思わず笑ってしまう?ユニークで面白いアンケート事例10選

アンケート

製品やサービスをより多く売るためには、消費者がどんな製品やサービスを求めているのか、というニーズを知る必要があります。そのニーズを探るために行うのが「アンケート調査」です。

一方、近年のマーケティング傾向として、単純に消費者のニーズを探るだけでないアンケートを実施している企業も見受けられます。

本記事では、様々な企業が実施する「思わずクスッと笑ってしまう」ユニークなアンケート事例を紹介しています。
これからアンケート調査を始めようとしている方、マーケティング施策において新しい切り口を探している方は、ぜひご参考ください。

面白いアンケートとは

企業が実施するアンケート調査で話題になったものといえば、サントリーホールディングス株式会社の「コーラの飲み比べ」アンケートがあります。

内容は、サントリーが提供する飲料製品「ペプシNEX・ゼロ」と、ザ コカ・コーラ カンパニーが提供する「コカ・コーラ」のどちらがおいしいかを飲み比べ、結果をテレビCMで放送するというもの。

競合他社の製品を比較対象に出し自社製品を宣伝する、一見タブーとも取れる手法ですが、SNSなどで広く拡散され一躍注目を集めました。

アンケートの中身は企業ごとに多種多様ですが、世間が驚くようなアンケート内容が、かえって自社製品や企業ブランドを認知してもらうチャンスになることもあります。

下記では、思わずクスリと笑ってしまうようなアンケート事例を紹介しています。
他企業がどのようなアンケートを実施しているのか、ぜひご覧ください。

ユニークなアンケート10選

企業が実施しているアンケートは多彩な内容があります。
アンケート施策をひと工夫することで、ユーザーに企業ブランドを強く印象付ける効果も生み出されます。ぜひ下記で紹介するユニークなアンケート事例を参考にしてみてください。

ストレス調査(江崎グリコ)

参考:ちょっと笑える、ストレスあるある調査を実施|江崎グリコ株式会社

<調査概要>
■実施時期 2017年12月7日(木)~12月11日(月)
■調査手法 インターネット調査

『ストレス社会で闘うあなたに』のキャッチコピーで有名な「メンタルバランスチョコレート GABA」を手がける江崎グリコ株式会社は、一般企業で働く1,050人を対象にストレス調査を実施しました。

アンケート対象は、社長・管理職・新入社員の役職別と、新橋サラリーマン・大阪ビジネスマン・丸の内OLのエリア別の2種類。思わず「あるある!」とうなずいてしまう回答結果を一部紹介します。

役職別では、新入社員層から「仕事と同じくらいに歓迎会や飲み会がストレス」「『言われなくてもやっとけよ』と言われて行動したら『勝手なことすんな』と怒られた」といった声が。

エリア別では「仕事のストレスで食べ過ぎて太り、それがまたストレスになる」丸の内OL、「話が面白くない人と長時間一緒にいるとストレスを感じる」大阪ビジネスマン、といった回答が挙がっています。

同じビジネスパーソンでも、立場や地域によって感じるストレスは様々という興味深い結果が垣間見えます。

レモンサワーに関する調査(サッポロビール)

参考:レモンサワーが好きな都道府県ランキング

<調査概要>
■実施時期 2018年8月23日(木)~2018年8月28日(火)
■調査手法 インターネット調査

酒類の製造販売を行うサッポロビール株式会社が実施したのは、レモンサワーにまつわるアンケート調査。「レモンサワーが好きな都道府県」のほか、レモンサワーという回答が1位に輝いた様々なアンケート内容を公開しています。

レモンサワーが好きな都道府県の栄えある上位3地域は、1位が「千葉県」、2位が「大阪府」、3位が「神奈川県」の結果に。
また、「女子会で飲むことの多いお酒」「専業主婦(夫)が好きなお酒」「ダンサーが好きなお酒」など、6項目でレモンサワーが1位を獲得し、お酒を飲む人たちからの人気ぶりがうかがえます。

後半では、サッポロビールが販売するビール「キレートレモンサワー」に関する調査結果も掲載されており、おもしろアンケートを通して自社製品をアピールする手法がとられています。

生まれ変わりにまつわる調査(アサヒビール)

参考:(毎週アンケート)第652回 もし、生まれ変われるなら…

<調査概要>
■実施時期 2017年10月18日(水)~10月24日(火)
■調査手法 インターネット調査

同じく酒類販売を手がけるアサヒグループホールディングス株式会社は、アニメ映画「君の名は。」のストーリーにちなみ、20歳以上の男女674人を対象に様々な「もし生まれ変わったら?」のアンケートを実施しました。

「生まれ変わるなら男と女どっち?」の質問には、「男」の回答が「女」を上回る結果に。「牛丼屋やラーメン屋などに気にせず行ける」というクスリと笑える声のほか、「女性より給料が多く社会的に得」「就職の幅が広いのは男」などリアルな意見も挙がりました。

