無料で使える問い合わせフォーム作成ツール7選!有料との違いやCV率アップのコツも解説

フォーム作成

Webサイトには、問い合わせフォームなどのフォームが多く設置されています。フォームを設置することで企業と顧客が繋がり、さまざまなメリットが得られます。問い合わせフォームを作成する際、無料で作成できる方法を探している方もいるでしょう。

そこで今回は、無料で問い合わせフォームを作成する方法や、おすすめのツール7選を紹介します。これからフォームを作成したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

問い合わせフォームとは

問い合わせフォームとは、ユーザーが企業に対してメッセージを送信するためのツールです。Webサイトなどに設置されているケースが多く、ユーザーが名前や問い合わせ内容などの項目を記載して送信します。

その後、企業側が受け取った問い合わせに対する返信をし、ユーザーの悩みを解決するという流れです。メールや電話よりも気軽に問い合わせができることから、多くの企業がWebサイトに設置しています。

問い合わせフォームを作成する3つの方法

問い合わせフォームを作成する方法には、自作・Wordpressのプラグイン・ツールの利用の3種類があります。以下で、それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。

自分でコーディングする

コーディング知識がある場合には、問い合わせフォームを自作できます。HTML・PHP・CSSなどを使用し、コーディングを行うことで自分好みのデザインで問い合わせフォームを作れるのが特徴です。

ただし、自分でコーディングをするには知識や技術が必要になるだけでなく、時間もかかってしまいます。時間に余裕があり、プログラミングなどの知識が豊富な場合には自作にチャレンジしてください。

WordPressのプラグインを使用する

CMSの代表として知られているWordpressでは、拡張機能(プラグイン)を使うことでさまざまな機能を追加できます。以下のようなプラグインを使用すれば、コーディングやプログラミングの知識がなくても、問い合わせフォームの作成が可能です。

・Contact Form 7
・MW WP Form

ただし、Wordpressを使って作成したWebサイトにしか使えません。また、プラグインを増やしすぎるとエラーが発生する可能性があります。WordpressでWebサイトを作成している方は、一度チェックしてください。

ツールを使って作成する

フォーム作成ツールを使用して問い合わせフォームを作成する場合は、テンプレートなどが使用可能です。コーディングなどの専門知識も特に必要なく、直感的な操作で誰でも簡単に問い合わせフォームが作成できます。

ツールは無料で使えるものも多く、種類によってテンプレートの数もさまざまです。また、フォームの作成数や用途にあわせ、好みのプランを選んで利用できます。短時間で問い合わせフォームが作成できるので、忙しい担当者の方にもおすすめです。

問い合わせフォーム設置のメリット

問い合わせフォームの設置は、ユーザー側にも企業側にもメリットがあります。ここでは、問い合わせフォーム設置のメリットを4つ見ていきましょう。

いつでも問い合わせを受け付けられる

問い合わせフォームを設置すると、ユーザーからの問い合わせを24時間365日受付可能です。電話や対人での対応だと、人件費もかかり非効率になってしまうケースもあります。一方で、フォームによる受付なら最小限のコストでいつでも受け付けられて便利です。

顧客の情報を収集・分析できる

問い合わせフォームは、ユーザーが指定された情報を入力して送信します。そのため、顧客情報を収集・分析できるのも大きなメリットです。名前や問い合わせ内容だけでなく、住んでいる地域・性別・業種などの項目を設ければ、より多くの情報が収集できます。

 

ただし、項目数が多すぎると離脱率がアップしてしまう可能性があるので注意しましょう。収集した情報を分析すれば、商品の開発や改善などにも役立てられます。

入力ミスを防いで正しい内容を送信して貰える

問い合わせフォームには、入力エラーがあった際に警告文を表示する機能があります。そのような機能を活用すればユーザーの入力ミスを防ぎ、正しい情報をスムーズに収集できるのもメリットの1つです。

情報が正しくないと問い合わせを受け付けられなかったり、返事を送れなかったりする場合があります。そのため、フォームを使って正しい情報を一度で収集できるようにしておくのがおすすめです。

顧客対応しやすい

問い合わせフォームを活用すると、顧客対応がしやすくなります。電話やメールでの問い合わせの場合には、毎回のように返信や対応をしなければなりません。しかし、フォームの自動返信機能などを活用すれば、受付完了メールを即時送信できて便利です。

無料で使えるおすすめの問い合わせフォーム作成ツール7選

ここでは、無料で使えるおすすめの問い合わせフォーム作成ツール7選を紹介します。それぞれの費用や特徴、おすすめの機能などをまとめているので、ぜひ選ぶ際の参考にしてください。

