Gyro-n(ジャイロン)EFOの機能と費用を解説!導入方法や事例も紹介

EFO

Gyro-n(ジャイロン)は、既存の入力フォームを変えずに設定タグを張り付けるだけで、住所入力補助や文字変換など手厚い入力支援機能を利用できるEFOツールです。


本記事では、Gyro-n EFOの特徴や費用、導入事例についてまとめました。Gyro-nの導入を検討する際の参考にしてください。

Gyro-n(ジャイロン)EFOの特徴とは?



Gyro-nは、SEOやEFOなどのデジタルマーケティングを幅広くサポートする、Webサイト改善ツールです。

効果が期待できるツールとして、1000社を超える企業の導入実績があります。そのなかでも、入力フォーム最適化(EFO)ツールでは、これまでの6000以上のフォームに導入されています。

Gyro-n EFOは、離脱率が高まりやすいスマートフォンにも完全対応しています。

他社EFOツールに比べて、マーケティングオートメーション(MA)との連携フォームなど、特殊なフォームにも実装可能な強みを持ちます。

管理画面は直感的な操作が可能で、専門知識がない方や初めてEFOツールを導入する方におすすめです。下記より、Gyro-nの特徴的なポイントを詳しく解説します。

サポートが手厚い

Gyro-n EFOは、EFOの設定からフォームの改善フローまで、専門のサポートデスクが徹底的なサポートをします。


EFOを実装したいフォームへのタグ設置はもちろん、ABテストの提案など、専門スタッフが手厚くサポートしてくれる点が、大きな特徴です。

EFOは面倒な設定が多くハードルが高いですが、専門的な知識やノウハウが豊富なスタッフからのサポートを受けることで、コンバージョンの最大化を効率的に目指せます。

詳細なフォーム分析

Gyro-n
EFOは、各入力項目ごとにログデータを保存し、フォームの離脱箇所を解析できます。入力フォーム内のユーザーの動きを把握できるため、あらゆるデータ分析が可能です。

【Gyro-n EFOのログ解析で分析できるレポート項目】

  • 日別レポート
  • 項目別レポート
  • ブラウザ別レポート
  • OS別レポート

これらのレポートから、どの箇所でユーザーがストレスを感じているか入力フォームの課題点を洗い出し、テストをくり返します。その結果、コンバージョン率の改善が可能です。

Yahoo! IDで自動入力ができる

Yahoo!アカウントデータをフォームへ自動入力できる「SFS機能」で、ユーザビリティを向上します。

ID連携ボタンをクリックするだけで、面倒なメールアドレス、名前、フリガナ、住所などが自動入力されます。


ユーザの入力ミスを軽減し、離脱率改善が可能です。

Gyro-n EFOの機能

Gyro-nのEFOツールは、従来のフォーム入力体験を大きく改善する多彩な機能を備えています。

住所補完やエラーチェックなどの入力補助機能に加え、ユーザーの離脱を防ぐステップ式フォーム、フォームの課題を可視化するログ解析機能、さらにはWeb接客ツール「ST&E(スタンディ)」との連携によって、コンバージョン最適化をさらに強化できます。

