EFO施策でCVRを改善するには?成功事例とおすすめツール

EFO

CVRの改善で重要なことは「コンバージョンに近い箇所から改善する」ことです。

例えば「資料請求する」「お問い合わせする」「会員登録する」などユーザーのコンバージョンを促す場所が該当します。
なかでも顧客情報などを入力させる入力フォームは、もっともコンバージョンに近い位置であるため、CVRの改善においては最優先です。

入力フォームを改善する施策をEFO施策と呼び、CVR改善においてまずはじめに行う施策のひとつです。
そこで本記事では、以下についてマーケティング初心者でも分かりやすく解説します。

  • そもそもCVRを低下させる原因
  • EFO施策でCVRを改善する方法
  • CVRが低い入力フォームの特徴
  • EFO施策の成功事例
  • おすすめのEFOツール

本記事を参考にしてCVR改善に役立ててください。

入力フォームのCVRを低くさせる原因

入力フォームのCVRを低くさせる主な原因は以下の3つです。

  • 入力項目が多すぎる
  • フォームが入力しにくい
  • 他のページに遷移させるリンクがある

ユーザーは面倒に感じたり行動に迷ったりすると、そのページから離脱しようとします。入力フォームを最後まで入力してもらうためには、ユーザー目線に立ち、面倒を感じさせずコンバージョンに一直線に進める動線作りが重要です。

EFOでCVRを改善する7つの方法

EFOでCVRを改善させる方法は、以下の7つです。

  1. 必要な入力項目だけに絞る
  2. 申し込みボタン以外の遷移先を設置しない
  3. 文字は最低11ptに設定しておく
  4. 半角や全角などの入力制約はしない
  5. プルダウンや記入例などを設定しておく
  6. エラーが起きても入力状態を保持する
  7. 長文は短文表示に切り替えてスクロールさせない

EFO施策を行ううえでもっとも重要なのはユーザー目線に立って改善することです。以降ではそれぞれの改善策と、どこにユーザー目線が考えられているのかを踏まえて解説します。

弊社が提供するフォーム作成ツールformrunでは、上記のEFOを備えたフォームを簡単に作成できます。formrunが提供するEFO機能についてはこちらをご覧ください。

フォームの離脱率を大幅改善!フォーム解答時の入力補助機能がオプションでご利用いただけます。

1. 必要な入力項目だけに絞る

まず、入力項目は自社にとって必要なものだけに絞ってみてください。入力項目が多いとユーザーはストレスを感じてしまい、コンバージョンから遠ざかってしまいます。

EFOではユーザーに負担をかけないよう、入力項目は最低限にして、コンバージョンしてもらいやすい入力フォームを目指しましょう。

2. 申し込みボタン以外の遷移先を設置しない

EFOで見落としがちなのが、コンバージョン先以外の遷移先を設置していることです。申し込みボタン等のコンバージョンとは別に遷移先を設置していると、ユーザーは別の遷移先をクリックしやすくなります。

人は決定することを先延ばしにする傾向があるため、無意識にコンバージョンとは別の遷移先を選択して後回しにする可能性が高まるのです。

コンバージョンへ一直線に進んでもらうために、コンバージョンボタン以外の遷移先は設置しないようにしましょう。

3. 文字は最低11ptに設定しておく

ユーザーは文字が見えにくいとストレスを感じるため、最低でも11ptに設定しておくようにしましょう。普段スマートフォンやパソコンで見ている文字の大きさのほとんどは、最低11ptで設定されています。

そのため、普段よりも文字が小さく見えると、文字を読むことに負担がかかるため、離脱してしまう可能性が高くなるのです。

見やすい文字の大きさとして最低でも11ptを目安に設定しておきましょう。

4. 半角や全角などの入力制約はしない

入力をしてもらう際は半角と全角の違いによる制約は設けないようにしましょう。特に多い事例が住所や電話番号の入力項目です。数字を半角ではなく全角で入力しなければいけないフォームは離脱が起きやすくなります。

ユーザーはスマートフォンでもパソコンでも普段から半角入力に慣れているため、全角入力は手間となりストレスを与えてしまうからです。

自社の入力フォームで、現在全角入力で設定されている場合はすぐに半角入力にも対応させましょう。

5. プルダウンや記入例などを設定しておく

プルダウンの設定や記入例の表示は、ユーザーへの負担を減らしてCVR改善に効果的な手段です。

記入例の記載があれば、ユーザーはどのように記入すればいいのか迷わなくなります。プルダウンの設定はわざわざ入力する手間を省けるため、ユーザーが入力フォームを埋めてくれやすくなるのです。

