独断と偏見で選ぶ!2018年グッドデザイン賞に選ばれたユニークなサービス30選

デザイン

「優れたデザイン」に対して表彰する「グッドデザイン賞」。
弊社で提供しているフォーム作成&顧客管理ツールformrun(フォームラン)も、2018年のグッドデザイン賞にノミネートしていただきました。

▼ 2018年度グッドデザイン賞を受賞したformrun

formrunトップページ17000ユーザー突破

機能美やデザイン性などの観点から、有形・無形物問わず多くのデザインが賞に選ばれていますが、他にはどのような作品が受賞したのでしょうか?

本記事では、2018年に受賞した作品の中から、特にユニークだと感じられるものを30個ピックアップしました。過去の受賞作品や、「そもそもグッドデザイン賞とは?」についてもご紹介していますので、デザインに興味がある方、次回のグッドデザイン賞へのエントリーを検討されている方はぜひ参考にしてみてください。

グッドデザイン賞とは

グッドデザイン賞は、デザイン性の高さのみならず、機能性や社会に対する貢献度など様々な観点から評価された製品・サービスなどに贈られる賞です。
「公益財団法人日本デザイン振興会」によって運営されており、日本で唯一の「総合的デザイン評価・推奨制度」としてスタートしました。
日本デザイン振興会はデザインを通じて豊かな社会になること・産業が発展していくことを目指し活動を続けてる団体です。

対象

グッドデザイン賞は全16のカテゴリーに分かれており、その範囲は多岐に渡ります。
例えば小物類・生活雑貨・家電などの「生活プロダクト」、浴室や家具などの「家具・住宅設備」、建築・空間などの「産業商業公共の建築・インテリア」などのカテゴリーが存在します。

弊社のformrunは「BtoBソフトウェア・システム・サービス・取り組み」の中の1つ、「業務用システム・サービス」部門で、顧客管理を直感的に行える“カンバン方式”のUIを評価していただきました。

歴史

グッドデザイン賞は1957年よりスタートした「グッドデザイン商品選定制度」を前身としており、通商産業省(現在の経済産業省)によって設立されました。
1998年からは「グッドデザイン賞」として新たに開始され、これまでに45,000件以上ものデザインが受賞しています。

現在、経済産業省はグッドデザイン賞制度の海外展開にも力を入れており、日本のデザインを海外に発信していくことを目的に、各国との連携を進めています。

Gマークとは

Gマークはグッドデザイン賞を受賞したことを示す証です。デザイン界において多大な功績を残した亀倉雄策氏によって考案され、「グッドデザイン商品選定制度」が設立された翌年1958年から使用されるようになりました。

2017年の調査ではGマークのついたサービスやGマークを受賞した企業に対するイメージとして、「魅力的なかたち(外観)をしている」「機能・性能が優れている」「センスが良い企業」「ものづくりが上手な企業」といった好印象を持っている方が多いという結果が出ており、Gマークの有用性がうかがえます。また調査によればGマーク認知度は79%にまで上っています。

参考:公益財団法人日本デザイン振興会「グッドデザイン賞認知率調査(2017年1月実施)」[HP]

グッドデザイン賞の審査方法 / 審査基準

グッドデザイン賞は毎年4月に募集がスタートし、各企業や団体、デザイナーなどからエントリーが行われます。
審査は一次審査・二次審査がまず行われ、その後、特に質の高いデザインに対して特別賞の審査が開催されます。この特別賞審査によって、「グッドデザイン・ベスト100」が選出され、「グッドデザイン賞金賞」や「ファイナリスト(対象候補)」「グッドフォーカス賞」が決められます。

また、審査は

  • 人間的視点(使いやすさや安全性に配慮されているか、共感を得やすいデザイン性かなど)
  • 産業的視点(革新的な技術を使っているか、合理的な設計がされているかなど)
  • 社会的視点(新たな文化の創出や社会に対して貢献しているかなど)
  • 時間的視点(長期的な目線での提案か、過去の蓄積を基に提案が行われているかなど)

の4つの基準で行われ、これらの基準のバランスを鑑みて判断されます。

グッドデザイン賞に応募するメリット

今までご紹介しただけでも、グッドデザイン賞を受賞するメリットが感じられますが、その他にも様々なメリットがあります。こちらでは、5つのポイントに分けましたので、ぜひ応募時の参考にしてみてください。