「著名人に生まれ変わるなら?」の質問には、野球選手の「イチロー」を筆頭に「ウサインボルト」「吉田沙保里」などの有名アスリート、女優や俳優、また「アインシュタインになって宇宙を解明したい」「クレオパトラになってドラマチックな人生を体験したい」などの歴史的偉人など、個性あふれる回答が集まりました。

アンケートの最後には「性別にとらわれず一人ひとりが個性ある生き方をしてほしい」という粋なメッセージが。社会を生きるすべての人々を応援したい、という企業の姿勢が感じられます。

夫婦の長期休暇の過ごし方(ゲンナイ製薬)

参考:夫婦の長期休暇の過ごし方に関する調査

<調査概要>
■実施時期 2019 年1月11日(金)~1月15日(火)
■調査手法 LINEアンケート調査

医薬品や化粧品、サプリメントなどの販売を展開するゲンナイ製薬株式会社は、既婚の男女およそ2,000名を対象に「夫婦の長期休暇の過ごし方」に関する調査を行いました。

年末年始の過ごし方では、男女ともに3割近くが「休暇中にけんかや気まずい雰囲気になった」の回答結果に。けんかの原因を答えるフリー回答では、「子どもの世話をしない」「パチンコに行ったから」のほか、「宝くじを洗濯物と一緒に洗ってしまった」という驚きの理由も見られました。

長期休暇でパートナーに気を使うことでは、夫が「自由時間」「家事」が同列1位で、以下に「生活時間」「食事」が続く一方、妻の1位は圧倒的に「食事」でした。フリー回答では「気を遣うことがない」という羨ましい意見や、「夫が家事も育児もしてくれるが、疲れていないか心配」という妻の声も。

世の中の夫婦の様々な過ごし方が見えてくるアンケート結果となっています。

「胃の不調」に関する調査(QLife)

参考:胃の不調に関する実態調査

<調査概要>
■実施時期 2018 年12月6日(木)~12月7日(金)
■調査手法 インターネット調査

医療・健康に特化したメディア運営やマーケティング事業を展開する株式会社QLifeは、全国20歳~59歳の有職者男女およそ5,000人を対象に「胃の不調」に関するアンケートを行いました。

胃の不調・症状を感じたという回答者数を都道府県別に調べた結果、不調の結果が最も低いのは上位3地域から、千葉県・神奈川県・愛知県が並び、「胃強県」に輝きました。
一方、不調の結果が多かった「胃弱県」には、兵庫県・長崎県・鹿児島県がランクインしています。

その他のアンケートを見てみると、胃強県1位の千葉県は「白米・ご飯好きな県ランキング」で2位に、「胃の不調時に手軽に摂れる食品」ではヨーグルトを1位に選ぶ結果になっている一方、胃弱県1位の兵庫県は、「義務感が強い県」で2位、「食べすぎの県」で1位の座を占めています。

興味深い調査結果とともに、自身の食生活を見直すきっかけにもなるアンケート内容ですね。

頭皮タイプとライフスタイルに関するリサーチ(アンファー)

参考:ケンミン頭皮タイプ全国大調査
※ディグラム・ラボ株式会社「ケンミンまるごと大調査」とのコラボレーションによる

ライフスタイルの観点では、化粧品・サプリメント・健康食品などの製造販売を行うアンファー株式会社が、都道府県民の頭皮について風変わりなアンケート調査を実施しました。

全国20~69歳の男性8,000人を対象に、都道府県別に頭皮が「脂性肌」か「乾燥肌」かを調査。回答者の頭皮タイプの割合から、全国の男性にどのような性格傾向があるかまで調べています。

調査の結果、「モテる男」の1位の座を掴んだのは和歌山県、「仕事ができる男」では大分県が首位を飾りました。

それぞれの性格傾向を見てみると、和歌山県の男性は「ガンコな性格ゆえの自分に正直な人」、大分県の男性は「人に好かれる人気者だが、好きな人には口下手なので恋人はできにくい」という分析が。頭皮の傾向からここまでの結果が予想できるのも驚きです。

最後には、自社製品であるシャンプーの宣伝もしっかり行い、読み手の興味を惹きながら自社製品につなげる手法が展開されています。

バレンタインに関する意識調査(ロッテ)

参考:バレンタインでの楽しみ方やスタイルに関する意識調査

<調査概要>
■実施時期 2018年10月
■調査手法 インターネット調査

チョコレートをはじめ菓子製品の販売を手がける株式会社ロッテは、10~60代の男女2,400名を対象に「バレンタインでの楽しみ方やスタイルに関する意識調査」を実施しました。

バレンタインにチョコレートを送る相手を、「本命」「義理」「親子」「逆(男性が女性送るチョコ)」「自分」の5種類に分けて調査。

10人に1人が「本命チョコを複数渡す(本命チョコの平均個数は3.8個)」という意外な結果や、6割の回答者が「義理チョコをくれたら好感度が上がる」と答えるなど、アンケートから多種多様なバレンタインの形が見られます。

