「独自ドメインとは?」「どんなドメインを選べばいいの?」「取得した後はどれくらい費用がかかるの?」
これらの疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
ビジネスやブランドの信頼性を向上させるためには、独自ドメインが重要になってきます。
この記事では、独自ドメインの必要性やメリット、選び方、取得方法、維持費用について詳しく解説します。これから独自ドメインを取得したいと考えている方は、ぜひご覧ください。
独自ドメインとは?
独自ドメインとは、自分のウェブサイトに独自のURLを割り当てるために取得するドメイン名のことです。
一般的に「www.〇〇.com」や「〇〇.jp」などの形で表現され、他の誰とも共有しない、唯一無二のインターネット上の住所ともいえます。独自ドメインを持つことにより、サイト訪問者や顧客に対して自社ブランドの信頼性や専門性をアピールすることができます。
独自ドメインの基本的な定義と役割
独自ドメインは、インターネット上でブランド力を確立するために必要不可欠です。
たとえば「sample.com」といった独自ドメインは、自社のWebサイトだけでなくメールアドレス(例: aaa@sample.com)としても利用でき、プロフェッショナルな印象を与えます。また、独自ドメインを通じて、サイトのSEO(検索エンジン最適化)効果を高めることも可能です。
サブドメインや共有ドメインとの違い
サブドメインや共有ドメインと異なり、独自ドメインは全ての権利が自分にあり、自由に管理・カスタマイズできます。
たとえば「sample.com」という独自ドメインを取得すると、「service.sample.com」や「blog.sample.com」のようなサブドメインも自由に作成できます。これに対し、無料ブログサービスなどで提供される共有ドメイン(例: 〇〇.wordpress.com)では、カスタマイズやSEOの制限が多く、信頼性やブランディングの面で劣る場合があります。
なぜ独自ドメインが必要なのか?
独自ドメインを取得することには多くの利点があります。
ビジネスや個人ブランドにとって、独自ドメインは単なるインターネット上の住所ではなく、信頼性を高め、ブランドを広めるために重要です。ここでは、独自ドメインがなぜ必要なのかを3つの観点から説明します。
ブランドの信頼性向上
独自ドメインを持つことは、顧客や訪問者に対して、企業やブランドの公式Webサイトとしての信用度が上がり、「安心して情報を閲覧・利用できるサイト」として認識されやすくなります。
たとえば、同じ内容であっても「sample.com」の独自ドメインの方が、無料の共有ドメイン(例: sample.wordpress.com)よりも信頼されやすく、サイト訪問者の不安感を減らす効果があります。
SEOへの影響
独自ドメインを使い運用しているサイトは、検索エンジン最適化(SEO)にも良い影響を与えます。
検索エンジンは、独自ドメインを使用しているサイトを、より信頼性の高いコンテンツ提供元として評価する傾向があります。その結果、検索順位が上がりやすくなることも期待できます。特にビジネスサイトや情報サイトで検索流入を増やしたい場合、独自ドメインの使用は効果的なSEO対策の一つです。
顧客の認知とリピート率への貢献
独自ドメインは覚えやすいため、訪問者が再訪問する際に簡単にサイトを見つけられるようになります。また、短くて覚えやすい独自ドメインは、SNSや広告などのあらゆるチャネルでのプロモーションにも向いています。
顧客がドメイン名を記憶しやすくなることで、リピート率やブランディング効果が高まり、長期的な認知拡大にもつながります。
独自ドメインのメリット
独自ドメインを取得することには多くのメリットがあります。
- 覚えやすく、ブランドの一貫性が保てる
- 自由なメールアドレスの作成が可能
- セキュリティの向上と信頼性の確保
以下、詳細を解説します。
メリット①覚えやすく、ブランドの一貫性が保てる
独自ドメインは、ビジネスやブランドにとって覚えやすいURLを提供します。
顧客は、短くてキャッチーなドメイン名を容易に記憶でき、再訪問や友人への紹介がしやすくなります。また、独自ドメインを使用することで、ブランディングの一貫性が保たれ、企業のアイデンティティが強化されます。これにより、顧客がそのブランドを見た際に、直感的に思い出すことができるようになります。
