや物足りなさを感じる可能性があります。

フォーム経由でのリード獲得なら「formrun」もおすすめ

formrun TOP

Zoho CRMは機能が豊富でカスタマイズ性も高いため、運用を開始するまでに手間や時間がかかる可能性があります。

手早くリード獲得や顧客管理をスタートさせたいなら、フォーム作成ツールの「formrun」もおすすめします。

formrunは、問い合わせフォームの作成から顧客管理までを一貫して行える、フォーム作成ツールです。作成したフォームから問い合わせがあった場合は、カンバン画面から顧客のステータスを管理できます。広告タグの埋め込みもできるため、リードの獲得チャネルも判別可能です。

formrun カンバン画面

管理画面からは個別のメール送信ができるだけではなく、自動返信メールの設定もできます。SalesforceやGoogleスプレッドシートなどのツールとの連携も可能であり、データのCSVエクスポートにも対応しています。

無料でも利用できるので、フォーム経由でのリード獲得をすぐに始めたい場合は、ぜひご利用ください。

formrun

料金

初期費用無料

プラン名FreeBEGINNERSTARTERPROFESSIONAL
料金(月額)無料3,880円12,980円25,800円
フォーム作成数1個5個50個50個
メンバー数1人2人5人10人

 

formrun

formrunの営業活用事例は、以下で紹介しています。業務効率化に成功した事例を紹介しているので参考にしてください。

Slack通知が届いた瞬間、Salesforceを見て即架電。スピード感のある営業活動と、業務の自動化を推進できた秘訣とは(株式会社Hubble 様)

他社外国製CRMとZoho CRMを比較

他社外国製CRMの「HubSpot」「Salesforce」と比較することで、Zoho CRMがどのような点で優れているのか解説します。

Zoho CRMを基準として、各サービスの特徴をまとめました。

サービス名メリットデメリット
Zoho CRM
  • 無料プランがあるため、コストを抑えて導入できる。
  • CRMとSFA両方の機能があり、AIによる分析も可能。
  • 日本語訳が不自然な場合がある。機能が豊富なだけに使いこなせない可能がある。
HubSpot
  • マーケティングや顧客管理を強化できる機能が充実している。
  • ZohoCRMのように受注書や請求書は発行できない。
  • ヘルプページの一部では日本語に対応していない箇所もある。
Salesforce
  • 業務の効率化を実現したい企業に向いている。
  • 予算に余裕があればすべての機能をバランスよく利用できる。
  • ZohoCRMよりもコストが高い。

 

Salesforceは機能が充実しているものの、ZohoCRMよりもコストが高い点がデメリットです。HubSpotは一部で日本語訳されていない箇所もあるため、英語に慣れていない場合は使いにくさを感じるかもしれません。

Zoho CRMには無料プランも用意されているため、コストをかけずに業務を効率化させたい場合に適しているツールといえます。

まとめ:Zoho CRMで営業活動を加速させよう

営業活動や顧客管理などの業務を効率化するには、Zoho CRMのようなCRM/SFAツールの導入が効果的です。

Zoho CRMを導入することにより、自社の業務に最適なフローを構築。運用しながら業務改善できるため、ビジネスを一気に加速できます。ただし機能が豊富な分、運用を始めるまでに時間がかかる可能性がありますし、日本語が不自然な場合もあるため、使いにくさを感じるかもしれません。

リード獲得や顧客管理を効率的に行いたい場合は、フォーム作成ツールもおすすめです。formrunはフォームの作成だけではなく、顧客のステータス管理や広告タグの埋め込みなどもできるツールです。

無料プランも用意されており、アカウント登録すればすぐに運用開始できますので、ぜひ一度お試しください。

formrun