Spirは、シンプルで使いやすい日程調整ツールとして、2019年設立のスタートアップ企業が開発しました。
無料の個人用プランの人気を受け2022年8月から、法人向けのチームプランを提供開始しています。
主にHR(採用)部門やセールス・マーケティング部門で利用が広がり、150社以上が導入。登録ユーザー数は1年で約4.3倍に増加(個人版を含め)して、現在は10万人以上が利用しています。
魅力は、提示された複数の日程候補から、都合のいい日時を選択するだけで日程調整が完了する操作性の高さです。GoogleカレンダーやMicrosoftカレンダーと同期して、スケジュール管理ツールとして活用することもできます。
今回は、多くのユーザーに支持されるSpirの魅力や使い方を詳しく解説します。これから、日程調整ツールを導入したい方に役立つ内容です。
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目次
Spirの機能とは?
Spirの機能で、特徴的な4つの項目を紹介します。
複数アカウントをまとめて管理
Spirでは複数のアカウントの登録が可能です。仕事とプライベートなど、複数のカレンダーを使い分けている方でも予定をまとめて管理できます。
予定のある日程を自動で候補から外して調整をするため、ダブルブッキングや休日勤務を未然に防げます。
決定した日程は、仕事用のカレンダーのみに登録されます。
複数ユーザーの日程を調整
Spirは日程調整の主催者が選択した候補日の中から、参加者が希望する日程を選ぶだけで日程調整が完了します。
一人ひとりに向けた希望日時の確認作業を減らせるため、手間と時間を省けます。
参加可能な日程候補を自動抽出
Spirは複数ユーザーのスケジュールから、空き時間を自動的に抽出できます。
日程調整に費やす時間の省略と、人為的なミスによるダブルブッキングをなくせます。
Web会議のURLを自動発行
Spirでは日程が確定した時に、ビデオ会議のURLを自動的に発行・通知できます。
連絡漏れをなくせ、業務の手間を減らせる点がメリットです。
▼bookrunにも日程調整に役立つ機能が豊富!日程調整にかかる面倒な作業を軽減します。
Spirの使い方①ログイン・アカウント登録方法
Spirの登録にかかる時間は、たった1分です。以下の3ステップで、簡単にアカウントを作成できます。
1 連携サービスを選択する
Spirのサイトを開いて、画面右上の「Spirを無料ではじめる」をクリック→ユーザー登録するアカウントを選択
※今回は、Googleアカウントと連携します
2 連携アカウントを選択
連携させるGoogleアカウントを選択
「登録へ進む」をクリック。
3 Spirのアクセスを許可
アクセスの許可に関するボックスすべてにチェックを入れて「続行」をクリック
登録が完了すると、Googleカレンダーと同期された画面が表示されます。
以上で、ログイン・アカウント登録は完了です。
Spirの使い方②他のカレンダーを追加する方法
別アカウントのカレンダーを追加する際は、以下の手順を踏みます。
カレンダーリストの最下部にある「カレンダーを追加」をクリック
追加するアカウントを選択→追加アクセスを承認
ふたつめのカレンダーと予定が追加されました
Spirの使い方③日程調整の方法
Spirの日程調整方法は、下記の6ステップで実施できます。シンプルな操作性が魅力です。
1 .「候補を提案」をクリック
画面左上の「作成」から「候補を提案」をクリック
2.「調整方法」を選択
日程の調整タイプを選択
「確定型の調整」は主催者が提案した候補の中から参加者が日程を確定する方法です。個人面談など、参加者が1人の時に使います。
「投票型の調整」は主催者が日程を提案して参加者に投票してもらい、主催者が最終的な日程を確定する方法です。参加者が複数人の時に役立ちます。
3 基本情報を入力
タイトルなどの基本情報、候補日などを入力
4 日程の候補日を自動で抽出
チームプランの場合「候補を自動抽出」をクリック→チーム全員のカレンダーの空き時間から、候補日時を自動で抽出→設定が完了したら、画面下部の青ボタン「保存」をクリック
※候補日時はリストから編集するか、カレンダーの直接クリックで候補を削除することで、ドラッグ&ドロップによる調整ができます。
5 保存
保存を押すと、参加者に対する日程候補の共有方法が表示されます。
保存が完了すると、ダブルブッキング防止のため、候補日が「調整中」と表示されます。(主催者のカレンダーのみ)
6 日程調整を依頼する相手に情報共有
調整に関する情報の共有は、URLまたはメールで可能です。
参加者側には、上記のような見た目で候補日が表示されます。
Spirの便利機能①空き時間URLを作成
「空き時間URL」の機能を使うと、あらかじめ設定した条件に合致する空き時間を自動抽出して相手に提示できます。
参加者が一人のみで、自分の空きスケジュールから相手に候補を選んで欲しい時に便利な機能です。
1 空き時間URLを作成
画面左上「作成」から「空き時間を共有」→「空き時間URLを作成」をクリック
2 基本情報と参加者を入力
基本情報と参加者を入力
※タイトルは2種類(①管理用 ②相手に見える)設定が可能です。
3 候補日の条件を設定
曜日別に抽出したい時間帯や、抽出開始日・公開期間などを設定
4 保存
入力が完了後、画面最下部の「保存」ボタンをクリック
5 空き時間URLを知っている人に公開
参加者への共有方法(URLかメール)を選んで情報を共有
Spirの便利機能②予定のキャンセルや変更
確定している予定のキャンセル・変更機能が搭載されているのは、「確定型の調整」「空き時間URL」だけです。
「投票型の調整」で確定した予定のキャンセル・変更は、Spir以外の連絡手段を使って主催者に伝える必要があります。
ここでは、「確定型の調整」「空き時間URL」それぞれの予定キャンセル・変更方法を紹介します。
「確定型の調整」の予定をキャンセル、変更する方法
「確定型の調整」で設定した予約をキャンセル・変更する方法は、以下のとおりです。
確定通知メールから調整リンクにアクセス
キャンセルの場合:「キャンセル」を押してキャンセルの理由を記入→確定
予定を変更する場合:「別の候補を依頼」を押して変更依頼の理由を記入→確定
以上で、確定型の調整ができます。
「空き時間URL」予定をキャンセル・変更する方法
「空き時間URL」で設定した予約のキャンセル・変更する方法は、下記の通りです。
確定通知メールから調整リンクにアクセス
キャンセルする場合:「キャンセル」を押して理由を記入→確定
予定を変更する場合:キャンセルの操作を実施→主催者から送られてきたURLのサイトにアクセス→日程を再選択
以上で、空き時間URLの予約キャンセル・変更が完了します。
Spirの料金プランとは?