メリット②自由なメールアドレスの作成が可能
独自ドメインを持つことで、企業やブランド専用のメールアドレスを作成できます。
例えば、info@example.comやcontact@example.comのように、独自のドメインを使ったメールアドレスは、信頼性の向上に寄与します。また、スタッフごとに異なるメールアドレスを設定することで、顧客とのコミュニケーションもスムーズに行えます。このようなメールアドレスは、ビジネスの信頼性をさらに高め、顧客の安心感を与える効果があります。
メリット③セキュリティの向上と信頼性の確保
独自ドメインは、セキュリティ対策にも優れています。
一般的に、独自ドメインを持つサイトは、SSL証明書を導入することで、安全な通信が確保されます。このようなサイトは、URLが「https://」で始まり、ブラウザにロックアイコンが表示されます。これにより、顧客は自分のデータが安全に保護されていると感じ、安心して情報を入力したり、購入を行ったりすることができます。また、独自ドメインを利用することで、フィッシングサイトやスパムサイトとの区別が付きやすくなり、ユーザーにとっても信頼性の高い環境を提供できます。
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独自ドメインのデメリット
独自ドメインには多くのメリットがありますが、導入前に考慮すべきデメリットもいくつか存在します。
- コストがかかる
- 管理が必要
- SEOに即効性はない
- 移行時に手間がかかる
以下、解説いたします。
デメリット①コストがかかる
独自ドメインには取得費用と年間の維持費用が発生します。ドメインの種類やサービスによっては、追加のセキュリティやプライバシー保護の費用もかかるため、総コストが増える可能性があります。
デメリット②管理が必要
独自ドメインを使用する場合、ドメインの更新手続きやDNS設定、サーバーの紐付けなど、管理の手間が発生します。特に更新を忘れるとドメインが失効してしまい、サイトが停止するリスクもあるため注意が必要です。
デメリット③SEOに即効性はない
独自ドメインを取得しても、SEOの効果がすぐに現れるわけではありません。検索エンジンからの信頼を得るには、時間をかけたサイトの運営と良質なコンテンツの提供が不可欠です。そのため、ドメインの効果を実感するまでにはある程度の努力と時間が必要です。
デメリット④移行時に手間がかかる
すでに他のドメインでサイトを運営している場合、独自ドメインへの移行にはSEO対策やリダイレクト設定などが必要で、移行手続きに手間がかかります。適切に設定しないと、検索順位が下がるリスクもあるため、専門的な対応が求められます。
独自ドメインの選び方
独自ドメインを選ぶ際には、いくつかの重要なポイントを考慮する必要があります。適切なドメイン名を選ぶことで、ブランドの認知度やSEO効果を高めることができます。以下に、独自ドメインを選ぶ際の基本ルールと注意点を紹介します。
ドメイン名で押さえるポイント
- シンプルで覚えやすい名前
ドメイン名は短く、シンプルであることが望ましいです。あまりにも長い名前や複雑な単語は、ユーザーが記憶しにくくなります。 - 関連性のあるキーワード
ビジネスやサービスに関連するキーワードを含めることで、SEOにおいて有利になります。たとえば、オンラインショップの場合、「shop」や「store」などのキーワードを含めるとよいでしょう。 - ハイフンや数字の使用を避ける
必ずしもハイフンや数字を含むドメイン名を避けた方が良いわけではありませんが、覚えにくい、間違えやすい印象になることがあるため注意が必要です。
トップレベルドメイン(TLD)の種類と特徴
独自ドメインの選択において、どのトップレベルドメイン(TLD)を選ぶかは重要なポイントです。TLDにはさまざまな種類があり、それぞれが異なる用途やメリットを持っています。ここでは、代表的なTLDの種類とその特徴について説明します。
TLD | 用途・特徴 |
.com | 最も一般的で、商業・ビジネス向け。世界的に認知度が高い |