ツール名

プラン

おすすめ機能

formrun

・フリー:無料

・BEGINNER:3,880円/月

・STARTER:12,980円/月

・PROFESSIONAL:25,800円/月

・顧客の管理や共有
・iframe埋め込み
・データの管理
・reCAPTCHA機能
・住所補完機能
・自動入力・変換

Googleフォーム

無料プランのみ

※Googleアカウントの取得が必要

・自動返信機能
・入力規制機能
・ファイルアップロード機能
・回答の集計
・複数端末からのアクセス

Tayori

・フリー:無料

・スターター:3,400円/月

・プロフェッショナル:7,400円/月

・公開URL設定
・サブドメイン設定
・レスポンシブ対応
・自動応答メール
・Google Analytics連携
・チャット機能

フォームズ

・フリー:無料

・パーソナル:17.3円/日

・ビジネス:32.9円/日

・プロフェッショナル:84.9円/日

・自動返信機能
・独自ドメイン機能
・PayPal決済
・フォーム最適化
・チャットツールへの通知
・Google Analyticsとの連携
・多言語対応

フォームメーラー

・Free:無料

・PRO:1,375/月

・BUSINESS:2,063円/月

・リアルタイムバリデーション
・住所自動入力機能
・Google Analytics連携
・CSVダウンロード
・PayPal決済

SurveyMonkey

・アドバンテージ:4,600円/月

・プレミア:11,050円/月

・エンタープライズ:要問い合わせ

・自動で集計結果をグラフ化
・SSL暗号化などセキュリティ充実
・アンケート作成可能
・データのエクスポート
・多言語対応

オレンジフォーム

・パーソナル版:無料

・ビジネス版:1,200円/月

・HTML/CSSカスタマイズ
・複数フォームの一括管理
・CSVダウンロード
・他社サービス連携
・自動返信機能

formrun(フォームラン)

formrunはテンプレートが40種類以上とかなり豊富で、知識のない方でも最短30秒で問い合わせフォームを作成できるのが特徴です。無料プランではフォーム作成数が限られていますが、iframe埋め込みやreCAPTCHAなど多くの機能が利用できます。

また、操作性にも優れておりドラッグ&ドロップなど、直感的な操作での作成が可能です。無料のほかに3つのプランが用意されているので、フォームの作成数や用途にあわせて選びましょう。

Googleフォーム

GoogleフォームはGoogleが提供しているフォーム作成ツールで、アカウントを持っていれば無料で利用できます。シンプルな機能のツールではありますが、複数端末からのアクセスができるため複数人での編集も可能です。

また、自動返信機能や入力規制機能、ファイルアップロード機能など便利な機能も備わっています。無料版のみのツールなので、試しに使いたい方にもぴったりです。Googleアカウントがないと使えないので、先に登録をしておきましょう。

Tayori(タヨリ)

Tayoriはフォームの作成だけでなく、カスタマーサポートツールとしても人気です。フォームで集めた情報を集計・分析し、顧客管理に役立てられます。問い合わせフォームの作成では、テンプレートを使って短時間での作成が可能です。

テンプレートが豊富なので、自社に合った問い合わせフォームを手軽に作れます。また、無料でも受信数が無制限なのも嬉しいポイントです。多くの問い合わせを集めたい場合や、集計して分析したい企業でも便利に活用できます。

フォームズ(formzu)

フォームズは無料版でもテンプレートを使って簡単にフォームが作成でき、用途にあわせた項目を設置できます。多言語に対応したフォームの作成も可能なので、国内外に向けた問い合わせフォームを作成したい方にもおすすめです。

 

また、PayPal決済に対応しているので問い合わせフォームだけでなく、ECサイトの購入フォーム作成にも使用できます。Google Analyticsや各チャットツールとの連携もでき、自動返信機能も備わっているのでスムーズな顧客対応が可能なツールです。

フォームメーラー(Form Mailer)

フォームメーラーは無料版のほかに2つのツールが用意されており、用途にあわせたものを選んで使用できます。リアルタイムバリデーション機能が備わっているため、問い合わせフォームの入力内容にミスがないかリアルタイムで確認してくれるのも特徴です。

Google Analyticsと連携でき、データの収集や分析も簡単にできます。分析結果はグラフなどで確認でき、CSV形式でのデータダウンロードも可能です。SSL暗号化にも対応していて、セキュリティ面も充実しています。

SurveyMonkey(サーベイモンキー)

SurveyMonkeyはアンケートフォーム作成を得意としているツールですが、問い合わせフォームの作成も可能です。フォームに入力された内容を集計し、自動で集計結果をグラフ化してくれるためデータの分析も簡単に行えます。

多言語に対応したフォームの作成もできるので、日本語以外を使用したい方にもおすすめです。SSL暗号化などセキュリティ面も充実しており、安心して使用できます。そのほか、データのエクスポートなど便利な機能も利用可能です。

オレンジフォーム(ORANGE FORM)

オレンジフォームはHTML/CSSカスタマイズに対応しており、他社との差別化をはかれるのが特徴です。また、チャットワークやSlack、Googleスプレッドシートなど多くのサービスと連携できます。無料版でもフォームを無制限で作成できるのも魅力的です。

スマートフォンにも対応しており、SSL暗号化などセキュリティ面も充実しています。シンプルで使いやすいテンプレートなので、初心者にもおすすめです。フォームの一括管理もできるので、複数のフォームを設置したい場合でも問題なく管理できます。

