商品・サービスの満足度や改善点を、顧客の購買行動を調べるためにはアンケートの実施が必要です。アンケートは、質問によってさまざまな情報を得られるため、顧客の意見を確認するのに適した手段になります。
ただ、アンケート後に回答を集計して分析しなければ、アンケートによる効果は十分に得られません。また、集計・分析が十分にできておらず、回答結果を活用しきれていない企業も少なくありません。
そこで今回は、アンケートの集計方法やアンケートの集計・分析ができるツールの選び方を解説します。
formrunは目的別に用意されたテンプレートにクリックで設問項目を追加するだけで、簡単にアンケートを作成することができます。
無料プランでも設問数は無制限ですので、アンケート内容を充実させることができます。
また、条件によって分岐させる設問や、同じ回答選択肢の設問を繰り返す場合に利用できるマトリクス選択によって、フォームの長さを短縮することもでき、回答率を大幅に向上させることが可能です。
回答の自動集計機能も備わっており、回答データを「リスト」「縦棒グラフ」「円グラフ」などの形式で一覧表示できます。CSVエクスポートやGoogleスプレッドシートへの出力にも対応しているので、回答データを分析する際にも役立ちます。
目次
アンケートの集計方法3選
アンケートの集計方法は、主に以下の3つです。
- 単純集計
- クロス集計
- 自由記述集計
それぞれの集計方法を見ていきましょう。
単純集計
質問ごとの回答の数や割合を集計する方法を単純集計といいます。
単純集計は、アンケート結果全体の傾向や回答の比率・平均値の把握が可能です。ただ、単純集計は回答者の世代や性別などの属性を知りたい場合には適していないため、単純集計のみでは回答結果は十分に分析できません。
そのため、単純集計は回答結果の全体像を把握する際に活用し、その後は別の集計方法を用いて詳細な情報の把握を進める手順が最適です。
クロス集計
単純集計よりも詳細な回答結果を確認できる方法が、クロス集計です。
年代や仕事、住んでいる場所など、回答者の回答以外にもさまざまな情報から集計・分析ができます。また、他の質問項目とかけ合わせてより詳細な情報を集計・分析する方法も可能です。
そのため、特定の商品がどの年齢の顧客に評価されているか、どの職業の顧客が不満を持っているか、などの情報もわかります。
自由記述集計
自由記述の質問項目で活用できる集計・分析の方法が、自由記述集計です。テキストを自由記述した質問と数字を自由記述した質問それぞれで異なる方法があります。
どちらの自由記述項目も設置する可能性があるため、間違えずに理解しておきましょう。
自由記述項目について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
>> アンケートの自由記述の3つの集計方法や分析方法、作成のポイントを解説
数値データの集計
数値データの集計は、「平均値」「中央値」「標準偏差」「最小値」「最大値」の5つの値を確認します。
基本的に、回答結果の「平均値」を用いて集計しますが、極端に大きな数値や小さな数値がある場合は、「平均値」に正しく算出できません。「平均値」が正しく算出できない場合は、「中央値」を用いて分析を行います。
テキストデータの集計
テキストの自由記述回答を集計する際は、主に以下2つの方法で行います。
- アフターコーディング:回答で似ているものをカテゴリー分けし、それぞれを分類コードに変換して集計する方法
- テキストマイニング:テキストを単語や文節で分類して、使用頻度や使用される単語同士の関連性や関係性を分析する方法
テキストの自由記述回答をすべて読むためには、多くの時間と手間が必要です。
そのため、類似するデータはできるだけ分類して、分析しやすくします。
アンケート結果のまとめ方6選
アンケート結果のまとめ方は、主に以下の6つです。
- 円グラフ
- 帯グラフ
- 棒グラフ
- 折れ線グラフ
- レーダーチャート
- 散布図
それぞれのまとめ方を見ていきましょう。
円グラフ
円グラフは、丸い形のグラフをしており、それぞれのデータの割合を確認できるグラフです。
例えば、複数の選択肢の中から1つの回答を選択するラジオボタン式の質問の場合、円グラフでそれぞれの回答数と回答全体の割合を可視化できます。また、円グラフは割合が高いものから順に時計回りで表示するため、最も割合の高い回答が右上、最も割合が低い回答が左上に来る仕組みです。
帯グラフ
帯グラフも円グラフと同様に、それぞれのデータの割合を確認できるグラフです。形状が円ではなく帯状の長方形になっており、割合の高いものから順に表示されます。
縦向きの帯グラフの場合、1番下に最も割合の高い回答、1番上に最も割合の高い回答が来る仕組みです。横向きの帯グラフでは、1番左(内側)に最も割合の高い回答、1番右(外側)に最も割合の低い回答がきます。
formrunでは上記のような表が自動で生成されます。簡単にエクスポートすることも可能なのでぜひご利用ください。
