フォームの設置を検討する際、ツールを使って手軽に作成したいと考える方は多くいます。しかし、フォーム作成ツールにはさまざまな種類があり、選ぶ際に迷うこともあるでしょう。そこで今回は、おすすめのフォーム作成ツールとともに、ツール利用のメリットや作成の流れを紹介します。
ツールを利用する以外の作成方法や、ツールの選び方もまとめました。これからフォームの作成や設置をしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
フォームとは
フォームとはWebサイトなどに設置されている、ユーザーが企業に情報やメッセージを送信するためのツールを指します。以下で、フォームの種類や設置の目的について見ていきましょう。
フォームの種類
フォームには、以下のような種類があります。
・問い合わせフォーム
・資料請求フォーム
・イベント申し込みフォーム
・アンケートフォーム
・会員登録フォーム
・ログインフォーム
・メルマガ登録フォーム
・予約登録フォーム
問い合わせフォームは、ユーザーからの質問や疑問を聞くために設置します。資料請求は自社で作成している資料のダウンロードや申し込みをして欲しいときに使用し、アンケートフォームは顧客の意見を集めて分析したいときに有効です。
フォームにはさまざまな種類があり、用途や目的に合うものを作成する必要があります。フォームの種類によって設ける項目なども異なるので、先に目的を決めておきましょう。
フォーム設置の目的
フォーム設置の目的はさまざまあるものの、基本的にはユーザーからの情報を収集するために設置します。
電話などで問い合わせを受け付けると、聞き忘れや聞き間違い、表記が不明などの問題が生じます。また、データ入力する手間も発生し、正確かつ効率的にデータを集めることができません。その点、フォームは正確な情報をユーザーが入力するので間違いが少なく、手間がかからないというメリットがあります。
そのほかのメリットは以下の通りです。
・ユーザーが手軽にメッセージを送信できる
・入力ミスを防いで正しい情報を得られる
・返信を自動化できる
・業務の効率化をはかれる
・迷惑メールを防げる
フォームを設置するとユーザーが手軽にメッセージを送信できるようになり、コミュニケーションを取りやすくなります。エラー表示などを活用すれば入力ミスを未然に防ぎ、常に正しい情報を収集できるのもメリットです。
また、自動返信機能などを利用すれば受付完了の旨を迅速に伝えられるだけでなく、業務の効率化も図れます。電話番号やメールアドレスなどを掲載する必要がなくなり、迷惑メールやスパムメールを防げるのも魅力です。
フォーム作成ツールとは
フォーム作成ツールとは、フォーム全般を作成するためのツールです。ツールによって得意としているフォームの種類が異なったり、使える機能に違いがあったりします。ツールを使えば、知識のない初心者でも簡単にフォームの作成が可能です。
テンプレートが用意されているツールもあり、ドラッグ&ドロップなどの直感的な操作のみで素早くフォームを作れます。また、フォームの作成だけでなく収集した情報の集計や分析などができるツールも多くあります。用途にあわせ、ぴったりのツールを選びましょう。
ツールを活用してフォームを作成するメリット
短時間で簡単にフォームを作成するなら、ツールの活用がおすすめです。ここでは、ツールを活用してフォームを作成するメリットを紹介します。
初心者でも簡単に短時間で作成できる
ツールを使うと、初心者でも簡単にフォームが作成できます。難しい操作がほとんどなく、知識がなくても短時間で作成可能です。作ったフォームをそのままWebサイトに設置できるツールもあり、設置までスムーズに行えます。
テンプレートが使える
フォーム作成ツールにはテンプレートが多数用意されており、目的や用途にあわせたものを使って作成可能です。テンプレートには基本的な項目がすでに設置されているので、順番を変えたり細かい設定をするだけでフォームが完成します。
テンプレートの種類は選ぶツールによって異なるほか、得意としているフォームの種類も違います。そのため、まずはフォーム作成の目的を決めてからツールを選ぶようにしましょう。
必須項目の抜けや漏れが少ない
ツールを使ってフォームを作成する場合は、ほとんどの方がテンプレートを使用します。そのため、それぞれのフォームに必要な必須項目の抜けや漏れが少ないのもメリットの1つです。特に初めて作成する場合は、テンプレートを使って作成しましょう。
管理や分析がしやすい
フォームの設置では、収集した情報の管理や分析が必要です。しかし、フォームを作成するのとは別で管理するとなると、煩雑で分かりにくくなってしまいます。フォーム作成ツールには集計や分析機能がついているため、一括で管理できるのもメリットです。
別のツールを用意する手間もなく、設置と同時に集計や管理が行えます。ツールによっては集計したデータのダウンロードや、別ツールと連携して管理することも可能です。
フォーム作成ツールの選び方
フォーム作成ツールにはさまざまな種類があり、用途や目的に応じて選び分ける必要があります。ここでは、フォーム作成ツールの選び方を見ていきましょう。
費用をチェックする
まずは、ツールの利用料やプランをチェックしてみましょう。初めてツールを使う場合には、無料プランや無料トライアルが用意されているツールを使うのがおすすめです。最初は無料から試し、用途に応じてグレードアップしていきましょう。