Spirは、個人利用かチーム利用で発生する料金が変化します。これから、各プランについて解説します。
個人プラン
個人プランは無料で利用可能です。ただし、使える機能に制限があり、チームメンバー間での予定共有ができません。
日程調整の方法が限られるなど、Spirのメリットを活かせない可能性があります。
チームプラン
チームプランは利用人数により5つの料金体系に分けられています。
利用可能人数 | 月額料金 | |
Starter | 5人 | 6,600円 |
Essential | 20人 | 22,000円 |
Standard | 60人 | 55,000円 |
Growth | 120人 | 88,000円 |
Enterprise | 121人以上 | 要相談 |
外部のWebサイトへのiframe埋め込みや、日程確定時に任意の質問フォームを表示が可能です。
1か月間の無料トライアルがあり、契約前に使用感を確認できます。
▼bookrunはすべての機能を無料で利用できる日程調整ツールです。費用をかけずに導入したい方はぜひご検討ください。
Spirで連携可能なアプリ
連動できるツールがすでに使用しているものであれば、新たに操作を覚え直す手間なく、効率的なツール連携を開始できます。
Spirで連携可能なアプリは以下のとおりです。
カレンダーアプリ
- Googleカレンダー
- Microsoftカレンダー
連携させることで、カレンダーに登録している予定を、日程調整スケジュールに自動で反映させられます。Spirで確定した予定は、カレンダーアプリに自動登録が可能です。
ダブルブッキングの防止に役立ちます。
ビデオ会議アプリ
- Zoom
- Google Meet(Googleカレンダーを連携させた場合に利用可能)
- Microsoft Teams(Microsoftカレンダーを連携させた場合に利用可能)
連携により、予定確定とともにWeb会議用の URLが自動発行されます。
業務の手間を省けるため、ぜひとも利用したいアプリです。
Slack
チームプランのみ、日程確定をSlackに通知可能です。
個人プランでは、Slackアプリから連携設定をすることで、Slackにメール通知が届けられます。
詳しい設定方法はこちらのサイトをご覧ください。
ビジネスに活用できる日程調整ツール4選
ここでは、ビジネスシーンで役立つ日程調整ツールを4種類紹介します。
30秒で予定調整ボードが作成可能:bookrun
bookrunは複数のカレンダーと連携できるツールです。
複数人のスケジュールから空いている日程の自動抽出をして、Webページの調整ボードを埋め込むなど、幅広い活用ができます。
現在はベータ版のため、今後、さらなる機能の追加や発展を期待できるツールです。
3万社以上の導入実績:eeasy
eeasyは特許を取得している独自の機能を多数持っているツールです。予定に対する担当者を、スケジュールの空き状況に合わせて自動で振り分けるなどの機能が搭載されています。
個人利用は無料で、チーム内で共有利用が可能なグループ用は1か月間の無料期間があります。
上場企業や有名ベンチャーなど3万社以上に導入実績がある、注目のツールです。
eeasyホームページ:https://eeasy.jp/
商談支援に強み:スケコン
オンライン名刺交換の機能を持つ日程調整ツールが「スケコン」です。
スケジュール調整の情報を共有したメンバー同士の、オンライン名刺が自動で交換され、アドレス帳に自動登録されます。
登録された情報はCSV出力も可能で、営業活動に利用ができます。
スケコンホームページ:https://schecon.com/
登録不要で完全無料:アイテマス
「アイテマス」は全機能が無料で利用できるツールです。(2023年3月現在)
時期は未定ですが、将来的に一部機能が有料化予定のため注意が必要です。
無料で有料ツールと同等の機能を使えるメリットは大きいため、日程調整ツールとはどのようなものか、とりあえず試してみたい方にオススメのツールです。
アイテマスホームページ:https://aitemasu.me/
Spirで日程調整の流れを一括化を実現
日程調整ツールであるSpirの特徴は以下のとおりです。
- 複数のカレンダーをまとめて管理できる
- 複数ユーザーのスケジュールから空き時間を自動抽出
- 主催者が候補日を提示、参加者が選ぶだけで調整完了
- ビデオ会議のURLを自動発行
- ダブルブッキングを防げる
複数アカウントのカレンダーの管理やビデオ会議URLの自動発行により、日程調整の手間を省略してくれます。
Spirを活用することで、日程調整業務の効率改善を目指しましょう。