棒グラフ
棒グラフは、数値データの量を表すグラフです。
主に、複数回答ができる質問項目の回答数をまとめる際に活用します。また、1つの棒グラフが各回答の数を示しているため、選択できる回答が5個ある質問の回答数を示す場合、5つの棒グラフが必要です。
折れ線グラフ
時系列の変化を示す際に活用するグラフが、折れ線グラフです。
例えば、アンケートで回答を折れ線グラフでまとめる場合、横軸が「年」や「月」・縦軸が「量」などの数値の軸に、時系列ごとの回答数を点で記します。そして記した点を線でつなぐと、時系列ごとの回答数と変化の流れを確認できます。
また、複数回答と単一回答のどちらでも活用できるため、幅広い活用が可能です。
レーダーチャート
複数のデータを比較してまとめたい場合やそれぞれの回答のバランスを見たい場合に活用できるのが、レーダーチャートです。基本的に5つの評価項目をそれぞれ五段階評価していき、五角形で結果が表示されます。
五角形が大きいほど全体的に評価の高いデータだと判断でき、五角形が正五角形に近いほどバランスのいい評価などの判断が可能です。また、回答の傾向をわかりやすく示せるため、複数要素から評価したい際にはおすすめのグラフになります。
散布図
データ同士がどのような関係か確認する場合に活用するのが散布図です。
例えば、縦軸に「商品の満足度」、横軸に「商品の価格」を置き、それぞれの数値を点で記して評価します。商品の価格と満足度のどちらも高い位置に点が集中すれば商品に適した価格、反対に満足度が低く商品の価格が高い場所に点が集中すれば不適切な価格などの判断が可能です。
そのため、商品やサービスの価格設定・顧客満足度の改善方法の発見などで活用できます。
Excelでアンケート集計する方法
単一回答の集計をExcelで行う場合、COUNTIF関数を使います。
COUNTIF関数は、指定した範囲内で条件に合ったセルを数える関数なため、しっかりと一覧表にまとめた単一回答が入力してあるセルをすべてCOUNTIF関数で囲むのが大切です。
集計したい範囲のセルの行と列を入力し、「”」で条件を囲んで加えます。
例:COUNTIF(E3:E15”とてもよかった”)
以上の方法で、単一回答の集計が可能です。
複数回答の集計をExcelで行う場合、「SUM関数」と「INDEX関数」の2つを使います。
SUM関数は指定した範囲内のセルの数の合計値を求める関数で、INDEX関数は指定した範囲内のセルの値を求める関数です。
例
- 「=SUM(範囲)」
- 「=INDEX(範囲, B3, B9)」
- 「=SUM(INDEX([範囲],0,[列番号]))」
アンケートの集計をExcelで簡単に行いたい方はこちらの記事をご覧ください。
>> アンケート集計を効率化!初心者でもできるExcelピボットテーブルの使い方
アンケートの集計・分析で使うツールの選び方3選
アンケートの集計・分析で使うツールの選び方は、主に以下の3つです。
- 機能は充実しているか
- 料金は適しているか
- セキュリティ対策は万全か
ツールの選び方をそれぞれ見ていきましょう。
機能は充実しているか
ツールを利用する場合、どのような機能が搭載されているのかの確認が大切です。
回答管理機能やレポート機能、集計機能などが搭載されているツールを利用すれば、集計方法がわからない方でも気楽に集計ができます。また、集計した回答データを分析して、課題解決やサービス改善に活用できるため、ツールのコストパフォーマンス向上が可能です。
機能の充実さに加えて操作性の観点からツール選びをするのもいいでしょう。
料金は適しているか
ツール選びでは、料金を比較して判断するのも大切です。
機能性が充実しているツールでも料金が高く、予算が厳しくなる場合はあまりコストパフォーマンスがよくありません。反対に、料金が安くても機能性や操作性が高いと感じるツールであれば、アンケート回答の集計・分析がしやすくなります。
ただ、安さばかりに目を向けてしまうと機能性やセキュリティ性が低くなる可能性があるため、注意が必要です。
セキュリティ対策は万全か
アンケート回答には、多くの個人情報が含まれているため、セキュリティ対策が十分にされているかの確認も大切です。万が一、顧客の個人情報が流出してしまうと、自社の信用を損なったり顧客が危険に晒されたりしてしまいます。
セキュリティ対策が万全にされていると、その分割高になるケースがほとんどですが、セキュリティ関連のトラブルによる損失と比較すると安価です。そのため、セキュリティ面も考慮した上でツール選びをしましょう。
▼formrunは、ISO 27001(ISMS)の取得やSSL/TTLSの採用など、最高水準のセキュリティ対策が施されたフォーム作成ツールです。安心して個人情報を預けることができるため、セキュリティを重視する方に強くおすすめです。
アンケートの集計に関するよくある質問
アンケート集計に関するよくある質問はを整理しました。それぞれの質問と回答を見ていきましょう。
アンケート結果報告に最適な例文はありますか?