.jp | 日本国内向け。日本に拠点があることを示す、信頼性が高い |
.net | 通信・ネットワーク関連に適しているが、一般利用も可 |
.org | 非営利団体や社会活動団体向け。信頼性が重視される |
.co | 「company」の略として企業やスタートアップに人気 |
.biz | ビジネス用途向けで、特に「.com」の代替として利用される |
.info | 情報提供サイト向けで、情報を発信するサイトに適している |
.tv | テレビ局や動画配信向け。メディアやエンタメに人気 |
.me | 個人ブログやポートフォリオに最適。親しみやすい印象を与える |
.shop | eコマース、オンラインショップ向け。商用色が強い |
.asia | アジア地域向け。アジアでのビジネス展開を重視する場合に利用 |
.edu | 教育機関限定(通常は大学など)。信頼性が非常に高い |
.gov | 政府機関向け。一般の取得は不可、公式の政府用ドメイン |
.io | テクノロジーやスタートアップに人気。特に技術系サイトで使用 |
注意すべき点
他企業の商標と重複しないか
取得予定のドメイン名が他の企業の商標と重複しないか確認しましょう。ユーザーが勘違いをして来訪してきたり、混乱することが想定される場合は別の名前を検討することをおすすめします。
SNSで同名アカウントが使用可能か
選んだドメイン名がSNS(ソーシャルメディア)のアカウント名としても使用可能であるか確認すると、ブランドの一貫性を保ちやすくなります。サイトと合わせて運用する予定があれば確認しておきましょう。
独自ドメインの取得方法
独自ドメインを取得するためのプロセスは比較的簡単ですが、注意すべきポイントがいくつかあります。以下に、おすすめのドメイン取得サービスと具体的な取得方法、注意すべき点を説明します。
おすすめのドメイン取得サービスの紹介
独自ドメインを取得するには、ドメイン登録業者を利用します。日本国内で人気のあるドメイン取得サービスをいくつか紹介します。
サービス名 | 特徴 | サポート内容 |
お名前.com | 日本最大手で豊富なTLDと各種キャンペーンを提供。運営歴が長く信頼性が高い | 電話・メールサポート、24時間対応 |
ムームードメイン | 初心者にも使いやすいシンプルな管理画面。GMOグループが運営、安価な価格設定 | メールサポート、カスタマイズ性が高い |
バリュードメイン | 豊富なTLDとリーズナブルな価格。セキュリティやプライバシー保護オプションも充実 | メールサポート、プライバシー保護オプション |
Xserverドメイン | エックスサーバーとの一体管理が可能。安定性とサポートに定評あり | 電話・メールサポート、24時間対応 |
さくらのドメイン | さくらインターネットのサービスで、国内サーバーとの連携が便利。安心の日本語サポート | 電話・メールサポート、24時間対応 |
お名前.com
お名前.comは、日本最大手のドメイン取得サービスで、多様なTLDと豊富なキャンペーンが特徴です。運営歴も長く、信頼性とサポート体制が充実しており、法人やビジネス利用にも最適です。
XServerドメイン
Xserverドメインは、エックスサーバーとの一体管理が可能で、安定した運用と24時間対応のサポートが魅力です。サーバーと合わせて利用したい方やビジネスサイト運営に最適です。
ムームードメイン
ムームードメインは、GMOグループが運営する初心者向けのドメイン取得サービスです。シンプルで使いやすい管理画面が特徴で、リーズナブルな価格設定のため、初めてドメインを取得する方や個人利用にぴったりです。
バリュードメイン
バリュードメインは、豊富なTLDと低価格なオプションが魅力です。セキュリティやプライバシー保護のオプションも充実しており、コストを抑えつつ個人情報の保護を重視する方におすすめです。
さくらのドメイン
さくらのドメインは、さくらインターネットが提供するドメイン取得サービスで、国内サーバーとの連携がしやすく、日本語サポートも手厚いです。個人事業主や法人、長期利用を考える方に向いています。
実際の取得手順と注意点
サービス元によって若干の違いはありますが、主に以下の流れでドメインの取得ができます。
- 希望するドメイン名の検索