1. 表彰状

グッドデザイン賞を受賞したサービスには表彰状が授与され、「グッドデザイン・ベスト100」などの特別賞を受賞した場合には、表彰状に加えてトロフィーが与えられます。
例えば社内に表彰状を飾ることで「第三者から高く評価されている」という事実がわかりやすく証明できるため、社外へのアピールやモチベーションのアップへとつなげることができるでしょう。

2. オンラインギャラリーでの紹介

グッドデザイン賞を受賞すると、オンラインギャラリーにてサービスの紹介が行なわれます。オンラインギャラリーでは、サービスの概要や担当者からのコメントなど詳しい情報が掲載され、そのサービスをアピールする場としても役に立ちます。
こちらは誰でも見ることができ、製品開発やサービス間のコラボレーションなど、新たなアイデアを生み出すきっかけになることも考えられます。

3. 審査委員からのコメント

オンラインギャラリーでは、サービスの紹介だけでなく、担当した審査委員からのコメントも掲載されます。受賞した作品に対して「どこが評価のポイントとなったのか」を明示してもらうことにより、今後のサービス訴求にも役立てることができます。
例えばformrunの場合は、「WEBの中でも面倒な業務に特化した面白いツールである」とコメントをいただいており、業務を簡略化することで本質的な仕事に取り組めるようになる点を評価されています。

>>formrunのオンラインギャラリーはこちらから

4. グッドデザイン賞受賞展

グッドデザイン賞に応募して受賞すると、グッドデザイン賞受賞展に作品・サービスを展示することができます。
グッドデザイン賞受賞展とは、その年に受賞したすべての作品・サービスが一堂に会する展示会であり、作品のアピールや企業間をつなぐきっかけの1つとして役立てられています。

2018年は10月31日(水)から11月4日(日)にかけて東京ミッドタウンにて開催され、デザイン関係者や一般の方だけでなく、報道関係者や海外からの視察団など、多くの方々が来場しました。
サービスのパンフレットやチラシなども設置できるため、デザイン志向の見込み客にアピールできるチャンスとも言えます。

5. Gマークの使用

グッドデザイン賞に応募するメリットとして、Gマークを使用できるようになることも挙げられます。デザインの質の高さを証明する証として広く認知されているGマークですが、2017年の調査では約6割もの人が「Gマークのついた商品に魅力を感じる」と答えており、Gマークを商品・サービスを選択する際の参考にしているとも考えられます。

また、グッドデザイン賞を受賞した作品・サービスを有する企業に対してプラスのイメージを持つ方も多く、Gマークをアピールすることは、企業としての価値を上げることにも貢献すると言えるでしょう。

応募するデメリットは「費用」

多くのメリットが挙げられるグッドデザイン賞ですが、唯一のデメリットとして挙げられるのが「費用」の問題です。
グッドデザイン賞は一次審査や二次審査にそれぞれ費用が発生し、受賞した場合にも「受賞パッケージ料」の支払いが求められます。

項目 1件あたりの費用(税込み)
一次審査料10,800円
二次審査料57,240円
受賞パッケージ料156,600円
合計224,640円

 

 

 

 

大まかな料金は上記の通りですが、必要に応じてオプション料金が必要となり、Gマークを使用する場合には別途「Gマーク使用料」が発生します。企業の規模や団体の種類によっては減額措置も行われますが、トータルで考えると決して安い金額とは言えないでしょう。
先にご紹介したような受賞によるメリットを踏まえてエントリーの検討をおすすめします。

2018年の受賞作品

2018年は、特定非営利活動法人おてらおやつクラブの「貧困問題解決に向けてのお寺の活動 [おてらおやつクラブ]」が、活動の意義や仕組みの美しさが評価され、グッドデザイン賞大賞に選ばれていますが、その他にも多様な作品・サービスがグッドデザイン賞に選出されています。

こちらでは、その中でも「ユニークさ」に注目して30個ピックアップしましたので、ぜひチェックしてみてください。

グッドデザイン金賞

グッドデザイン金賞は、その年の受賞作品の中で特に優れたデザインとして認められた作品に与えられる賞です。こちらでは2つの作品をご紹介します。

絵本 [1人称童話シリーズ]

株式会社高陵社書店によって発表された絵本 「1人称童話シリーズ」。
今までは第三者目線でストーリーが綴られていた桃太郎やシンデレラですが、本作は主人公目線(1人称)で語られている作品です。「もし自分が桃太郎だったら?シンデレラだったら?」と新鮮な気持ちで楽しむことができ、想像力を掻き立てられます。