季節イベントに関連付けたアンケートは消費者の興味を惹きやすく、自社製品の宣伝を行う好機会でもあります。ロッテの事例を参考に、イベント事とからめたアンケート調査を行ってみるのも良いでしょう。

オムライスに関する調査(カゴメ)

参考:オムライスに関する意識調査

<調査概要>
■実施時期 2018年10月16日(火)から 2018年10月20日(土)
■サンプルサイズ スクリーニング調査1万人 / 本調査1,033人

飲料、食品、調味料の製造販売を行うカゴメ株式会社は、「オムライスに関する意識調査」を実施。オムライスのオリジナルレシピを募集する企画に関連付けて行われたアンケート調査です。

全国およそ1,000人から集めた声を見てみると、およそ8割が「オムライスが好き」と答える一方、3人に1人が「オムライス作りが苦手」という結果も。
また、7割の回答者が「オムライスは簡単にみえて難しい」、半数以上が「チキンライスを卵で包むオムライスを作りたいが、実際は卵を後のせするオムライスを作る」と答えるなど、オムライス作りの理想と現実のギャップも明らかに。

最終的にはオムライスレシピの募集企画につなげる工夫を凝らしたアンケート手法となっています。

「美ボディ」に関する意識・実態調査(JADMA)

参考:通販女子大調査2018

<調査概要>
■実施時期 2018年10月16日(火)~10月17日(水)
■調査手法 インターネット調査

通信販売業を手がける公益社団法人日本通信販売協会(JADMA)は、全国の20~50代の女性10,000人を対象に、美容に関するアンケート調査を行いました。

「”美ボディ”を目指して目標体重などを設定した?」という質問では、熊本県のおよそ6割が「ある」と答え、美ボディ県の1位に。一方、「実際に目標を達成した?」の質問で首位を占めた達成県は兵庫県でした。

さらに、「ボディメイクのために通販で(合計金額)10,000円以上投資したことがある」回答でトップに躍り出たのは沖縄県。購入アイテム別では「サプリ・補助食品」が最も多いという結果でした。

JADMAでは、上記以外にも通販にまつわる様々な調査を行っています。おもしろアンケートを通して自社のサービスに興味を持ってもらうのも、アンケートを用いたマーケティング手法の1つです。

体験イベントに関するアンケート(日本刀剣博物技術研究財団)

参考:日本刀剣博物技術研究財団【体験イベント/アンケート】

<調査概要>
■実施日 2018年1月30日(火)
■調査手法 Twitter上でのアンケート調査

Twitterを使ったアンケート調査では、刀剣(日本刀)の管理や展示などを行う一般財団法人日本刀剣博物技術研究財団の事例があります。

「幸せの刀に触れる」という体験イベントに際して、Twitter上で4種類の刀を取り上げ「どの刀に触りたいか」アンケートを実施。3,000票以上の投票結果を集めるほか、100件以上の“いいね”や400件近くのリツイートも行われ、データ収集のみならずイベントの告知活動としても効果を期待できます。

TwitterをはじめとするSNSは拡散力が高く、アンケート調査を兼ねた自社製品やサービスを広く認知してもらう手段としておすすめです。

ユニークなアンケート、なぜ実施するのか

消費者に「ほしい」「使いたい」と思われる製品やサービスを開発するために、消費者のニーズを把握することは重要です。そのために有効な手段の1つがアンケート調査です。

それに加えて近年では、アンケートを使って自社サービスやブランドを世間に認知してもらうブランディング手法としても活用されています。

サントリーの事例のように、消費者の興味を惹くようなアンケート内容は、SNSで爆発的に拡散され自社ブランドが一気に注目される可能性も秘めています。

SNSの拡散力とアンケート調査を上手く組み合わせることで、自社製品やブランド情報をより多くの消費者に知ってもらうチャンスも生み出せるのです。

また、サッポロビールやアンファーなどのように、自社の主力製品に関連付けたアンケート内容をおもしろおかしく公表することで、自社製品を知ってもらうきっかけにもなります。

このように、アンケート調査に「面白さ」を加えることで、自社サービスのPRやブランディングに役立てることもできるのです。

まとめ:アンケート調査を自社サービスのブランディングに役立てよう

消費者ニーズの把握以外にも、ブランディング手法の1つとして活用できるアンケート調査。

アンケートの結果によっては、「こんな結果が出ているのなら、サービス・製品を使ってみようかな」と消費者の購買意欲を高める効果も期待できます。

調査結果をもとに製品やサービスの開発を行いながら、アンケート自体を1つの宣伝として世の中に公開するという、工夫次第で単なるデータ収集に留まらない活用ができるのです。

これからアンケート調査を始めようとお考えの方は、ぜひ他企業の「クスッとできる」アンケート事例を参考に、マーケティングにお役立てください。