無料版と有料版の違いとは

問い合わせフォーム作成ツールには、無料と有料があります。ここでは、無料版と有料版の違いについて見ていきましょう。

利用できる機能に制限がある

使える機能の違いはツールによって異なりますが、セキュリティ面に違いのあるケースが多く見られます。例えば、無料版は簡易的なセキュリティしかなく、有料版にはSSL暗号化や24時間サーバー監視に対応しているツールもあります。

また、顧客管理機能やレポート機能などフォームの作成だけでなく、情報の収集や分析に特化した機能は有料版のみについているツールが多い印象です。使える機能の違いは各ツールのプランなどをチェックしながら、確認してください。

フォーム作成数が異なる

多くのツールでは、無料版と有料版ではフォーム作成数が異なります。無料版では1~3つ程度のフォームが作成でき、有料版ではプランをグレードアップするごとに作成可能性数が増えていく仕組みです。

機能と同様、フォームの作成数もツールによって異なります。プランの案内に記載されていることがほとんどなので、利用前にチェックしてみましょう。

カスタマイズ性に違いがある

有料版と無料版では、カスタマイズ性にも違いがあります。無料版ではテンプレートを使い、簡単な問い合わせフォームが作成可能です。一方で、有料版ではボタンや背景の色を変更したり、デザインを変更したりと他社との差を付けられます。

まずは無料版で試しながら、シーンに応じて有料版への切り替えがおすすめです。ほとんどのツールでは有料版でもトライアル期間も用意しているので、あわせて活用しましょう。

CV率をアップさせる問い合わせフォーム作りのコツ

おすすめの問い合わせフォーム作成ツールや、無料版と有料版の違いが分かったところで、次はCV率をアップさせるコツを紹介します。

入力項目は最小限に抑える

入力項目は最小限に抑えるのがおすすめです。たくさんの情報を集めたい場合でも、できるだけ項目数を少なくしないと離脱率が高くなってしまいます。項目数が多いと入力の手間が増え、時間もかかるため避けられてしまう可能性があるので注意しましょう。

問い合わせフォームでは名前・会社名・問い合わせ内容・メールアドレスなどを必須項目に設定しているところが多く、そのほかに性別や住んでいる地域などを任意項目として追加しています。

自動入力機能を使う

フォーム作成ツールには自動入力機能が備わったものもあり、住所の入力補助やカナ変換などをサポートしてくれます。住所の自動入力があるだけでも、ユーザー側は入力が楽になるので積極的に活用するようにしましょう。

カナ変換のほか、半角と全角の自動変換もおすすめです。ユーザーの入力ストレスを減らすだけでも離脱率が下がり、CV率のアップが期待できます。

必須と任意の項目を分かりやすくする

問い合わせフォームには必須と任意の項目がありますが、それぞれを分かりやすくするのも大切なポイントです。「必須」「任意」の文字色を変えたり、テキストボックスを工夫したりしながら見やすく作成しましょう。

必須項目はできるだけ少なくし、任意項目も多くしすぎないようにするのがおすすめです。ユーザーが気軽に入力できる項目数を意識しながら作成しましょう。

エラー表示を付ける

問い合わせフォーム作成ツールには入力ミスがあると、警告文が表示される機能があります。エラーの表示は分かりやすくし、どの部分が間違っているのか一目で分かるようにしましょう。せっかくエラー表示があっても、見にくいと意味がなくなってしまいます。

どのようなミスがあるのか分かるようにし、エラー表示自体も目立つようにするのがおすすめです。警告文は赤字などで見やすくし、一目でミスが分かるようにしてください。

セキュリティ表示をする

問い合わせフォームは個人情報を扱うので、セキュリティ対策は必須です。セキュリティ面を重視するのはもちろん、分かりやすい場所にセキュリティ表示をすることでユーザーに安心感を与えられます。セキュリティ対策をしているなら、見やすい位置に明示しましょう。

確認画面を設ける

フォーム入力後、確認画面があると親切な印象を与えられます。確認画面があれば内容に間違いがないかどうかの最終チェックもできるので、より入力エラーを減らせるのもメリットです。正しい情報を入力して貰うためにも、確認画面を設置しましょう。

受付完了画面のメッセージを工夫する

確認画面のほか、受付完了画面も設置しておきましょう。入力画面のあとに確認画面、さらにそのあとに完了画面を設置するのがおすすめです。完了画面にはお礼の文章や、何日以内に返事をするかなどの丁寧なメッセージもあわせて記載してください。

スマホに対応させる

最近ではWebサイトをスマホで閲覧する方が増えているため、スマホへの対応は必須です。スマホに対応したデザインを用意しないと入力がしにくくなり、離脱率がアップしてしまいます。ツールの中にはレスポンシブ対応のものもあるので、チェックしてください。

無料で使えるツールで問い合わせフォームを作成しよう

今回は、無料で使える問い合わせフォーム作成ツールとともに、作成のコツを紹介しました。問い合わせフォームの作成は知識なしで使用でき、短時間で作成できるツールの利用がおすすめです。

これからWebサイトに問い合わせフォームを設置したいと考えている方は、ぜひ本記事を参考にしながら自社に合ったツールを探してください。