エンタテインメントロボット [aibo]

ソニー株式会社の開発した「aibo」は、人とロボットとの新しい関係を生み出したエンタテインメントロボットです。丸みのあるフォルムや感情を表現するために大きさの変わる黒目など、「生命」を感じさせる工夫が施されています。aiboと共に生活することで、ロボットを家族の一員として感じられる、今までにない暮らしを体験することができるでしょう。

グッドフォーカス賞(新ビジネスデザイン/技術・伝承デザイン/地域社会デザイン/復興デザイン)

グッドフォーカス賞とは、その年の受賞作品の中で、各分野の基準を特に満たしたものに与えられる賞です。

  • 新ビジネスデザイン…新たなビジネスモデルの創出や技術の革新に貢献すると考えられた作品に贈られる賞
  • 技術・伝承デザイン…高い技術や技能をもとに製作された作品に贈られる賞 ※中小企業が対象
  • 地域社会デザイン…地域社会や経済の発展・活性化の力になりうると認められた作品に贈られる賞
  • 復興デザイン…自然災害の復興に向けて高い効果をもたらすと認められた作品に贈られる賞

こちらでは、新ビジネスデザイン、技術・伝承デザインから各1つずつ作品をご紹介します。

ぬいぐるみ [オーダーメイドのぬいぐるみ【クリッチャ】]/新ビジネスデザイン

エソラワークスによる「クリッチャ」は、子どものお絵かきをそのままぬいぐるみとして再現することのできるサービスです。子どもの独特な表現を形作れるのはオーダーメイドだからこそ。素材やサイズ感、重さも子どもの抱っこしやすさを意識して作られており、愛着心を育てることにもつながるでしょう。

スポーツアイウェア [SWANS E-NOX NEURON]/技術・伝承デザイン

山本光学株式会社によってデザインされた「SWANS E-NOX NEURON」は、陸上選手の頭部サイズをもとに開発されたスポーツアイウェアです。山本光学株式会社は、若い世代のアスリートたちの頭部サイズや形状が数年前よりも小さくなっていることを発見。現代の選手に合った形に改良したことで、かつてないフィット感のアイウェアを作り出すことに成功しました。

グッドデザイン・ロングライフデザイン賞

グッドデザイン・ロングライフデザイン賞とは、10年以上にわたって提供され、そして今後も継続して支持され続けるであろう作品に贈られる賞です。
他の賞と異なり、ロングライフデザイン賞はその製品やサービスを利用しているユーザーからの推薦によってノミネートされます。
こちらでは、2018年に受賞した作品の中から、3つご紹介します。

しょうゆさし [G型しょうゆさし]

白山陶器株式会社による「G型しょうゆさし」は、安定性の良さや液だれしにくさ、補充しやすさなどの理由から60年以上に渡って愛されて続けているデザインです。6色のカラーバリエーションがあり、現代の食卓にも違和感なく馴染む点も魅力の1つです。

成型ポテトチップス [チップスター]

1976年に誕生したヤマザキビスケット株式会社の「チップスター」。誰もが見覚えのある円筒型のデザインですが、時代に沿うよう材質などの改良も進められている点も評価のポイントとなりました。

チーズ [雪印メグミルク 6Pチーズ]

雪印メグミルク株式会社の「6Pチーズ」は、日本のチーズのスタンダードと言えるほど長きに渡って愛されている食品です。中身を表現したパッケージも印象的ですが、日本人に合った風味や開封しやすい個包装など、品質向上が続けられている点もロングライフデザイン賞として認められる所以でしょう。

グッドデザイン・ベスト100

グッドデザイン・ベスト100とは、グッドデザイン賞を受賞した作品の中で、特に評価の高かった100点に与えられる賞です。
こちらでは、4つの作品をご紹介します。

メガネ [TouchFocus]

三井化学株式会社の発表した「TouchFocus」は、遠近両用を一瞬で切り替えることのできる革新的なメガネです。フレームに電子回路を内蔵させたり、レンズを液晶にしたりすることで従来の遠近両用メガネに対する煩わしさを解消しています。

炊飯器 [かまどさん電気]

シロカ株式会社の 「かまどさん電気」は、調整に手間のかかる土鍋での炊飯を誰でも簡単にできるようにする炊飯器です。「土鍋らしさ」をデザインで表現しながらも、オール電化の家庭にも対応。しゃもじや手ぬぐいなど、付属品にもこだわって作られた点が評価されています。