6. エラーが起きても入力状態を保持する

入力フォームで入力時にエラーが起きても、フォームの入力状態が保持される設定は必ずしておきましょう。
エラーが起きて入力状態がリセットされてしまうと、ユーザーは再度同じ入力作業にストレスを感じるため離脱につながる可能性が高まります。

入力エラー等が発生しても、入力状態が保持できる設定をしておき離脱のリスクを省きましょう。

7. 長文は短文表示に切り替えてスクロールさせない

入力フォームは可能な限り短くしてあまりスクロールさせないようにしましょう。

特にフォーム最後の規約事項等の資料は長文になります。一定だけ表示させる設定などできるだけ短文表示を行い、スクロールさせない工夫を施すのがおすすめです。

ユーザーには「ここまで入力すれば終了」というゴールをできるだけわかりやすく見せるようにしましょう。

EFOすべきCVRが低いフォーム8つの特徴

効果的なEFOができていないためにCVRが低い入力フォームの特徴は、以下の8つです。

  • 入力項目が多く面倒に感じる
  • 他の遷移先リンクが設置されている
  • 文字が小さいなどで読みにくい
  • 入力に制約があり面倒に感じる
  • 入力内容でユーザーを悩ませる項目がある
  • エラーが起こると再入力する必要がある
  • 送信ボタンの近くにリセットボタンが設置してある
  • 個人情報の扱いに関する同意事項が全文表示されている

株式会社ニュートラルワークスが実施した2022年のアンケート結果だと、フォームを離脱したことのあるユーザーの割合は75.5%でした。

このような状況から、自社の入力フォームの状態を把握することは、EFOにおいて重要な作業です。自社の入力フォームがCVRの低いフォームの特徴に当てはまっていないか、それぞれチェックしてみましょう。

1. 入力項目が多く面倒に感じる

入力項目が多いとユーザーはストレスを感じてしまい、項目を入力する前に離脱する可能性が高まります。

実際に株式会社ニュートラルワークスが2022年に行ったアンケート結果では、フォームを離脱した理由として54%とダントツで高かったのが「入力必須項目の多さ」でした。

アンケート結果からも入力事項は極力減らして、まずはユーザーからコンバージョンしてもらいやすいフォームにするのが先決であるといえます。

参考:【調査レポート】75.5%がフォーム入力中に離脱を経験。その理由は?入力フォームにおける課題を調査 | QUERYY(クエリー) 

2. 他の遷移先リンクが設置されている

コンバージョン以外の遷移先が入力フォームに設置してあると、ユーザーがコンバージョンから遠ざかる可能性が高まります。

人は決断を先延ばしにしてリスクを回避する傾向があるため、リスクのない別の遷移先を優先してしまう可能性があるのです。

入力フォームに会社概要やサービスページへの遷移先を設置している場合は、リンクをコンバージョンのみに絞り、ユーザー行動に迷いを生じさせないようにしましょう。

3. 文字が小さいなどで読みにくい

文字が小さいフォームは読みづらくユーザーにストレスを与えてしまいます。入力ミスも起きてしまう要因です。

文字の大きさが8〜9ptだとかなり小さく感じるため、最低でも11ptの大きさで設定するようにしましょう。

4. 入力に制約があり面倒に感じる

入力する際に全角入力や指定文字を使用しなければいけないなどの制約があると、ユーザーはストレスを感じてコンバージョンに至らない可能性が高くなります。

また任意入力でもいいような長文入力の項目を必須入力にするなども、ユーザーに余計な負担をかけてしまう可能性があります。

極力入力する際の制約は省き、負担を最小限にしておきましょう。

5. 入力内容でユーザーを悩ませる項目がある

入力例がなかったり、どのような内容を入力すればいいのか分からなかったりなど、ユーザーが入力時に悩んでしまうようなフォームはCVRが低くなる原因の一つです。

ユーザーは少しの迷いで面倒に感じてしまうため離脱リスクが高まります。

入力させたい内容を極力シンプルにしたり入力内容の記入例を表示したりして、悩ませず迷わせない入力フォームにすることが重要です。

6. エラーが起こると再入力する必要がある

入力エラーや入力内容に不足があった場合に、再表示される入力フォームで入力内容がすべて消えていると、ユーザーの離脱につながりCVRが低下しやすくなります。

ユーザーが一度入力した情報はエラーが発生しても保持された状態にしておき、手間とストレスを省くように工夫しておきましょう。

7. 送信ボタンの近くにリセットボタンが設置してある

コンバージョンさせるボタンの近くに、リセットボタンが設置されていると誤ってユーザーが押してしまう可能性があります。
リセットボタンを誤って押してしまうと再度入力するのが手間となり、ユーザーに負担をかけてしまいます。

