会社の抱えている課題や不満を的確に把握して改善できている企業は、多くありません。十分に対策できていると感じている場合でも、実際には多くの不満や課題があるケースがほとんどです。
サーベイは、なかなか発見できない組織や従業員の課題や不満を明確化させて、改善させやすくできる調査です。ただ、サーベイを理解して実施している企業は少ないため、課題が放置されている企業が多くあります。
そこで今回は、サーベイの意味やアンケート、リサーチとの違い、実施方法を解説します。また、サーベイの種類も紹介します。
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目次
サーベイとは?
サーベイとは、組織の課題解決や問題点の発見に取り組むために組織全体を把握する調査です。
主に、企業で従業員が個々に抱えている課題や職場環境の改善のために実施されます。また、従業員の満足度やストレス、エンゲージメントの調査がサーベイと呼ばれています。
そのため、サーベイは従業員の抱えている問題や職場環境や人間関係を改善させるために実施されるケースがほとんどです。
サーベイの目的
サーベイは、見つけにくい組織全体で抱えている課題や不満の調査や従業員が個人的に抱えている課題や問題を調査するのが目的です。
特に、数値データとして扱いにくい従業員満足度や管理職の抱えている課題を数値化させて、より分析しやすいように可視化させます。
サーベイを実施して組織全体の現状を把握すると、個々で抱えている課題の明確化が可能です。また、改善のための取り組みもしやすくなります。
サーベイとリサーチやアンケートとの違い
サーベイとリサーチ・アンケートとの違いは、主に以下の通りです。
- サーベイ:組織の課題を解決するために組織全体を把握するための調査
- リサーチ:調査目的や内容が明確になっている調査
- アンケート:多くの人に同じ質問をする調査
リサーチとアンケートは、一見するとサーベイと同じ意味の言葉だと判断してしまう方が多くいますが、具体的にはそれぞれ意味が異なります。
「企業で実施する特定の顧客層に対して商品やサービスの認知度の調査」がリサーチで、「リサーチしたいものを実際に調査する手段」がアンケートです。
そのため、それぞれの言葉の意味を混同せずに理解しておきましょう。
サーベイの種類
サーベイの種類は、主に以下の7つです。
- 従業員サーベイ
- 組織サーベイ
- エンゲージメントサーベイ
- モーラルサーベイ
- コンプライアンス意識調査
- ストレスチェック
- アセスメントサーベイ
サーベイの種類をそれぞれ解説します。
従業員サーベイ
従業員サーベイは、従業員に向けて職場の意見や不満、満足度を調査するために用いられます。
主に、離職率の低下や生産性の向上などを目的に実施される調査で、従業員が抱えている不満や課題から企業の問題点や課題の発見が可能です。
従業員同士の関係が改善されたり仕事に対する関心や意欲を向上させたりできるため、スキルアップや組織内でのコミュニケーションの活発化にもつながります。
組織サーベイ
組織サーベイは、組織単位で従業員の人間関係やモチベーション、エンゲージメントなどの状況を把握するために行う調査です。
短期間で何度も実施する「パルスサーベイ」と年に1、2度の頻度で実施する「センサスサーベイ」の2種類があります。パルスサーベイでは迅速に改善できる課題の発見ができ、センサスサーベイでは長期的な改善のために必要なポイントを発見できます。
また、離職防止や職場環境の改善にも役立つため、組織内での雰囲気や働きやすさの改善も可能です。
エンゲージメントサーベイ
エンゲージメントサーベイは、自社や自社の商品・サービスへの愛着心が従業員にどれほどあるのか調査する際に用いられます。
自社に対して愛着を持ってる従業員が多くいるほど、離職率の減少や労働意欲の向上が期待できるため、大切な調査の1つです。また、会社単位での問題点や課題を明確にできるため、改善策の立案もしやすくなります。
モーラルサーベイ
モーラルサーベイは、従業員が持っている士気や意欲を把握するために行う調査です。
士気や意欲の高い従業員が多くいるほど、組織で抱えているプロジェクトや目的の達成率が高くなるため、生産性の向上が期待できます。また、従業員の感情も理解できるため、より親身になって寄り添えるようになるのもメリットの1つです。
コンプライアンス意識調査
コンプライアンス意識調査では、従業員が法令遵守に対してどのような意識や知識を持っているのか調査します。
従業員のコンプライアンスに対する意識が低いと、企業の印象悪化や不祥事による損失などのリスクがあるため、事前に調査するのが重要です。また、コンプライアンスリスクの高い従業員や組織を発見できれば、事前に対策ができます。
そのため、すべての企業で欠かせない調査の1つです。
ストレスチェック
ストレスチェックは、従業員がどれほどのストレスを抱えているか調査するために行います。
従業員のストレス状態を把握して未然に対策するのは、企業にとって重要な取り組みです。また、従業員50人を超える企業では、「労働安全衛生法」に基づき年1回のストレスチェックの実施が義務付けられています。
ストレスチェックは、従業員の心の健康だけでなく、ハラスメントなどの防止・予防にもつながるため、従業員50人以下の企業でも実施するのがおすすめです。
労働安全衛生法に基づくストレスチェックについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください
>> 労働安全衛生法に基づく「ストレスチェック制度」
アセスメントサーベイ
アセスメントサーベイは、従業員一人一人が持っているスキルを可視化して、人事評価や育成に役立てるために行う調査です。
従業員が十分に評価されていない状況では、仕事に対するモチベーションの低下や十分な教育ができないなどの問題が発生します。
従業員が持っている能力やスキルをしっかりと育成し、正しく評価できれば組織単位で生産性や業務効率の向上になります。また、プロジェクトでの適切な人材配置も可能です。
サーベイを実施するメリット
サーベイを実施するメリットは、主に以下の3つです。
- 従業員の満足度向上につながる
- 顧客の満足度向上につながる
- 回答者の考えがデータ化される