電子楽譜専用端末 [GVIDO|グイド]

GVIDO MUSIC 株式会社による電子楽譜専用端末 「GVIDO|グイド」は、譜面のめくりの手間や光の反射による見えづらさなどを解消する製品です。演奏の妨げにならないようにデザインされており、フットスイッチを利用したページめくりや演奏会ごとのセットリスト作成など、専用端末ならではの機能も搭載しています。

国際空港のガチャ売り場デザイン [JAPANESE CAPSULE TOY GACHA]

株式会社タカラトミーアーツが成田国際空港や関西国際空港などに設置した「JAPANESE CAPSULE TOY GACHA」。海外から日本に訪れた人々の「余った小銭」に注目し、小銭をガチャガチャとして消費してもらうことのスマートさが評価されました。

グッドデザイン賞

こちらでは、グッドデザイン賞を受賞した作品の中から、20作品をご紹介します。

ウェアラブルメモ [wemo]

株式会社コスモテックの制作した「wemo」は、腕に巻くことでメモを取るスピードをアップさせるウェアラブルタイプのメモ帳です。油性ボールペンで書くことができ、水では消えないため、着けたままの水仕事も問題なく行うことができます。

靴べら [芯/ SHIN]

株式会社タカタレムノスの提案する「芯/ SHIN」は、デザイン性の高さと実用性を兼ね備えた靴べらです。靴べらを垂直に立てることで、玄関の邪魔をしないサイズ感とスタイリッシュなフォルムを両立させており、さらにユーザーの使い勝手にも配慮されています。

長靴 [ポケブー]

アトム株式会社の発表した「ポケブー」は、長靴の軽量化位に成功した一品。防水の機能は果たしながらも、ペットボトル1本ほどのサイズ感に収めており、ゲリラ豪雨などに悩む人々の悩みを解決することができます。

キッチンバサミ [ナイフなハサミ]

株式会社remyの制作した「ナイフなハサミ」は、キッチンバサミの片側をナイフとしても使うことのできる今までにないタイプのハサミです。ハサミで袋を開けたらナイフにして食材を切り分け…といった使い方もでき、利便性に優れています。また、ハサミを両刃別々に洗えるため、衛生的にも安心です。

カッターナイフ [オルファ ロータリーカッター28/ ロータリーカッター45/ ミシン目ロータリー28]

オルファ株式会社の開発した「ロータリーカッター」は、紙だけでなく、フィルムや布など切りにくい素材も簡単にカットすることのできるカッターです。利き腕や握りやすさ、安全性にも考慮されており、工作や裁断など様々な場面で役立つ一品です。

ダブルクリップ [軽く開けるクリップ「エアかる」]

プラス株式会社の「エアかる」は、少ない力でクリップを開けられるようにした製品。見た目の変化はあまりありませんが、指先の痛みを軽減できる点など実際の有用性が高く評価され、グッドデザイン賞に選出されました。

ボードゲーム [かなカナ]

ディガドゥの発表した「かなカナ」は、陣地取りのような「遊びの楽しさ」と、その遊びを通して言葉を覚える「学び」が共存したボードゲームです。白と黒のみで構成されたシンプルなデザインですが、シンプルだからこその工夫が楽しめる点も高く評価されました。

ごみゼロラベル(剥離紙不要) [ごみゼロラベル]

株式会社ウイル・コーポレーションの提案した「ごみゼロラベル」は、コストやごみの削減、作業効率のアップを叶えたサービスです。配送業者などで実際に使用されており、今後の展開が期待できる点も評価のポイントとなりました。

収納棚(カラーボックス) [Nクリックボックス]

株式会社ニトリの「Nクリックボックス」は、ネジを使わずに組み立てができる手軽さが魅力のカラーボックスです。板をはめていくだけで完成させることができますが、グラつきなどもなく、安定性が高いです。ネジ穴がないことで、従来のカラーボックスにはないスタイリッシュさも生み出しています。

木のホワイトボード [きえすぎくん]

細田木材工業株式会社の提供する「きえすぎくん」は、新しい木の活用方法を提案した製品です。「ウッドパネルホワイトボード」として木材の心地よさを活かした環境づくりに貢献しており、森林の環境保全などの促進にもつなげることができます。

一体型水槽 [AQUA-U]