ここでは、それぞれの機能がどのようにユーザビリティ向上やCV改善に貢献するのかを詳しく解説していきます。

機能①入力支援

Gyro-n EFOは、19種類もの入力支援機能で、あらゆる項目において優れた入力サポートを実現します。

機能内容
必須項目・エラー時背景色必須項目・エラー時の背景カラーを設定し強調
リアルタイムエラーチェック入力エラーを発見した際、ポップアップで報告
郵便番号から住所自動補完機能郵便番号の下4桁を入力すると住所候補一覧を表示、確定住所を自動入力
フリガナ自動入力名前を入力すると、フリガナを自動入力
残数ナビゲーション未入力に必須項目の残数をカウント
送信ブロック&エラー項目リンク入力エラーがある状態でのページ遷移を防ぎ、エラー項目へ案内
誤操作による離脱ブロック操作ミスによってページを閉じたり、他ページへ遷移したりするのをブロック
文字種自動変換文字種を自動変換してエラーを回避
ガイドメッセージ入力項目を選択した際、伝えたいメッセージを表示
リマインドメッセージ一定時間操作がない場合、リマインドメッセージを表示
プレースホルダーテキスト項目に、入力例を表示
スマートキーボード変換スマートフォンで入力時に、項目に合ったキーボードを表示
確認フィールドの相違チェックメールアドレスやパスワードなど、入力内容が一致しているかリアルタイムでチェック
個別条件による自由な設定選択項目などで設定できる必須条件などを、個別に調整可能
入力要素のグループ設定分かれている項目を1つのグループとしてエラーチェック
メアドサジェストメールフォームの@以降のドメインを予測一覧表示
先頭項目オートフォーカス先頭の入力項目に自動的にフォーカスを当てる
再入力アシスト入力した情報をブラウザに記録して、再度入力をする際に自動で情報を呼び出す
入力完了マーク入力ミスや未記入エラーなどなく、入力成功していることをお知らせ

弊社提供のフォーム作成ツールformrunにも、豊富なEFO機能が備わっています。下記ページにformrunのEFO機能について詳しく解説していますので、ご覧ください。


フォームの離脱率を大幅改善!フォーム解答時の入力補助機能がオプションでご利用いただけます。

機能②ステップ式フォーム

Gyro-n EFOでは、入力フォームをページ遷移型に分割できる「ステップ式フォーム」にも対応しています。

1ページに複数項目を並べる従来型とは異なり、1ステップごとに入力項目を分けて表示することで、ユーザーの心理的負担を軽減し、離脱率の改善が期待できます。

ステップごとにフォームの進行状況が視覚的にわかるUIが設計されており、特にスマートフォンユーザーに対して有効です。項目数が多いフォームでも「少しずつ進んでいる感覚」が得られるため、入力完了率の向上に貢献します。

機能③ログ解析

Gyro-n EFOのログ解析では、エラーが発生している項目や、離脱率が高い必須項目など、ワースト上位5つを表示します。

Gyro-n EFOで計測できる横目は次の通りです。

計測項目計測内容
ユニークユーザー数フォームを閲覧したユーザー数
コンバージョン数コンバージョンまで至った数
コンバージョン率コンバージョン数÷ユニークユーザー数
平均コンバージョン時間フォーム到達後、確認ページを経てフォームsubmitボタンをクリックするまでの時間
ページビュー数フォームが閲覧された回数
直帰率全体ページビューのうち、ユーザーがアクションせず離脱した数の割合
途中離脱率途中離脱数÷ページビュー数
確定率確定数÷ページビュー数
平均途中離脱時間フォーム入力の途中で離脱するまでの平均滞在時間
平均確定時間エラーがない状態でsubmitボタンをクリックするまでの平均時間

フォームのABテストも計測可能です。EFOあり・なしでEFOの効果測定をしたり、さまざまな設定を変更した場合の離脱率の変化を確認したりなど、入力フォームの改善に役立てられます。

機能④ST&E(スタンディ)連携

Gyro-n EFOは、企業検索API「ST&E(スタンディ)」との連携により、法人向けフォームのEFOをさらに最適化することが可能です。

「ST&E」は、法人番号や企業名などの一部情報を入力するだけで、関連企業データを自動検索・補完できるサービスで、企業名の正式表記や住所、電話番号などを瞬時に表示します。

これにより、BtoB向けの資料請求フォームや問い合わせフォームでの入力工数を大幅に削減でき、コンバージョン機会の損失を防ぎます。特に、部署情報や所在地の正確性が求められる業種では大きなメリットを発揮します。