リセットボタンは再入力のリスクを回避するために設置するのは控えておきましょう。

8. 個人情報の扱いに関する同意事項が全文表示されている

個人情報の取り扱いに関する文章はどうしても長くなるため、ユーザーに余計なスクロールをさせる手間をかけてしまいます。
コンバージョンボタンまでの距離も遠ざかってしまいCVRの低下を招きかねません。

同意事項等の文章は省けないため、EFOツールなどを利用して全文を短縮させて表示させる設定などを行っておきましょう。

EFOでCVR改善できた成功事例3選

formrun」とは、formLabを運営している弊社が開発・提供するフォーム作成ツールです。
そんなformrunによるEFOでCVRを改善した成功事例を紹介します。それぞれで行った施策は以下のとおりです。

  • 株式会社GOAL-B様:入力フォームに受け取れる資料の画像を掲載
  • 株式会社OKAN様:入力フォーム編集作業の簡便化
  • カメラブ株式会社様:入力しやすいフォームへと改善

以下で各企業がどのようなEFO施策でCVRを改善したかについて詳しく解説します。

株式会社GOAL-B様:画像を使って効果的なフォーム作成


株式会社GOAL-B様は、スタートアップ企業として社内にエンジニアがいない状態でした。
そのなかでもEFOツールを導入したことで効果的な入力フォームが作成可能になったのです。

デザイン性の高いフォームが作成できるEFOツールを利用して、入力フォームに受け取れる資料の画像も入れ込むことで、視覚的に魅力が伝わりやすい入力フォームを作成しています。

EFOツールを導入したことで、顧客対応のスピードアップと入力フォーム作成時の効率化が実現でき、成約率アップを実現しています。

社内エンジニアがいないからこそ、「画像」を使ってフォームをリッチに!創業2年目のスピード感にformrunがフィットする理由とは!?(株式会社GOAL-B 様) | formLab 

株式会社OKAN様:資料ダウンロード数300%アップ

 

株式会社OKAN様は、月間経常利益を指標としており、そのためにもリード獲得の増加が課題でした。


そこでリード獲得に欠かせない入力フォームの見直しをするにあたり、EFOツールの導入を決断します。

EFOツールを導入したことで入力フォームの編集が誰でも簡単にできるようになり、入力フォームのPDCAを素早くかつ効率的に回せるようになりました。

また、資料請求フォームにて入力完了率を高めるEFO施策として、入力フォーム内にダウンロードできる資料がどのようなものか明確になるよう、カバー画像を入れ込みました。

その結果、資料ダウンロード数が300%もアップしたため、EFOは事業成長に対して大きな貢献を果たしました。

資料ダウンロード数が3倍に!?新規事業でMRRを伸ばすためにformrunが最適な理由とは(株式会社OKAN 様) | formLab

カメラブ株式会社様:EFOでフォーム離脱率40%改善を達成

カメラブ株式会社_集合写真
カメラブ株式会社様は、もともと自社で会員登録用の入力フォームを作成されていましたが、離脱率が高く登録率の伸びに課題を持っていました。

そこでEFOツールを導入してユーザーが入力しやすいフォームを意識して改善を行ったことで、ユーザーの離脱率が約40%も改善します。

EFOツールを導入して入力フォームの改修を行っただけで、リード獲得数の増加とフォーム編集の効率化の両方を実現できた事例です。

登録フォームの離脱が40%減少!スタートアップならではのformrun活用法(カメラブ株式会社 様) | formLab

CVR改善に活用できる厳選EFOツール3選

CVR改善におすすめなEFOツールを以下3つに厳選しました。

  • EFO CUBE
  • formrun
  • Gyron-n EFO

各ツールの特徴や料金、どのような企業に向いているかなどについて詳しく解説します。

1. EFO CUBE:業界最大数の入力補助機能が魅力


出典:
EFO CUBE

EC CUBEは株式会社エフ・コードが運営する業界大手のEFOツールです。業界最多の機能数をほこり、入力サポートが充実しています。
具体的には、Yahoo!やMeta(Facebook)の外部IDを利用して簡単に個人情報の入力が可能です。