ジェックス株式会社のデザインした「AQUA-U」は、自然に近い景観を演出することのできる水槽です。ろ過式の底面フィルターや角度を調整しやすいLEDライトがセットになっており、水槽内に器具の設置をする必要がないため、本来の美しさをそのまま楽しむことができます。

石けんで洗って学べる絵本 [Washable Book]

アンファー株式会社の制作した「Washable Book」は、発展途上国に住む子どもたちに手洗いの大切さを伝えるために作られた洗える絵本です。絵本を石けんで洗うことで絵を浮かび上がらせることができ、子どもの「やってみたい」を引きだす効果があります。

体臭測定器(本体及びスマホアプリ) [クンクン ボディ]

コニカミノルタ株式会社の提供する「クンクン ボディ」は、体臭の「見える化」を図った今までにないサービスです。自分では気づくことのできない「体臭」に着目し、客観的に判断できる状態にしたことが評価されました。

めがねフェス [めがねフェス]

一般社団法人福井県眼鏡協会によって開催された「めがねフェス」は、全国のめがね好きを対象に開催されたイベントです。めがねのまちとして知られる鯖江市を中心に取り組まれており、めがね好きとめがねメーカーを楽しく結びつけるイベントとして評価されています。

イベント [0点ミュージアム]

株式会社フレーベル館の開催した「0点ミュージアム」は、子どもたちの誤回答を展示することで、価値観の広がりを創出したイベントです。「正解はひとつではない」という思いを伝えるために「間違いだけどクリエイティブな回答」を集め、大きな反響を呼びました。

保育園 [川和保育園]

社会福祉法人共に生きる会の運営する「川和保育園」は、子どもの自主性を高められるように設計された保育園です。園内の庭や森など、自然との関わりを重視することで、子どもたちに居場所を提供しています。

歯みがきみまもりサービス [処方電動歯ブラシ Curline]

株式会社ミックの「処方電動歯ブラシ Curline」は、電動歯ブラシとスマホのアプリを連動させることで「一人ひとりに合った適切な歯磨き」を定着させることのできるサービスです。日々の習慣にも強く結びついており、予防医学の観点からも好評を得ました。

ウェブサイト [どこかにマイル]

日本航空株式会社(JAL)の提供する「どこかにマイル」は、通常の半分以下のマイルで日本国内のどこかに行くことのできるサービスです。飛行機の空席情報と旅行の日程を紐づけ、申込みから3日以内に行き先を決めることができます。知らない土地に行くきっかけになり、地域の活性化も見込めます。

縦書きWeb普及委員会 [縦書きWeb普及委員会]

次世代Webブラウザのテキストレイアウトに関する検討会によって運営されている「縦書きWeb普及委員会」。世界的には認知されていない「縦書き」を国際標準化することで、デザインの多様性を生み出す可能性を高めています。

2017年の受賞作品

2017年にも興味深い作品が数多くグッドデザイン賞を受賞しています。
大賞にはヤマハ株式会社の「カジュアル管楽器 [Venova]」が新しい管楽器を生み出したとして選出され、高い評価を得ました。
2017年に受賞したその他の作品の中にも「知らなかった!」というものがあるかもしれませんので、ぜひ覗いてみてください。

グッドデザイン金賞

2017年、金賞には17作品が選ばれました。
こちらでは、その中でも特にユニークな1作品をご紹介します。

漢字ドリル [うんこ漢字ドリル]

2017年の流行語にもノミネートされた株式会社文響社の「うんこ漢字ドリル」。一度見たら忘れられないインパクトと、子どもの学習意欲を掻き立てる点が評価され金賞に選出されました。繰り返し書いて覚えなければならない「漢字」ですが、笑いながら学ぶことのできる教材として人気を集めています。

グッドデザイン特別賞(未来づくり/ものづくり/地域づくり/復興デザイン)

2017年のグッドデザイン特別賞は、未来づくり・ものづくり・地域づくり・復興デザインの4つの分野に分かれていました。
こちらでは、ものづくりの分野から2作品ご紹介します。

名刺 [LIMEX(ライメックス)名刺]/ものづくり

株式会社TBMの発表した「LIMEX(ライメックス)名刺」は、紙ともプラスチックとも違う、まったくの新素材で作られた名刺です。主成分は石灰石で、水資源の節約にも貢献。環境面に配慮されていながら、耐水性や耐久性にも優れており、今後の広がりが期待されています。