また、入力データの正規化が行えるため、マーケティングオートメーション(MA)やCRMなどへのスムーズなデータ連携も実現可能です。BtoB領域でのフォーム最適化において、ST&Eとの連携は大きな強みとなるでしょう。

Gyro-n EFOの費用

Gyro-n EFOは、月額15,000円〜利用できます。初期設定費用で、2フォームまで無料で利用可能です。

フォームの契約数に制限はありません。ただし3フォーム目以降は、初期設定費用が1フォームあたり10,000円追加されます。また、最低利用期間6ヶ月と定められています。

実際の利用料金は、EFOを実装しているフォームのユニークユーザー数の合算値によって変動します。オプション機能を利用したい場合は別途見積もりが必要です。

無料トライアル版の利用が可能で、EFOを実装しているフォームとしていないフォームでABテストを実施できます。

ステップ式フォーム「EFOネクスト」は、初期費用50,000円〜、月額20,000円となっています。スマとPCのフォームが異なり、どちらもEFOネクストを導入する場合は、1フォーム月額15,000円〜です。

ST&E(スタンディ)連携では、契約期間・リクエスト上限によって変動し、月額11,000〜99,000円と幅広く設定されています。

Gyro-n EFOの導入手順

Gyro-nEFOは、インターネット上で利用できるASP型ツールのため、タグを設置するだけでEFOの導入が可能です。

下記より、導入手順を解説します。

手順①申し込み

Gyro-nのEFOツールは、Gyro-n公式サイトの申し込みフォームもしくは電話で申し込みできます。


【電話での申し込み】03-6441-2455(月~金 10:00~18:00)

申し込み手続き完了後は、最短で3営業日以内にアカウントが発行され、すぐにタグ設定可能です。

手順②タグ・アカウント発行

フォームページへ貼り付けるためのタグが発行されます。


アカウントとパスワードが発行された後、管理画面より各種設定・データ確認ができます。

手順③タグ設置・動作確認

発行されたタグをフォームページへ貼り付けます。


タグ設置完了後は、テスト環境でGyro-n EFOによる動作確認が実施され、問題がなければ本番環境でEFOが開始されます。

Gyro-n EFOの導入事例3選

Gyro-n EFOの導入事例とコンバージョン改善実績を3例紹介します。

事例①株式会社ハウツー:EFO導入でコンバージョン率1.3倍増加

株式会社ハウツーが運営する、結婚式準備のための情報サイト「HOW TO MARRY」では、入力フォームの必須14項目にEFOを設定。その結果、コンバージョン率が1.3倍増加しました。

EFO設定フォームと未設定フォームで1か月間実施したABテストの結果は、下記の通りです。

  • 平均途中離脱時間162秒→668秒へ改善
  • フォームの途中離脱率20.83%→16.67%へ改善
  • 確定率5.93%→7.98%へ改善

フォーム上部での離脱や途中離脱までの時間が改善され、コンバージョン率改善・コンバージョン数増加に繋がりました。

事例②株式会社ウェルクス:EFO導入でコンバージョン率1.67倍増加

株式会社ウェルクスは、運営する保育士・幼稚園教諭の求人Webサイト「保育のお仕事」の会員登録フォームに、Gyro-nのEFOツールを導入。その結果、フォームのコンバージョン率が1.67倍増加しました。