無料と有料では、作れるフォーム数や使える機能に違いがあります。プランごとの違いについては、ツールによって異なるので利用前に確認してください。
操作性で選ぶ
フォーム作成ツールは直感的な操作で使用できるものが多く、初心者でも簡単に扱えます。中でもドラッグ&ドロップなどで操作できるツールは、ユーザー側から見えるプレビュー画面をチェックしながら作成できて便利です。
HTMLなどのコードやタグが分からなくても、フォームの見た目を随時チェックしながら作成できます。ツールを利用する担当者の操作性はもちろん、ユーザー側の入力のしやすさにも注目しながら選んでください。
使いたい機能があるか確認する
フォーム作成ツールには、さまざまな便利機能が備わっています。特に、以下のような機能があるとフォームの作成や管理がしやすくなるでしょう。
・顧客の管理
・データ管理や共有
・iframe埋め込み
・住所補完機能
・自動入力機能
・自動変換機能
・reCAPTCHA
・レスポンシブ
・SSL暗号化
データの管理や共有に関しては、複数の担当者で行う場合に便利です。また、iframe埋め込みが使えるツールは、作成したフォームをそのままWebsサイトに埋め込みできます。住所補完機能・自動入力機能・自動変換機能は、ユーザーの入力を補助する機能です。
reCAPTCHAはbotを弾くのに有効で、レスポンシブデザインに対応したツールではスマホでも見やすいフォームを作成できます。SSL暗号化などのセキュリティに関しては、個人情報を扱うフォームにおいては必須の機能です。
他ツールとの連携ができるかチェックする
フォーム作成ツールを選ぶ際は、他ツールとの連携についてもチェックしましょう。以下のようなチャットツールや分析ツールと連携できると、フォームの管理がしやすくなります。
・Slack
・チャットワーク
・Teams
・LINE WORKS
・Googleアナリティクス
連携できるツールの種類は選ぶフォーム作成ツールによって異なるので、使いたいものがある場合はあらかじめ確認しておくのがおすすめです。
おすすめのフォーム作成ツール6選
フォームを簡単に作成するなら、フォーム作成ツールの利用がおすすめです。ここでは、特におすすめのフォーム作成ツールを6種類紹介します。ぜひ参考にしてください。
formrun(フォームラン)
formrunは無料プランからスタートできるツールです。有料のプランにも無料トライアルが設けられているので、お試しとしても利用できます。無料プランでは1個のフォームが作成でき、PROFESSIONALでは無制限でフォームの作成が可能です。
セキュリティ面はSSL暗号化に対応しているほか、24時間365日サーバーを監視しているため安心して使えます。テンプレートが40種類以上と豊富なほか、iframe埋め込みによって作ったフォームを簡単にWebサイトに設置できるのも特徴です。
formrunの基本情報 | |
プラン(税別) | ・フリー:無料 |
無料トライアル | あり |
セキュリティ | ・SSL暗号化 |
おすすめポイント | ・一斉メール配信機能 |
collaboform(コラボフォーム)
collaboformは、「株式会社コラボスタイル」が提供しているツールです。ワークフローシステムにおいて実績のある企業のツールなので、社外からの申請業務を効率化できます。ExcelやPDFで作成したものを、そのままフォーム化できるのが特徴です。
公開したフォームはPCはもちろん、AndroidやiPhoneなどのスマホでも閲覧できます。申し込みや申請書をWebフォームとして作成し、ペーパーレス化して手軽に管理したい方におすすめです。費用はやや高めですが、それだけの価値があると言えるでしょう。
collaboformの基本情報 | |
プラン(税別) | ・ライト:10,000円/月 |
セキュリティ | 「ISO27017」の認証取得 |
おすすめポイント | ・Excelの申込書をWebフォーム化 |
Tayori(タヨリ)
Tayoriはカスタマイズ性の高いツールとして人気があり、ブランドイメージを大切にしたい企業におすすめです。背景カラーやデザインを自由に変更しながら作成でき、フォームの中にも自社らしさを出せます。
Googleアナリティクスとの連携が可能で、データの集計や分析も簡単です。レスポンシブ対応なので、スマホユーザーの流入を見込んだフォームを作成したいときにも活用できます。7種類のテンプレートがあり、初心者でも多彩なフォームを作成可能です。
Tayoriの基本情報 | |
プラン(税別) | ・フリー:無料 |
無料トライアル | あり |
セキュリティ | SSL暗号化 |
おすすめポイント | ・公開URL設定 |
Googleフォーム
Googleフォームは無料で利用できるツールで、Googleのアカウントを持っていれば誰でも気軽に使えます。特にアンケートフォームの作成を得意としているツールで、デザインにこだわったフォームの作成が可能です。
回答の集計や分析なども行えるため、アンケートの結果を随時チェックできます。複数端末からのアクセスに対応しており、複数の担当者で管理したいときにも便利です。テンプレートも17種類と多いので、試しにツールを使ってみたい方はぜひチェックしてください。
Googleフォームの基本情報 | |
