EFOは、コンバージョンに直結する極めて重要な施策の1つです。
特にBtoB業界・人材業界・ECを主とするWebサイトにおいて、EFOは目に見える効果を期待できます。
本記事では、入力フォームで離脱が発生する主な原因や、離脱率を改善する7つのEFO施策について解説します。
実際にEFO施策によって離脱率が改善した事例や、EFOに役立つツールもあわせて紹介しますので、EFOツールの導入を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
目次
EFOで離脱改善する前に知っておきたい!5つの離脱原因
自社の入力フォームでなぜ離脱が発生しているのか、原因を知っておく必要があります。
入力フォームで途中離脱が起こる主な5つの原因は、次の通りです。
- 入力フォームが小さすぎる
- 入力項目が多すぎる
- 余計やリンクやバナーが多い
- エラーの原因がわからない
- 入力フォームが複数ある
当てはまる項目がないか確認しながら、自社サイトのフォームの問題点を洗い出しましょう。
原因1.入力フォームが小さすぎる
フォームや文字のサイズが小さすぎたり、行間が詰まりすぎていたりすると、非常に読みづらく、ユーザーにとってストレスです。
わかりにくいフォームは、入力が面倒だと感じてしまいます。例えば、高齢の方が入力するフォームで文字が小さいと、ユーザーのモチベーションを下げ、離脱につながりかねません。
入力フォームはユーザー目線を意識して、見やすく・わかりやすいフォームにする必要があります。
原因2.入力項目が多すぎる
入力項目が多いフォームは、入力時間が長くなるため、ユーザーにストレスを与えます。
ユーザー情報を得られる貴重な機会であるため、多くの項目を入力してほしい気持ちはわかりますが、多すぎるとユーザーにとっては苦痛でしかありません。
さらに、ユーザーは「不要な情報を知られたくない」という気持ちがあります。本当にその情報は必要なのかと疑問を感じてしまう入力項目が多いと、企業への信頼低下に繋がりかねません。
原因3.余計なリンクやバナーが多い
フォームページ内に広告のリンクやバナーなどが表示されていると、誤ってタップしたユーザーが他のページへ遷移してしまい、そのまま離脱する確率が高まります。
リンクを誤ってタップしたことに気づいてフォームへ戻ってきても、再度最初から入力し直さなければならない場合、ユーザーは面倒に感じてしまいすぐに離脱しかねません。
フォーム内のコンバージョンを促す以外の不要なリンクやバナーは、ユーザー獲得の機会を逃してしまう可能性が高まります。
原因4.エラーの原因がわからない
「エラー箇所がわからない」「エラー内容が理解できない」などの理由から、ユーザーはどの情報を修正すればいいかわからず、離脱する場合があります。
フォームの入力エラーは、想像以上に頻発します。入力ミスが起きた際、リアルタイムでエラー内容が表示されれば、再度正しい情報を入力しやすくなりユーザーに便利です。
原因5.入力フォームが複数ページある
入力フォームが複数のページで構成されていると、セッションタイムアウトで入力内容が消えてしまう場合があり、再度入力する手間が生じて離脱に繋がります。
スマートフォンから申し込みや問い合わせをする場合、時間がかかるため、途中で入力作業を中断して、後から入力を再開したいと考えるユーザーも存在します。
EFOツールの中には、入力した情報がリセットされないように設定できるものもあるため対策をしましょう。
項目を減らしてフォームのページ数を増やさない施策も、ユーザーのストレスを軽減できます。
今すぐ実践できる!EFOで離脱改善する8つの施策
EFOにはできるだけ早く取り掛かるのが得策です。EFOで離脱を改善するための以下8つの施策を紹介します。
- 入力項目を減らす
- 入力エラーをリアルタイムで表示させる
- スマホ対応ページを作成する
- メールアドレスは1回入力にする
- 残りの入力項目を表示する
- 半角・全角の自動切換えや住所の自動入力を使う
- 入力フォームとランディングページを一体化させる
- チャットボットを使う
どれも今すぐ実践できる施策ですので、1つずつABテストを実施して、自社フォームの離脱率改善・コンバージョン向上を目指しましょう。
弊社が提供するフォーム作成ツールformrunでは、EFO施策に役立つ機能が豊富に揃っています。詳しくは下記ページをご覧ください。
フォームの離脱率を大幅改善!フォーム解答時の入力補助機能がオプションでご利用いただけます。
施策1.入力項目を減らす
入力項目をできるだけ減らし、ユーザーが入力する手間や時間を省きましょう。
「会社名」などのパーソナルな情報や「サービスを知ったきっかけ」など、ユーザーが「入力する必要はあるのか」と感じてしまう項目はないかチェックします。自社のフォームに本当に必要な項目かどうか検討しましょう。
「必須」と表示された項目が多すぎるのも、ユーザー離脱へつながる原因です。
どうしても項目が多くなる場合は、入力中の項目のみ表示する「アコーディオン」や、1ページ1問1答形式の「ステップフォーム」で、画面上の項目を減らす設定が有効です。
施策2.入力エラーをリアルタイムで表示する
ミス入力が起きた際、リアルタイムでエラー表示を出したり背景を色付けしたりして、ユーザーに知らせれば、フォーム入力完了してくれる確率は高まります。