EFO設定フォームと未設定フォームで1か月間実施したABテストの結果は、下記の通りです。

  • 確定率10.4%→16.3%へ改善
  • フォーム直帰率77.3%→72.5へ改善

この事例では、フォームの改修をしていません。


EFOを導入しただけで、大幅なユーザビリティの向上・コンバージョン改善を図れました。

事例③スマホフォームへEFOをテスト導入しコンバージョン2.7倍増加

最後は、スマートフォンのフォームでEFOをテスト導入した改善事例を紹介します。


生活用品の宅配サービスの申し込みフォームへGyro-n EFO無料トライアルで行っているABテストを実施しました。

EFO設定フォームと未設定フォームの1か月後のテスト結果は以下の通りです。

  • フォームのコンバージョン率が2.7倍増加
  • フォームの直帰率39.33%→33.33%へ改善
  • 確定率2.65倍増加

EFOは重要なトラフィックであるスマートフォンユーザーのユーザビリティを高め、コンバージョン率を改善する際に有効です。

EFOツール選定のポイント

自社に最適なEFOツールを選ぶための4つのポイントを紹介します。

機能やサポートが充実しているか

住所やフリガナの自動入力や、入力エラーをリアルタイムに知らせるなどの基本機能は、どのEFOツールでも利用できます。

ただし、ツールによって下記のような独自の機能が搭載されている場合があります。

  • Yahoo!IDやFacebook連携による自動入力
  • ユーザー属性別、デバイス別データ解析
  • ECサイト向けカート連携

自社のターゲットや、どのようなデータを得たいかを考慮して、必要な機能が搭載されたEFOツールを選びましょう。


サポートの充実度が高いツールを選ぶと、EFOの専門的な知識やノウハウがない場合もEFO施策を効率的に実施できます。

ABテストが実施できるか

EFOを設定したフォームと未設定のフォームを比較できるのに加えて、項目ごとに詳細な数値を確認できるABテストの実施が可能であれば、フォームの課題点を容易に発見可能です。

ツールによっては、ABテストや改善案をサポートスタッフが提案してくれるものがあります。

スマートフォンフォームへ対応しているか

スマートフォンの普及によって、スマートフォンに最適化されたWebサイトが増加しています。

Webサイトはパソコンでデザインしている場合が多いため、入力フォームがスマートフォンに最適化されていないケースがあります。

そのため、パソコンに比べて、スマートフォンユーザーの途中離脱率は高い傾向です。


スマートフォンに対応したEFOツールを導入すれば、スマートフォンからの入力完了率改善が可能です。

価格帯の安いフォーム作成ツールでもEFO施策は実行可能

フォーム作成ツールはEFOツールよりも価格帯が安い傾向ですが、EFO施策を実施できるものがあります。

通常、EFOツールを導入しようとすると、導入費用と平均30,000円ほどの月額料金が必要な上に時間もかかります。formrunであれば、月額3,000円から利用が可能です。他にも月額30,000円で利用できる使い放題プランも用意されています。

formrunは、HTMLをマークアップするだけでEFO設定が可能です。

下記は、設定できる項目の一例です。豊富なEFO機能が揃っています

  • 必須項目設定
  • 郵便番号による住所補完
  • 電話番号以外を入力した場合のエラー表示
  • メールアドレスの相違による再入力表示
  • 未記入、入力ミス箇所のエラー表示

Googleアナリティクスと連携すれば、ユニークユーザー数やコンバージョン数などの測定ができます。

管理画面からフォームの離脱率をグラフで可視化できるため、フォームにEFOを施したあと、改善したフォームが離脱率の低下やコンバージョン達成に貢献しているかどうかを即時に確認できます。

いきなりEFOツールを使うのではなく、まずはフォーム作成ツールで基本的なEFO施策を試してみるのも良いでしょう。

Gyro-n EFOを活用する時は目的を明確に

Gyro-nのEFOツールは、3つの大きな特徴があります。

  • サポートが手厚い
  • 詳細なフォーム分析
  • Yahoo!IDで自動入力ができる

スマートフォンのEFOにも対応しており、MAとの連携フォームなど、特殊なフォームにもEFOを実装可能です。

初期設定費用は基本的に無料ですが、ユニークユーザー数の数に応じて月額30
,000円〜の予算が必要となるので、利用する際はEFOの目的を明確にするように心がけてください。

まずは、EFO機能のある入力フォーム作成ツールでEFOを初めてみるのも選択肢の一つです。formrunは、入力フォーム作成ツールですが、EFOにも取り組めます。まずは無料で試すことも可能なので、入力フォームを作成してみてください。