フセン [テープノフセン]/ものづくり

ヤマト株式会社の手がける「テープノフセン」は、セロハンテープのような形をした新しい付せんです。テープの裏面すべてを貼りつけることができ、従来の付せんのように衝撃で剥がれ落ちることもありません。また、ネーミングにもこだわっており、パッケージとのバランスを考慮して名づけられていることもポイントです。

グッドデザイン・ベスト100

グッドデザインに選ばれた作品の中から、特に優れた作品に与えられるグッドデザイン・ベスト100ですが、こちらでは2017年に選出されたものから2つの作品をご紹介します。

小屋 [無印良品の小屋]

株式会社良品計画による「無印良品の小屋」は、コンパクトなサイズ感でありながら十分な広さを感じられる製品です。日本の風景に合ったシンプルな造りになっており、森の中の宿泊施設としても利用されています。また、家の離れや趣味のための小屋としての使い方など、新しい生き方を提案している点も評価されています。

チョコレート [明治THE chocolate]

株式会社明治の「明治THE chocolate」は、チョコレートに携わる人々の「幸せ」を願って作られた製品です。パッケージのデザイン性の高さも評価のポイントですが、質の高いチョコレートを提案することで、消費者やカカオ農家にメリットを生み出していることもグッドデザイン・ベスト100に選ばれた理由となっています。

グッドデザイン賞

2017年には、そのほかにどのような作品が選ばれたのでしょうか。
こちらでは特にユニークな7つの作品を紹介します。

紙コップ [おめでたい紙コップ]

サンナップ株式会社の発表した「おめでたい紙コップ」は、紅白幕の模様がデザインされた紙コップです。日本人が「紅白」の色使いに対して有するイメージを巧みに利用しており、日本人の気持ちを明るくさせる効果がある作品です。

音楽を味覚化する装置 [SQUEEZE MUSIC]

株式会社乃村工藝社 NOMLABの提供する「SQUEEZE MUSIC」は、音楽の新しい楽しみ方を提案する「ジュークボックス型プロダクト」です。音楽の展開に合わせてジュースが作られていき、1曲聞き終わるとミックスジュースが完成。混ぜ合わさっていく過程をあえて見せることで、ギミックを楽しむこともできます。

壁寄せTVスタンド [ウォール テレビスタンド]

株式会社ナカムラの発表した「ウォール テレビスタンド」は、「テレビを壁にかけたいけれど実現が難しい」という方を対象に考案されたテレビ台です。どのような家にも合わせられるカラーバリエーションや素材で、室内のインテリアの邪魔をしません。

集合住宅 [緑ヶ丘のコーポラティブハウス]

株式会社アーキネットの設計した「緑ヶ丘のコーポラティブハウス」は、9戸の部屋をもつ集合住宅です。どの部屋にも庭とテラスがありますが、さらに共有の中庭を設けることで、自然の豊かさを感じられる設計となっています。

商店街 [沼垂テラス商店街]

株式会社テラスオフィスによって作られた「沼垂(ぬったり)テラス商店街」。以前はシャッターの閉じたお店ばかりだった通りを改装し、懐かしさと新しさが共存する商店街へと変化させました。現在ではお店を開業する人も増えていき、地域の活性化にも貢献しています。

まなびのマーケット [ストアカ]

ストリートアカデミー株式会社によるWebサイト「ストアカ」は、「教えたい人」と「学びたい人」を繋げるソーシャルプラットフォームです。個々人でワークショップを開くことができ、実際に顔を合わせながら交流を深めることが可能です。

マンガ作品の推薦リスト [これも学習マンガだ!〜世界発見プロジェクト〜]

公益財団法人日本財団の「これも学習マンガだ!〜世界発見プロジェクト〜」は、「学びたい」気持ちを誘発することのできるマンガを一挙にまとめた推薦リストです。「文学」や「歴史」などのジャンルに分かれており、マンガを教材として活用する新しさが評価されました。

まとめ:グッドデザイン賞を有効活用しよう

いかがでしたか?

2018年、2017年のグッドデザイン賞を振り返ると、ここ数年だけでも実に多様な作品・サービスが生まれたのだと感じられます。

グッドデザイン賞の受賞は、自社の製品・サービスをアピールできる場が増えることにもつながります。
デザインを売りにしたサービスを提供してはいるもののブランディングやマーケティングがうまくいかなくて…とお困りの方は、グッドデザイン賞へのエントリーを検討してみてはいかがでしょうか。