まずは、取得したいドメイン名が使用可能かどうかを検索します。多くのドメイン登録業者では、希望のドメイン名を入力すると、その可否が確認できます。 - ドメインの選択とカートに追加
希望のドメイン名が使用可能な場合は、選択してカートに追加します。ドメイン名に加え、オプションサービス(例:SSL証明書やプライバシー保護)も選べることがあります。 - アカウント作成と支払い
アカウントを作成し、必要な情報を入力します。その後、支払い方法を選んで手続きを完了させます。 - ドメイン設定
取得後、ドメインの設定を行います。サーバーとの紐付けやDNS設定を行うことで、実際にウェブサイトとして運用できるようになります。
サービスごとの違いと特徴
ドメイン登録サービスによって、料金体系や提供する機能、サポート内容が異なります。以下のポイントに注意して選ぶと良いでしょう。
- 料金体系
初期費用だけでなく、年間更新費用や追加オプションの料金も確認することが重要です。 - サポート体制
技術的なトラブルや疑問が生じた場合に備えて、サポートが充実している業者を選ぶと安心です。電話サポートやチャットサポートが利用できるかどうかも確認しましょう。 - ドメイン移管の容易さ
将来的に他のサービスへ移管する際の手続きが簡単であるかも重要です。移管手数料や手続きの煩雑さを事前に確認しておくと良いでしょう。
独自ドメインの維持費用とコストの比較
独自ドメインを取得した後は、維持にかかる費用を理解しておくことが重要です。以下では、主な維持費用やコストの比較を行います。
維持にかかる年間費用の概算
独自ドメインを維持するためには、毎年一定の料金が必要です。以下は一般的な費用の目安です。
ドメイン登録料 | ドメインの種類やサービスによって異なりますが、年間数千円が一般的です。例えば、.comドメインの場合、約1,000円〜3,000円程度が相場となります。 |
更新料 | ドメインを継続して使用するためには、毎年更新手続きが必要です。更新料は初回登録時と同様の金額がかかることが一般的です。 |
オプションサービス | SSL証明書やプライバシー保護などのオプションサービスを追加すると、さらに費用が発生します。これらのサービスは、年間数百円から数千円の範囲で提供されています。 |
他のドメインとコスト比較
ドメインにはさまざまな種類があり、TLDによってコストが異なります。以下に一般的なTLDのコストを比較してみましょう。
TLD | 概要 | コストの目安 |
.com | 最もポピュラーで、ビジネス向け | 約1,000円〜3,000円 |
.jp | 日本国内向け、制限あ | 約2,000円〜5,000円 |
.net | ネットワーク関連のサービスで使われる傾向 | 約1,500円〜3,500円 |
.org | 非営利団体向け | 約1,000円〜3,000円 |
コストを抑えるためのポイント
初年度キャンペーンの利用
多くのドメイン取得サービスでは、新規登録時に割引キャンペーンを実施しています。これを利用すると、初年度の費用を抑えることができます。
複数ドメインの一括取得
複数のドメインを同時に取得する場合、割引が適用されることがあります。特に、ブランド戦略として関連ドメインを取得したい場合に有効です。
無料オプションの活用
一部のサービスでは、無料で利用できるオプションが提供されていることがあります。例えば、ドメイン取得時に無料のメールアカウントが付与されることがありますので、これを活用するとコストを削減できます。
まとめ
独自ドメインは、ブランドの信頼性やSEO効果を高め、顧客の認知を促進するために重要です。この記事では、以下のポイントを解説しました。
- 必要性: ブランドの信頼性向上やSEO効果の強化。
- メリット: 覚えやすい名前、自由なメールアドレスの作成、セキュリティ向上。
- 選び方: シンプルで関連性のある名前や適切なTLDを選ぶ。
- 取得方法: ドメイン登録サービスで希望のドメイン名を検索・選択・支払い。
- 維持費用: 年間の維持費やTLDごとのコストを把握。
独自ドメインの取得を検討している方は、ぜひこの記事を参考にして、適切なドメインを選びましょう。
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