プラン(税別) | 無料プランのみ |
セキュリティ | SSL暗号化 |
おすすめポイント | ・自動返信機能 |
Synergy!LEAD(ジナシーリード)
Synergy!LEADは、BtoB企業におすすめのマーケティングツールです。フォームの作成ができるだけでなく、リードの管理やセグメンテーションも行えます。さまざまな使い方ができるため、1つのツールでマーケティング全般をカバーしたいときにも便利です。
利用する内容によってプランや料金が異なるので、利用前にチェックしておきましょう。SNSとの連携が可能なので、SNSマーケティングを行っている企業にもおすすめです。手厚いサポート体制があるので、利用に不安がある企業でも問題ありません。
Synergy!LEADの基本情報 | |
プラン(税別) | ・フォーム:10,000円/月~ |
セキュリティ | ・HTTPヘッダを付与 |
おすすめポイント | ・リード(見込み客)管理 |
オレンジフォーム
オレンジフォームは無料から利用できるフォーム作成ツールで、有料のビジネス版でも低コストなのが魅力です。半年払いにすると初月無料、年払いにすると2ヶ月分の利用料が無料になります。それぞれ割安で利用できるので、長く使うならチェックしてみましょう。
HTML/CSSカスタマイズに対応しており、知識があれば自由に内容を変更しながらフォームを作成できます。また、チャットツールとの連携により通知を見逃しません。PayPal対応なので、ECサイトなどの購入フォーム作成にもおすすめです。
オレンジフォームの基本情報 | |
プラン(税別) | ・パーソナル版:無料 |
セキュリティ | SSL暗号化 |
おすすめポイント | ・HTML/CSSカスタマイズ |
ツールを使ったフォーム作成の流れ
おすすめのフォーム作成ツールが分かったところで、次はツールを使ったフォーム作成の流れを紹介します。
フォーム設置の目的を明確にする
まずは、フォームを設置する目的を明確にしましょう。顧客からの問い合わせを受け付けたいのか、満足度調査をするためのアンケートを行いたいのかなどによって、作成するフォームの種類が異なります。
ツールによって得意としているフォームの種類も異なるので、最初に目的を決めておくとよりスムーズに作成できるでしょう。
目的に合うツールを選ぶ
目的が決まったら、次にその目的に合うツールを選びましょう。作りたいフォームに近いテンプレートがあるツールや、デザインが自社のイメージに合っているものを選ぶのがおすすめです。その際、あわせて料金やプランが予算に合うかも確認してください。
ツール内のテンプレートを選択する
ツールを選んだら早速編集画面を開き、作りたいフォームに合うテンプレートを選択しましょう。テンプレートはフォームの種類によって個別に用意されている場合と、基本となるテンプレートのみが用意されている場合があります。
個別に用意されている場合は作るフォームにあわせて選び、基本構造のみの場合にはテンプレート選択後に中身を設定していきます。
内容を細かく調整する
テンプレートが選べたら、内容を細かく調整していきましょう。必須項目と任意項目の内容は正しいものになっているか、項目数が多すぎないかなどをチェックします。また、カスタマイズ性のあるツールの場合、カラーやデザインを変更できる場合もあります。
テンプレートをそのまま使うこともできますが、初期設定に頼りすぎずオリジナリティを出すのも大切です。
プレビューなどで仕上がりをチェックする
最後にプレビュー画面などを使い、フォームの仕上がりをチェックしましょう。編集画面とプレビュー画面では印象が異なる場合もあるので、必ずユーザーが実際に見る画面を確認しながら最終チェックを行ってください。問題がなければフォームを公開します。
ツールを利用する以外の作成方法
フォームの作成方法には、ツールの利用以外にコーディングと外注があります。ここでは、ツールを利用する以外の作成方法について見ていきましょう。
自分でコーディングして作る
自分でコーディングをして作る場合には、PHP・HTML・PHPなどのプログラミング言語を扱える必要があります。いくつものコードやタグを使いながらコーディングを行い、目的に合ったフォームを作成していきます。
コーディングして自作する方法や専門知識がないと行えないため、初心者にはおすすめできません。知識や経験があり、自分でコーディングを行える方はチャレンジしてください。
外注する
もう1つの方法としては、外注が挙げられます。専門業者に依頼することでハイクオリティなフォームが作成できるのがメリットですが、それだけ大きな費用がかかってしまうので注意が必要です。また、改善や修正の度に担当者に連絡しなければなりません。
ツールの利用よりも高額になるケースが多く、手間も多くかかってしまいます。簡単かつ短時間で高機能なフォームを作成したいなら、やはりツールの利用がおすすめです。
ツールを使って高機能なフォームを短時間で作成しよう!
今回は、フォーム作成ツールの概要やおすすめのツール6選を紹介しました。フォームを作成する方法にはいろいろなものがありますが、短時間かつ低コストで高機能なフォームを作るならツールの利用がおすすめです。
選ぶツールによって使い心地や作れるフォームの種類が異なるので、ぜひ本記事を参考にしながら自社の目的や用途に合うものを選んでください。高機能なフォームでCV数のアップを目指しましょう。