またデータ解析機能も、ユーザーの離脱ポイントの分類や項目ごとのエラー回数など内容の分析を行って自動レポートを作成できます。

ツール名

EFO CUBE

特徴

業界最多の機能数

豊富な入力サポート

自動レポート作成

データ分析

料金

初期費用:0円

月額費用:50,000円(5フォーム)

向いている企業

入力フォームの入力サポートを充実させたい企業

細かなデータ解析を行いたい企業

URL

https://www.efo-cube.info/ 

 

2. formrun:30秒でサクッと高機能フォームを作成


出典:
formrun

formrunは株式会社ベーシックが運営するEFOツールです。最短30秒で誰でも簡単に入力フォームを作成できます。

40種類以上のテンプレートはデザイン性が高く、カスタマイズも可能です。連携先も豊富で、即時通知やデータ連携などチームでの分析が効率化できる機能にも優れています。

formrunには以下のような豊富なEFO機能が備わっています。

  • リアルタイムエラー
  • 入力成功サイン
  • 入力途中保存
  • 半角自動変換
  • ふりがな自動入力
  • 離脱防止機能

詳しいEFO機能に関しては下記のページをご覧ください。

フォームの離脱率を大幅改善!フォーム解答時の入力補助機能がオプションでご利用いただけます。

各フォームごとに、必要なEFO機能を簡単に設定できます。動画やイラストで機能説明がされているので、初心者の方でも安心です。

フォームの離脱率が管理画面で確認できるため、フォーム改善のPDCAを素早く回せます。

EFO機能はオプション機能となっており、2つのプランから選択可能です。EFO機能を実装したいフォームが少ない方は月額3000円の単品プラン、全てのフォームにEFO機能を実装したい場合には月額30,000円の使い放題プランがおすすめです。

ツール名

formrun

特徴

最短30秒でフォーム作成

120種類以上の高いデザイン性のテンプレート

即時通知・即時連携

ダッシュボード機能

メール一斉配信

料金

FREE:0円

BEGINNER:3,880円(無料トライアルあり)

STARTER:12,980円(無料トライアルあり)

PROFESSIONAL:25,800円(無料トライアルあり)

向いている企業

フォーム作成・編集のPDCAを高速で回して効率化したい企業

フォーム内のカスタマイズを充実させたい企業

チーム管理と顧客アプローチを両立させたい企業

URL

https://form.run/home 

 

3. Gyron-n EFO:ログ解析でフォームの弱点が丸わかり


出典:
Gyron-n EFO

株式会社ユニヴァ・ジャイロンの運営するEFOツールが、Gyron-n EFOです。Gyron-n EFOの特徴は、ログ解析によって現状の入力フォームの弱点を見つけ出せる点です。

ユーザーの離脱率の高い項目やエラーが表示されやすい項目など、CVR低下につながる可能性の高い部分を把握できます。

タグのみで実装できる簡単なフォーム作成機能などもあり、マーケティング初心者でも扱いやすいツールといえます。

ツール名

Gyron-n EFO

特徴

ログ解析による課題点の発見

入力支援サポート機能

タグ挿入のみのフォーム設置

料金

初期費用:0円

月額費用:15,000円〜(2フォームまで)

※3フォーム目以降:1フォーム10,000円

向いている企業

現状のフォームの改善点を見つけたい企業

入力サポートを充実させたい企業

できるだけシンプルにフォーム作成したい企業

URL

https://www.gyro-n.com/efo/ 

 

EFOはCVR改善に大きく貢献できる施策

CVRの改善を行う際はEFOの実施を最優先しましょう。入力フォームはCVにもっとも近い場所に位置しているからです。

CVRを改善できるEFO施策は以下の7つです。

  1. 必要な入力項目だけに絞る
  2. 申し込みボタン以外の遷移先を設置しない
  3. 文字は最低11ptに設定しておく
  4. 半角や全角などの入力制約はしない
  5. プルダウンや記入例などを設定しておく
  6. エラーが起きても入力状態を保持する
  7. 長文は短文表示に切り替えてスクロールさせない

以上の改善施策を行ううえで意識すべきなのが、ユーザー視線を持つことです。ユーザーがストレスフリーで悩まず面倒に思わせない入力フォームを目指して、CVR改善を実現させましょう。

弊社の提供するformrunであれば、簡単にEFO機能を備えたフォームが作成できます。まずは無料でシンプルなフォームを作成してみてください。

formrun