アンケート結果報告は、以下の項目にしたがって行います。
- アンケートの目的
自社の〇〇の売上が低下しているため、顧客がなぜ購入しなくなったのかを調査するためにアンケートを実施しました。
- アンケートの方法
期間:2024年6月10日~6月15日
対象:〇〇を購入するボリューム層である20~30代1,000人
方法:Webアンケート
- アンケート結果の概要
70%を超える人が、料金の値上がりが原因で〇〇を購入しなくなったと回答し、料金が原因で売上が低下傾向にあると判断できます。
また、物価高や円安などの影響によって、経済的に厳しいと感じている人も増加していることがわかりました。
- アンケートの詳細(具体的な内容)
・直近1ヵ月間の〇〇の売上
(〇〇の購入頻度や回数の増減、今後の利用など質問を設定し、経済的に厳しい人やもともと料金が理由であまり購入していない人など、背景を分けた集計をしてもいい。)
・〇〇を購入する際に重視するポイント
(料金や商品の品質、満足しているかどうか、頻繁に利用しているか、他社で大体できないかなど)
- 所感
今回実施したアンケート結果では、料金の値上げによって売上が減り、今後も減少する可能性がうかがえます。
商品の料金の重要性を再発見でき、物価高などによる購買行動の変化がわかる結果だと感じました。
アンケート結果の発表方法で効果的なものはありますか?
アンケート結果の発表は、報告書を作成し報告書に沿って行うのが最適です。報告書の内容はできるだけ主観的な意見を入れず、客観的な意見を盛り込むのが大切になります。
また、誰に向けてどのような内容を報告するのかも考慮した上で報告書を作成すると、より相手に伝わりやすい発表が可能です。
アンケート集計もできるフォーム作成ツール「formrun」もおすすめ!
アンケート集計もできるフォーム作成ツール「formrun」の特徴は、主に以下の通りです。
- 集計結果はリアルタイムでグラフ化できる
- EFO(フォーム最適化)で回答率の向上が期待できる
- テンプレートが豊富にある
集計結果はリアルタイムでグラフ化できる
formrunは、アンケート回答を随時集計しグラフ化したデータを、リアルタイムで更新します。アンケート結果を随時更新してくれるため、アンケート実施中にも現状の回答状況や回答全体の傾向の確認が可能です。
そのため、アンケート回答が暑めり始めた段階で、改善策や新たな施策の立案などを進めていけます。また、デフォルトで搭載されている機能なため、複雑な設定をせずに実装できます。
▼無料でお試しもできるので、ぜひ一度お試しください。
EFO(フォーム最適化)で回答率の向上が期待できる
formrunは、EFO(フォーム最適化)により、回答率の向上が期待できます。
主に、リアルタイムでのエラー表示や入力成功サイン、半角自動変換などの便利な機能によって、回答者はあまり手間をかけずに回答が可能です。さらに、離脱防止機能として画面を離れる際にポップアップが表示されるため、回答者の行動を抑制させる効果も期待できます。
そのため、アンケートフォームの離脱率低下にもつながります。
▼formrunのEFO機能について詳細はこちらからご確認ください
テンプレートが豊富にある
formrunには、アンケートフォームで使えるテンプレートが数多く提供されています。主に、顧客アンケートやイベントセミナーアンケート、社内アンケートなど、目的に応じて最適なテンプレートの選択が可能です。
そのため、初めてアンケートフォームを作成する方でも、デザイン性の高いアンケートフォームに仕上げられます。また、お好きなテンプレートを選択するだけでアンケートフォームの作成も可能です。
アンケートの集計・分析をツールを使って効率的に行いましょう!
アンケート結果を集計してまとめていくためには、集計方法や分析方法、グラフの性質を理解している必要があります。
特に、自由記述のアンケート回答は、選択式の回答と比べて集計・分析が複雑なため、事前に方法を整理するのが大切です。回答データをうまくまとめられれば、業務改善や品質向上のための施策立案や新商品の開発などで活用できます。
これからアンケートの集計・分析を行う場合は、集計・分析方法やツール選びを意識してみてください。
formrunは、無料で簡単にアンケートフォームを作成でき、アンケート結果をリアルタイムで集計可能です。また、アンケートフォーム作成に特化しており、入力途中保存やリアルタイムエラー表示などの入力補助機能をつけられます。そのため、これまでのフォームよりも回答者の離脱を防止できます。