それぞれのメリットを見ていきましょう。
従業員の満足度向上につながる
サーベイで働きやすい職場環境に改善すると、従業員の満足度向上になります。
会社に対して満足度が上がれば仕事に対するモチベーションも上がりやすくなるため、より真剣に業務に取り組むようになります。その結果、業務効率化や生産性の向上が実現可能です。
さらに、従業員からの不満が削減されるため、離職率の低下や定着率の向上にもなるはずです。
顧客の満足度向上につながる
従業員が満足した環境で働けるようになれば、業務やサービスの質も上がり、顧客の満足度向上につながります。
顧客に対して高い品質でサービスの提供や高品質な商品を提供ができるようになるため、企業の業績や売上の向上も実現可能です。
そのため、サーベイの実施は企業だけでなく企業に関わる周囲にまでメリットを与えられます。
回答者の考えがデータ化される
サーベイによって、これまでうまく把握できていなかった従業員の不満や意見を数値としてデータ化できます。
従業員の不満がデータ化された結果、これまで十分に把握できていなかった企業の抱えている課題の明確化が可能です。また、解決のための改善案の立案にも役立ちます。
データ化された結果から迅速に課題解決に向けて取り組めば、取り返しのつかない状況になる前に対応可能です。
サーベイを実施するデメリット
サーベイを実施するデメリットは、主に以下の2つです。
- 従業員に負担がかかる
- 不満が増える可能性がある
それぞれのデメリットを見ていきましょう。
従業員に負担がかかる
サーベイは会社の課題を解決させるのに役立ちますが、従業員には負担がかかります。
従業員には、日々の業務に加えてサーベイにも協力してもらう必要があるため、多忙な従業員にとっては大きな負担です。また、サーベイへの協力がストレスになってしまうリスクもあります。
そのため、サーベイではできるだけ従業員に負担がかからないように、質問項目を減らしたり回答しやすい項目を設置したりなどの対策が必要です。
不満が増える可能性がある
サーベイで不満が増える可能性もあります。
サーベイ後に、職場環境や人間関係がほとんど改善されていない場合は、不満や反発的な意見が増えてしまいます。また、サーベイ実施後のフィードバックが不十分な場合も注意が必要です。
サーベイでは、従業員が納得のいく結果になるように、サーベイで得た結果を受け止めて改善やフィードバックを行う必要があります。
そのため、サーベイを実施する際は従業員からの不満が増えないように意識しておきましょう。
サーベイのやり方・手順
サーベイのやり方・手順は、主に以下の通りです。
- サーベイの目的と対象者を明確化する
- 質問項目を作成する
- 従業員にサーベイの目的を説明する
- サーベイを実施する
- 結果を分析して改善する
サーベイのやり方・手順を順に解説します。
サーベイの目的と対象者を明確化する
最初に、サーベイの目的と対象者を明確にします。
サーベイを実施する目的や対象者によって、実施内容が変わってくるため、サーベイを行う方向性を定めるためにも大切です。
例えば、従業員の満足度を把握したい場合は、目的が「満足度の改善・向上」であり、対象者が「会社のすべての従業員」になります。
最初に、目的と対象者を決めた上で作成すれば、質問項目や実施方法の決定もスムーズです。
質問項目を作成する
目的と対象が決まったら、必要な回答が集められる質問項目を作成します。
例えば、会社のすべての従業員の満足度を把握するために行う調査なら、職場環境や人間環境、業務量などの質問を設置するのが最適です。また、従業員が業務のかたわらに回答できる簡単な質問を設置しましょう。
従業員にサーベイの目的を説明する
サーベイは、従業員に納得を得られている状態で実施するのが望ましい調査です。
そのため、サーベイの目的を従業員に説明し、協力した結果しっかりとメリットが得られる調査だと理解してもらいましょう。
納得を得られていない状態で実施すると、不適切な回答が多くなる可能性があるため、注意が必要です。
サーベイを実施する
「サーベイをどのような方法で実施するのか?」「いつまでの間実施するのか?」を決めたら、実際にサーベイを実施します。
従業員にメールで知らせる方法や自社サイトを活用して実施する方法などがありますが、どちらの方法を試す場合も従業員が余裕を持って参加できるようにしておきましょう。
従業員の中には、業務が多くなかなかサーベイに協力できない方もいるため、多忙な従業員と相談するなどもおすすめです。
結果を分析して改善する
サーベイで集まった回答は確認して終了ではなく、その後集計・分析して改善策の立案に役立てます。
従業員に結果をそのまま共有すると、従業員も結果を元に課題解決に向けた取り組みに積極的に参加してくれる可能性もあります。
サーベイで得られた結果がどのような結果であっても、社内で共有してフィードバックを行うのが大切です。また、ありのままの状態で共有しなければ従業員からの不信感が強まってしまうため、十分に気をつけておきましょう。
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社内アンケートができるフォーム作成ツール「formrun」の特徴は、主に以下の通りです。
- フォーム作成が簡単にできる
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それぞれの特徴を見ていきましょう。
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サーベイの意味を理解して社内で積極的に実施しよう!
会社の全体を把握して従業員が個々に抱えている課題を発見できるサーベイは、多くの企業で実施されています。
サーベイによって、これまでよりも高い生産性を発揮している企業や従業員の離職率を低下させた企業は多く存在しています。また、ハラスメントや長時間労働の対策も可能です。
ただ、しっかりと検討した上でサーベイをしなければ、従業員からも不満が増える可能性もあるため、注意が必要です。
これからサーベイを検討している場合は、メリットやデメリット、手順を理解して慎重に進めていくようにしましょう。
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