申し込みや問い合わせの完了ボタンを押した後に、エラーが表示されると、エラー箇所を探して入力し直す必要があるためユーザーにとって大きなストレスです。
エラーメッセージを表示する際は、以下の点に留意して、ユーザーの気持ちに寄り添いましょう。
- ユーザーを非難しない
- 堅苦しい文章は避ける
- わかりやすいくコンパクトな文章を心掛ける
- エラーメッセージはミス入力が起きた項目の近くに表示させる
施策3.スマホ対応ページを作成する
スマートフォンからウェブサイトを閲覧しているユーザーのために、スマートフォン表示の最適化を図ることは重要です。
パソコン表示に最適化した横に長い入力フォームをスマートフォンで開くと、文字が小さく見づらくなります。
フォームを実装する際は、あらゆるデバイスから表示確認をしましょう。
施策4.メールアドレスは1回入力にする
メールアドレスの入力はできるだけ1回の入力で済むようにしましょう。
メールアドレスを2回入力するフォームは、ユーザーの入力ミスを防ぎ、受付完了メールを確実に配信するのに役立ちます。しかし、多くのテキストを入力する手間となり、ユーザーにとってはストレスの原因です。
メールアドレスの入力は1つに絞り、フォーム近くへ入力ミスの確認を仰ぐマイクロコピーなどを添えるなどして、ユーザーの負担を減らしましょう。
施策5.残りの入力項目を表示する
残りの入力項目の数や、残りのページ数を表示すると、ユーザーは最後までモチベーションを下げずに入力してくれる確率が高まります。
途中離脱を改善するためには、フォームまでたどり着いたユーザーのモチベーションを、入力完了まで下げないことが大切です。
ユーザーは、残りいくつ入力すれば完了できるかわからない状況では不安を感じます。残り項目数の表示によって「面倒だけど、残り〇項目だから最後まで入力しよう」という気持ちになり、入力完了率が向上します。
施策6.半角・全角の自動切換えや住所の自動入力を使う
自動入力機能は、入力の手間を省き、ユーザーの離脱を防止できます。例えば、氏名を入力するとふりがなを自動で入力したり、郵便番号を入力すると自動で住所が入力されたりする機能があります。
メールアドレスや電話番号など、記号や数字を使う項目は、全角と半角の「自動切替」を使うと、ミス入力によるエラー防止が可能です。
ユーザーの入力の手間を省く機能は、コンバージョンに繋がりやすくなるため、大いに活用しましょう。
施策7.入力フォームとランディングページを一体化させる
他のページへ遷移する頻度が高いほど、ユーザーの離脱率は高まります。
ランディングページの下部へ入力フォームを設置するなど、1つのページでフォーム入力まで完了する仕組みを作ると、コンバージョンの改善が期待できます。
施策8.チャットボットを使う
チャット形式で入力を操作するチャットボットは、画面をスクロールする手間がなく、テンポよく入力操作できるため、ユーザーのストレス軽減に効果的です。
ユーザーに親しみやすさを与えられるメリットもあります。
EFOで離脱改善した成功事例5選
formrunのEFOによって離脱改善に成功した企業事例を5つ紹介します。自社で離脱改善の施策を行う際の参考にしてください。
今回の事例では以下のような施策を行いました。
- 会員情報をformrunで自動入力
- formrunで回答項目数を最適化
- formrunで条件分岐項目を活用
- フォームに届く資料のイメージを掲載
- 多すぎる回答項目を整理
それぞれの事例を、詳しくご紹介します。
株式会社モノクロム様
株式会社モノクラム様が運営する女性向け複業支援プラットフォーム「週末モデル」では、EFO施策によって、フォーム回答時の手間を大幅に軽減することに成功しました。
具体的には、お問い合わせフォームで名前や企業名、メールアドレスなどの会員情報が自動で入力されるように設定しています。ユーザーは入力しなければならない情報がすでに入力されている状態から回答ができ、ユーザビリティの向上につなげています。
【参考ページ】
https://form.run/media/cases/weekend-model/
株式会社Shirofune様
株式会社Shirofune様では、GoogleやFacebookの広告運用を自動化する「Shirofune」を提供しています。
EFOを導入する前は、資料請求フォームが存在するにもかかわらず、ほとんど機能していない点が課題でした。
EFOを導入し、フォームの回答項目を精査し、顧客の回答度合いに応じた項目数に変更したところ、入力完了率が2倍になりました。
【参考ページ】
https://form.run/media/cases/shirofune/
株式会社RITA-STYLE様
株式会社RITA-STYLE様は、パーソナルジムRITA-STYLEを運営しています。
formrunを、サービスサイトの無料カウンセリングの申込フォームに活用されています。
以前は、WordPressのプラグインで作ったフォームを使用していました。店舗選択の選択項目が多くページが長くなってしまう、文字の入力や項目の選択がしづらいの課題がありました。
formrunを導入し、条件分岐項目を活用したことで、ページの長さが改善し、入力や選択の利便性が向上します。formrunの無料利用期間中にフォーム通過率は2倍にまで向上しました。
【参考ページ】
https://form.run/media/cases/rita-style/
株式会社OKAN様
株式会社OKAN様が運営する、組織課題可視化ツール「ハイジ」では、資料請求フォームにEFOを導入しています。
資料請求フォームは、どのような資料が届くのかユーザーがイメージできるような工夫をすると、入力完了率を高めることが可能です。「ハイジ」の資料請求フォームでは、カバー画像や資料内容を明示した結果、入力完了率が3倍に増加しました。
新規事業の多くは予算が少なく、高価なCRMやMAツールの導入は、難しい場合がほとんどです。
EFOはコストパフォーマンスにも優れており、営業担当者が他の業務に専念できるなど、効率的にコンバージョンを最大化する効果が期待できます。
【参考ページ】
https://form.run/media/cases/okan/
カメラブ株式会社様
カメラブ株式会社では、出張撮影や撮影レクチャーのマッチングサービス「camelove」を展開しています。
EFO導入以前は、フォームの回答項目が多く離脱率が高いことに悩んでいました。EFO導入後は、離脱率は30〜40%の減少に成功しました。
SNSでのプロモーションが主軸となっている事業や、BtoB向け事業のスタートアップにおいて、EFOは大きな成果をもたらすことがわかる事例です。
【参考ページ】
https://form.run/media/cases/camelove/
EFOでの離脱改善に役立つツール3選
最後に、EFOでの離脱改善に役立つ以下の3つのツールをご紹介します。
- EFOCUBE
- Formy
- formrun
いずれも有料ツールです。フォームのユーザビリティを高め、離脱改善効果を期待できます。
ツールの利用料金や機能について、1つずつ詳しく解説します。
入力補助機能が豊富「EFO CUBE」
EFO CUBEは、業界最高数の26個の入力補助機機能を搭載しています。各項目ごとの詳細なデータ分析が可能で、管理画面からの簡単な操作で、各数値の自動レポート作成も可能です。
他ツールに比べると利用料金は高額ですが、6か月間のABテストを実施後に離脱率の改善が見られなかった場合は、全額返金保証の対象です。
■料金プラン
初期費用:無料
月額:50,000円(6か月の契約期間あり)
■機能
- ふりがな自動入力、入力エラー背景色などの入力補助
- ページ別分析や自動レポート作成などのデータ分析
■URLサイト
https://www.efo-cube.info/
初月無料で使える「Formy」
Formy(フォーミー)は、直感的な操作で簡単に入力フォームを作成できるEFOツールです。
EFOに役立つ機能を網羅しており、コンバージョンの獲得数やエラー表示回数などのデータ収集も可能です。
■料金プラン
初月:無料
月額:6,600円
■機能
- 入力フォーム作成
- データ分析
- 住所補完
- 全角
- 半角自動切替
■URLサイト
https://formy.jp/
EFOもできる簡単フォーム作成ツール「formrun」
formrunは、40種類以上あるテンプレートから、オリジナルの入力フォームを簡単に作れるフォーム作成ツールです。EFOに役立つ機能を備えています。
下記がformrunに搭載されているEFO機能の一例です。
- リアルタイムエラー
- 入力成功サイン
- 入力途中保存
- 半角自動変換
- ふりがな自動入力
- 残項目数表示
- 離脱防止機能
また、フォームの離脱率を管理画面からリアルタイムで可視化できるため、フォーム改善のPDCAを素早く回しやすいのも魅力の一つです。
一般的にEFO専門ツールは導入に時間がかかる上に、平均月額30,000円の費用がかかります。formrunであれば、通常プランに追加料金を支払うだけでEFO機能を利用できるため、低価格での導入が可能です。
専門的な知識がなくても直感的に入力フォームを作成でき、作成したフォームはそのままウェブサイトで表示できます
formrunの詳しいEFO機能に関しては、下記記事をご覧ください。
フォームの離脱率を大幅改善!フォーム解答時の入力補助機能がオプションでご利用いただけます。
■料金プラン
Free:無料
BEGINNER:月額3,880円(税抜)
STARTER:月額12,980円(税抜)
PROFESSIONAL:月額25,800円(税抜)
※EFO利用料金(通常の料金プランに追加で必要)
- 単品プラン:月額3,000円(税抜)
- 使い放題プラン:月額30,000円(税抜)
■機能
- 入力フォーム作成
- 入力フォーム用テンプレート
- 住所補完機能
■URLサイト
https://form.run/home
PDCAを回しながらEFOで離脱改善しよう
入力フォームを最適化し、離脱改善するためには、以下のような施策が有効です。
- 入力項目を減らす
- 入力エラーをリアルタイムで表示させる
- スマホ対応ページを作成する
- メールアドレスは1回入力にする
- 残りの入力項目を表示する
- 半角・全角の自動切換えや住所の自動入力を使う
- 入力フォームとランディングページを一体化させる
- チャットボットを使う
EFOは、少ない予算でコンバージョンを高める効果が期待できる、費用対効果に優れた施策です。
今回ご紹介したEFOツールなどを活用し、PDCAを回しながら離脱改善を目指しましょう。